628382 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

DISTANCE -道のり-

DISTANCE -道のり-

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007.04.21
XML
カテゴリ:志錬(shi-ren)
志 錬

私が柔道を始めた頃は、小学生の大会は少なく、私自身、出場したことはなかった。

大会を始めて経験したのは、中学1年生の時に出場した秋の新人戦であったが、あまり記憶にない。

鮮明に覚えている大会は、2年生の春の市中学総体。
当時は、中学柔道が盛んで、市大会と言えども30校を超える出場校があった。
体重の軽い方から順に並ぶ5人制団体戦で、
8ブロックに分かれて予選リーグ戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進む。

私の中学の顧問の先生は、実績のある方であったが、赴任して間もないこともあり強化は間に合わなかった。

予選で優勝候補校と対戦した私達は、中堅の私の体重で50kgに満たない。大将でも60kgしかなかった。対する相手校は、先鋒で60kg。平均で20kgは重い。
もちろん、体重だけではなく、技術的にも劣っているのは確かであった。

誰もが、0-5で敗れると思っていたはずである。
事実、この優勝候補の中学校が優勝したのだが、決勝も5-0で決めていた。

私の試合結果。
優勝候補校の中堅に体落で一本勝ちした。
場内から割れんばかりの歓声。まるで、私の学校が勝ったかのように・・・。
しかし、団体戦としては、1-4で敗れ、結局、決勝トーナメントに進むことは出来なかった。

試合後、私は、先生に呼び出され厳しく叱られた。
勝った時に、ガッツポーズをしてしまったのである。
先生には、「柔道は相手が居てはじめて成り立つスポーツであって、相手を前にガッツポーズをするのは礼に反している。」と言われた。

ただ、先生が本当に怒っていたのは、私が自分が勝ったことで舞い上がって、団体戦の一員ではなく、自分のことだけを考え喜んでいた態度だった。

確かに舞い上がっていた。
副将、大将の試合は、自分の試合で興奮してしまい、それどころではなかった。
先輩達にとっては、中学最後の試合。
私がレギュラーになることで、試合に出ることが出来なかった先輩もいた。
とんでもないことをしてしまったと反省した。

しかし、その後で主将の先輩に呼び出され、
「お前が勝ってくれたことで、また、高校で頑張る気持ちになれた。ありがとう!」
と言ってもらえた。

嬉しかった。そして、自分のことだけで喜んだ自分をあらためて恥じた。

共に同じ畳に戦うからこそ、気持ちがひとつになる。
そこに個人戦では味わうことが出来ない素晴らしい出会いがある。

よろしければ、一日一回、クリック(投票)して下さい→人気ブログ スポーツランキング ブログランキング・にほんブログ村へ

※関連日記





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.27 16:41:48
[志錬(shi-ren)] カテゴリの最新記事


PR

Free Space







© Rakuten Group, Inc.