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カテゴリ:南アルプス
2泊3日で南アルプス南部の茶臼岳を畑薙ダムから往復する計画をたてた。直前になって3日間のうち最も大事な2日目に低気圧が通過することが確実になった。開放小屋も利用できるし、下界は雨でも山は雪で、ルートのほとんどが樹林帯なので悪天候をやり過ごせると考えて予定通り出かけた。 畑薙ダムまでは一般路を、それも山道を延々と走る。山よりも山へのアクセスが大変に思えるコースだ。千頭で車中泊し、一般者の入れる最後の場所である沼平ゲートに着いた時にはほっとした。ちょうど登山指導センターのメンバーが前日に茶臼岳から下山したらしく、最新の山の情報が聞けた。茶臼まで雪は少なくトレースもあるとのことでワカンを置いて行くことにした。 ウソッコ沢小屋までは雪もなく、歩き難い道ながら2時間ほどで着いた。ここから尾根に取り付くとうっすらと雪が現われる。難なく横窪小屋に夏時間より早く着く。明日は低気圧が通過するので一気に茶臼小屋まで登ることも考えたが、800mの標高差は厳しいと考え予定通り冬季開放の横窪小屋に泊った。近くの沢から水が取れ、中も清潔で明るく快適だった。 しかし夜中に人間が小屋を歩き回るような音に目を覚まさせられた。音の主はテンで、危うく私の行動食を持って行かれるところだった。逃げまわるテンにライトを照らすと、黄色の冬毛が美しく目が異常に光っていた。小屋内の食料はネズミ対策として吊るしていたが、雪に埋めていた肉はきれいに持ち去られていた。 テン騒動で起こされ、小屋を出ると風はないが雪が降っていた。雪は朝には20cmほどになっていた。雪は非常に湿った雪だった。山の上部はかなりの積雪になっていることだろう。予定では2日目は稜線直感の茶臼小屋泊だったが、空身での往復に計画を変えて出発する。雪は湿っぽいままで、歩き出してすぐに衣服はびしょ濡れになる。このまま上部に行くのは危険と考えて引き返すことにした。2000mを少し越えたあたりだった。雪は膝程度で、比較的早いペースで登高していただけに残念だった。 横窪小屋にもう1泊して、明日もう一度アタックすることも考えたが、天気の回復は期待薄なので1日早い下山を決意した。2日目の食料を昼食用として食べてから下山を開始した。雪に覆われた道はすべやすく、また一度道を失ったりして、行きよりも大幅に時間がかかって沼平ゲートに着いた。午後になるとゴーという風の音が聞こえ出した。 下山後に赤石温泉白樺荘の風呂に入った。浴槽から正面に見える茶臼岳には薄い雲がかかっていた。早目の下山が正しい判断だったか、微妙な天候だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.23 20:28:39
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