|
カテゴリ:暮らしの手づくり
3月のような気候の、大寒。
雪不足により、娘のスキー教室は、ひとまず延期。 この様子ですと、延期となっても、難しいよねぇ…と、話しています。 大寒の冷たーい井戸水で味噌を仕込むのが、わが家の恒例行事。 一晩水に浸しておいた大豆を、親指と小指で潰せるまでコトコト煮ていきます。 4時間以上はかかります。 わが家にはありませんが、圧力鍋ですと、時間短縮できます。 「柔らかさのチェック」という名目の、つまみ食いが、止まらない。 たっぷりの水で煮るよりも、ギリギリくらいの方が、大豆の旨みが出る気がしています。 大豆を煮ている間に、麹と塩を混ぜます(塩切り麹といいます)。 今回は、お客さんにも大好評な玄米味噌を作るので、玄米麹。 ここでしっかりと混ぜておくのが、美味しさの秘訣。 テキトーに混ぜてはいけません。 30分以上時間をかける、神様に手を合わせて拝むようにする、という人もいらっしゃるくらい。 子どもに玄米を食べさせたいけど、食べたがらない…というお母さんには、玄米味噌をオススメしています。 白米味噌よりも甘い!というお声をよくいただきます。 この作業は、子どもも楽しそうです。 ただ、指にケガをしていると、厳しい修行と化します。 舐めないでください。 (お母ちゃん、苦笑い…) ※ 今回の味噌は自宅用でお客さんにお出しするものとは別ですので、ご安心ください。 大豆が煮えたら、潰します。 潰す方法は、ミンサーを使う、袋に入れて潰すのが一般的でしょうか。 わが家では、杵と臼で潰すこともあります。 袋に入れて膝の上で潰していると、大豆の温もりが伝わって、ほっこりします。 ただ、熱いうちに袋に入れると破れてしまうので、少し冷ましてから。 大量の場合は、足で踏む方が楽です。 これが、子ども達にとっては一番楽しそうです。 温かいうちに潰さなければいけないので、高速足踏みをオススメします。 結構な運動量です。 筋肉痛には、ご注意を。 大豆を潰さない「丸大豆味噌」もありますが、密閉しにくいので、保存環境に気をつけないとカビが大発生してしまいます。 しっかりと潰しましょう。 けれど、潰しきれていない大豆があるのも、自家製味噌の醍醐味です。 形が残った大豆がお味噌汁に入っていると、なんだかラッキーな気がしちゃいます。 大豆が潰れたら、塩切り麹と混ぜ合わせます。 厳密に作りたい場合は、煮た大豆の重さを量ります。 もとの大豆の2.2倍がベスト。 2.2倍に足りない時は、塩切り麹と混ぜ合わせる際に、大豆の煮汁を加えます。 …という知識はあるのですが、わが家では、量りません。 なんとかなります。笑 この状態でも、美味しい。 よく混ざったら、ボール状に丸め、保存容器に投げ入れていきます。 投げ入れるのは、空気を抜くため。 思いっきり投げ入れる作業も楽しいのですが、調子に乗っていると、容器外にストライクしますので、ご注意ください。 カビ防止法は色々ありますが、この段階でしっかりピッチリと押し入れていかないと、カビてしまいます。 分量の1割の塩を残しておいて、容器の上下に塩をふるのが、基本的なカビ防止法です。 他にも、鷹の爪を入れる、笹の葉を敷き詰める、板状の酒粕で蓋をする、などがあります。 酒粕で蓋をすると、味噌が出来上がった後に酒粕味噌という副産物もできて美味しい、と教えてもらったので、この冬は酒粕も試すつもりです。 わが家では、容器にポリ袋を入れ、その中に味噌を敷き詰めて、上下に塩をふります。 できればカメや木桶が良いのですが、たくさんは持ち合わせていないので。 袋もなんとなく味気ないのですが、今のこの気候や住環境を考えると、昔ながらの方法が通用しない場合もあると感じています。 扇風機だけで夏を過ごせるわが家でも、表面がカビてしまうことがあります。 なので、カビ対策はしますが、完璧とは考えず、仕込んで冷暗所に置いた後に開封するのは、夏の天地返しと出来上がった10月以降のみ! 度々覗いてカビを取っていると、キリがありません。 天地返しも、量が少ない場合は不要という考え方もあるので、出来上がるまでは完全封印!神頼み!…と割り切ってしまっても良いのではと思います。 昨年は、麦味噌(左)と玄米味噌(右)を作りました。 作り方も加減も、一年一年、試行錯誤です。 気候変動に合わせながら、手仕事も変えていかなくてはいけませんね。 ・・・・・・・・・・・ ここからは、お知らせです。 お古で味噌を作りたい!という方は、ご連絡ください。 暮らし宿 お古での味噌づくりの醍醐味は、釜戸でコトコト煮た大豆と、まろやかな井戸水の美味しさです。 ご宿泊の方は、材料費は別途必要ですが、その他の追加料金はいただきません。 ご予約時に、味噌作り希望とご連絡ください。 地元産・こだわりの材料を、こちらで準備いたします。 たくさんは無いのですが、自家製の無農薬大豆をご用意できるかも!? 日帰り体験として、味噌づくりも可能です。 プライベート味噌づくり教室としても、ご利用ください。 昨年仕込んだ味噌を使った、お昼ごはんメニューをご提案することもできます。 詳細は、ホームページをご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.01.26 16:42:04
コメント(0) | コメントを書く
[暮らしの手づくり] カテゴリの最新記事
|