-急がず、休まず今こそ仏教的なものの見方を-

2014/09/16(火)07:11

最高の功徳

今日の言葉(2275)

HOME > 今日のことば 9/16 Tue最高の功徳 蓮の花が開くと、その花の中にすでに実が生じています。それと同じように、因と果は同時というのが仏教の考え方です。悪事を犯しても人に見つからなければ罰を受けずに済む、と考えたら大間違いです。良心の呵責で、眠ることもできなくなってしまいます。反対に、せっかく善根を積んでも、だれも評価してくれないと考える人がいますが、これも間違いです。人さまに喜んでもらえる奉仕をされた人は、よくご存じのはずですが、善いことをすると、言いようのない喜びがわいてきて、心が清々としてなんの心配もない日々を過ごせます。中国・南朝の梁の始祖である武帝は、仏教に帰依して各地に多くの寺院を建立しました。あるとき達磨大師に、「余が多くの寺院を寄進したその功徳は」と尋ねると、達磨大師は言下に「無功徳」と答えられたのでした。なにか目に見える功徳ばかりが功徳ではなく、善根を積める自分になれた喜び、晴れ晴れとした心で毎日を過ごせる喜びこそが最高の功徳です。かつての自分といまの自分の心がどんなに違ってきているか、周囲がどんなに変わったか、振り返ってみると積んだ善根がそっくり自分に返っているのに気づかずにいられないはずです。 庭野日敬著『開祖随感』より

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