テーマ:柔道最高!(430)
カテゴリ:技(gi-waza)
![]() その時は、まだまだ、柔道先進国のイメージが強かったのかもしれません。 日本は、軽量級、中量級、重量級で圧倒的な実力の違いを見せつけて優勝したと聞いています。 ![]() しかし、柔道本来の姿であり、日本として最も重要視していた無差別級(体重無差別)では、敗れてしまいました。 ![]() そして、敗れることによって、「日本の柔道」から「世界の柔道」へと国際化に向けて本格的に歩み出したのだと思います。 ![]() 8月末に開催されたロッテルダム柔道世界選手権。 女子の活躍は、素晴らしいものでしたが、残念ながら男子は惨憺たるものでした。そこには、柔道発祥国の威厳はありませんでした。 ![]() いくつかの敗因が上げられています。 女子が初出場あるいは、若手選手の起用が進んでいたのに対して、男子は、ベテラン主体の選手構成でした。 結果的に山下泰裕先生などがご指摘される敗因である「体力不足」につながったのかもしれません。 つまり、根本的な敗因は、若手の育成が上手く行かなかったことなのではないのでしょうか・・・ 8月上旬にハンガリー・ブダペストで世界カデ選手権大会が開催されました。 カデとは満14歳以上17歳未満の選手が対象となる大会です。 今回派遣された16人は、昨年の全国中学生柔道大会の個人戦優勝者を中心に選出されました。 結果です。 男子が、8階級中、優勝3、三位1でメダル4つ。 女子が、同じく8階級中、優勝3、二位2、三位2、五位1でメダル7つでした。 確かに優勝は同じ3ですが、メダルの数では、女高男低の結果でした。 大会結果に対して、近代柔道にあった総評が大変興味深いものでした。 キチンと組んだ柔道スタイルの選手は結果を出しているのに、組まずに一本背負投や肩車ばかりを繰返すスタイルの選手は苦戦したと言うものでした。 事実、長男の高校の同級生も見事に優勝したのですが、彼は、キチンと組む柔道スタイルらしいです。 ![]() このまま、少年柔道の世代が組まない、あるいは組めない柔道になってしまったら、未来永劫、日本柔道は勝てないのではないのでしょうか・・・ ![]() 20歳未満の選手を対象とするパリ世界ジュニア選手権が10月下旬に開催されます。 その選手選考会である全日本ジュニア体重別選手権が、12日、13日で開催されました。 ご存知の方も多いと思いますが、国際柔道連盟(IJF)では、現在の「組まない柔道スタイル」が柔道の本質や魅力を奪っているとの見識からルール改訂に着手しています。 ![]() その一貫として、パリ世界ジュニア選手権では「相手の帯より下を腕または手で直接攻撃する」を反則とし、1度目は指導、同じ試合で2度繰り返せば反則負けとなる新ルールを試験的に導入することを発表しています。 ![]() それを受けての全日本ジュニア体重別選手権です。 結果、男女計7階級が行われた第1日では、計9度の指導が宣告された他、同じ試合で2度繰返してしまったための反則負けが1度、宣告されと報告されています。 実は、その反則負けをしてしまった選手が、先の世界カデ選手権大会で優勝した選手の一人でした。 初戦で2度の掬い投げを仕掛けて「相手の帯より下を腕または手で直接攻撃する」に適用してしまい反則負けを宣告されたとのことです。対して、反則負けしてしまった選手は、「とっさに技が出るので、(極端な改訂は)厳しいと感じる」とコメントしています。 良いにしろ、悪いにしろ、少年柔道時代から練習して柔道スタイルです。体に染み着いた動きは、そう簡単に修正できるものではありません。 ![]() 少年柔道から、将来的に応用の利く基本に忠実な柔道スタイルを、身に着けさせることが、大切なのではないかと強く感じます。 しかし、足取りは、私も大反対ですが、掬い投げも反則になるとは・・・ 確かに露骨に片手を差し出したり、自分は仕掛けないで相手の技を待って掬い投げを狙う選手は、どんなものかと思います。 でも、掬い投げ自体は、私の得意技でもありましたので反則で敗れてしまった選手の気持ちが凄く判ります ![]() ※関連記事「e-judo」より よろしければ、一日一回、クリック(投票)して下さい→ ![]() ![]() ![]() 少年柔道会員募集 ◆仙台柔友会◆
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Last updated
2009.10.30 22:38:29
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