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カテゴリ:富士登山
![]() 9月の富士登山 http://www001.upp.so-net.ne.jp/fujisan/index.html この「あっぱれ!富士登山」はあくまで初心者の方を対象としていますので、多くのガイドブックに書かれてあるとおり、7、8月の登山に限定した情報を記載しています。それでもときどき、「9月に登山したいのだが大丈夫だろうか?」というメールをもらいます。では、9月になるとどうなるのでしょうか。 9月になると・・・ ・店じまいをする山小屋が多くなります。 ・徐々に気温が下がっていきます。そして降雪の可能性が高くなります。 ←久須志神社 2006年9月17日撮影 -------------------------------------------------------------------------------- 営業している山小屋が減れば減るほど、水分補給や食料、休憩などの面で不便なのはもちろん、急な天候悪化の際に避難することもできません。そして、なにより、山小屋が閉まっているということは、トイレも閉まっているということなのです。富士山の上部は草木が生えていませんし、適当な岩陰もないので、隠れて用を足すことはかなり困難です。登山道を外れてするというわけにもいきません。特に女性の方は大変だと思います。こんな時期に彼女を富士登山に誘ったら、破局に至る可能性大です。 実際のところ、吉田口・本八合目の山小屋が営業している9月中旬までは、人が少ないので落ちついて登れるということで、あえてその頃を狙って登るベテラン登山者もいます。確かにその頃までなら、「天候が良い」「登山道の地理を把握した経験者が同行する」「十分な脚力がある」などの条件を全て満たしていれば登れると思います。しかし、子供や年輩者にはさすがに厳しいと思います。初心者ばかりのパーティの場合も不安です。 9月は気温の低下、降雪の可能性など気象条件がきびしくなっていくので、登山の難易度が高くなります。その結果、結局、当サイトの回答としては、(上記の条件が全て揃っていなければ) 「富士登山は山頂の山小屋が開いている時期に行うべし!」ということになります。 経験者の同行、十分な脚力ということであれば、中級者レベル以上の観光登山としては、吉田口の本八合目トモエ館の営業期間が最終的な目安になります。吉田口旅館組合のHPによれば、2010年は9月20日まで営業予定です。この拠点がなくなれば、もう完全に観光レベルの登山ではなくなります。本格的な登山の技術、装備を持った登山者だけが立ち入れる山となります。 (本八合目トモエ館は須走口から登っても利用できます。) では、その日までは大丈夫なのか?と問われても、それはわかりません。冠雪がいつになるか予想のしようがないからです。雪が降り出したら、その時点で我々素人にとっての富士登山のシーズンは終了です。積雪が浅いからと無理して登頂したは良いが、その間に雪が凍結して下山できなくなった、という事例が実際にあります。 また、本八合目の山小屋が営業していても、必ず山頂まで行けるわけではないということです。山小屋までは雪がなくても、そこから上に積雪や凍結した場所があれば登頂はできません。あたりまえのことですが。とにかく、9月以降は雪の問題が心配です。十分に注意して下さい。 ↑2006年9月17日撮影 -------------------------------------------------------------------------------- 【富士山初冠雪の日の一覧表】→甲府地方気象台・富士山初冠雪の記録 近年は、7月初旬は積雪で登れない一方で、9月はわりと天候が安定している状況なので、吉田ルートの山小屋は少しずつ営業期間を延ばしています。ですから、当サイトはこれまでは「富士登山は7~8月に行うべし!」としていた記述を「山頂の山小屋が開いている時期に」と変更しました。実質的には9月第一週まで、という意味にほぼ同義です。ただし、富士宮ルート、御殿場ルートは8月で八合目以上の山小屋は営業終了です。下記のまとめに該当するのは吉田ルート、須走ルートの場合です。 なお、山梨県は9月5日から吉田口登山道を閉鎖扱いとしています。事故があっても山梨県は一切関知しないということです。100%自己責任で登ることになります。 初心者だけで9月に登りたい場合はバスツアーを利用するのが良いです。登山ガイドが同行してくれるので「経験者の同行」という条件を満たしてくれます。状況が悪くなれば登山中止の判断をしてくれます。いくつかの会社が9月中旬までツアーを設定していますので、「富士登山、バスツアー」で検索するか、当サイトの「バスツアーについて」を参照して下さい。 (まとめ・2010年) 初心者:救護所が終了するまで(8月下旬) 初級者:山頂の山小屋が終了するまで(扇屋 9月5日)←(根拠:小岩井大輔の ほぼ日刊 富士山頂日記 中級者:本八合目トモエ館が終了するまで(9月中旬)(※吉田ルート、須走ルート利用の場合) 富士宮ルートは、8月で八合目以上の山小屋は終了。 ただし、頂上富士館そばの公衆トイレは9月5日まで利用できる。 不安を感じて、当サイトに「まだ、登れるでしょうか?」と質問のメールを送ろうとしている時点で止めるべきです。 -------------------------------------------------------------------------------- 山小屋の営業期間 山頂 2010年は、吉田、須走側の扇屋 が9月5日(日)まで。 富士宮側山頂は、頂上富士館が8月28日宿泊まで。山頂公衆トイレ(富士館裏) 9月5日(日)まで。 (撮影日:2006/9/17) 富士宮口 頂上富士館のトップページに富士宮口の各山小屋の営業期間、山頂公衆トイレの使用可能期間が掲載されています。 比較的早く山小屋が営業を終えます。登山シーズンが終わると、新六合目に通行禁止の看板が設置されます。 (撮影日:2001/9/6) 新五合目の売店は11月下旬までオープンしています。(雪によって変わります) 吉田口(富士スバルライン、河口湖口) 9月中旬頃まで営業している山小屋がわりと多いです。実際に9月10日過ぎでも富士登山バスツアーがあったりします。営業期間は 富士山吉田口旅館組合のHPの「山小屋リスト」を見て下さい。 山小屋は営業していますが、山梨県は9月5日からは登山道の安全性は保証していません。 自己責任で登りなさいということでしょう。 ・富士スバルライン五合目のレストハウスは、自動車が通行できれば12月でも営業しています。 須走口 基本的に8月末(年によって前後にずれることがあります)までの山小屋が多いですが、一部の山小屋は長く営業しています。 (遅くまで営業している山小屋) 新五合目 山荘・菊屋、東富士山荘 11月頃・雪が降るまで 六合目 長田山荘 10月上旬(週末のみ) 七合目 大陽館 10月中旬 営業しているからといってその時期でもまだ山頂へ行けるというわけではありません。 まだ雪が積もっていないところまで登って、休憩、宿泊をするための営業です。 御殿場口 赤岩八合館 -------------------------------------------------------------------------------- 登山バスの時刻表 富士急バス 富士宮口新五合目、須走口新五合目の売店は11月頃まで、富士スバルライン(河口湖口)五合目のレストハウスは富士スバルラインが通行できれば12月でも営業しています。五合目の観光目的で利用して下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- 9月下旬以降~冬~6月まで 9月下旬以降は、七合目以上の山小屋は須走口・大陽館以外は全て営業を終了します。さらに難易度が高くなるわけです。こうなると、もはや「観光登山レベル」を逸脱しています。登山客がさらに激減してしまうと、万一途中で足を負傷して動けなくなった場合、救助を求めることも難しくなります。そして、この時期は富士山の上部では雪が降る可能性が高くなります。もし登山中に動けなくなり、軽装備で一晩、雪の降る山中で過ごす事態にでもなったらそのままアウトです。平年、初冠雪は9月下旬から10月上旬頃とされています。もちろん、それ以前でも山頂に雪が積もるようなら、止めるべきであることは言うまでもありません。 須走口は雪が積もるとこのように通行止めになります。(撮影:土屋四郎さん) 10月後半から11月になると新雪なだれの危険がでてきます。とにかく雪が降ったなら、もう我々素人は登るべきではありません。それ以降は「登山家」さんたちの季節です。初日の出を富士山頂で見ようと登る人や、厳冬期にヒマラヤ登山の訓練のために来る人もいます。でももちろんそれらの人は、冬山用の登山技術と装備を持って登るわけですし、それ相応のリスクを覚悟して登っているわけです。なにせ、凍結路から滑落する事故がけっこう多い。5月頃でもそういう事故があります。(滑落事故に関する情報は こちら) 5月頃は積雪が一番多いぐらいでして、まだまだ富士山は完全な冬山です。 (参考)冬の富士登山は大変危険(富士吉田市) 富士山の雪解けは遅いです。7月上旬でも残っていることがあります。その場合はブルドーザー道を登るように指示されたり、山頂まで行けない場合もあります。 ←2005年10月15日撮影 五合目の山小屋やレストハウスは、須走口は11月、河口湖口は富士スバルラインが通行できる時は営業しています。1999年は大晦日でもやっていました。あくまで五合目周辺の観光目的で利用してください。 須走口七合目の大陽館は例外的に10月中旬まで営業しています。また、観光登山には関係ないですが、吉田口五合目の佐藤小屋は冬期でも店を開けている時期があります。登山家のみなさんが冬期登山に利用することが多いようです。 -------------------------------------------------------------------------------- (参考サイト) 富士登山をしてみたい! 登山のエキスパートWAKKYさんの富士登山解説サイト。 9月の富士登山については、「登れる季節は」「9月登頂の可能性」を参照して下さい。 -------------------------------------------------------------------------------- [目次に戻る] (2010/8/31) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.14 09:55:40
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