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![]() 共存する状況にないと、 超常現象の把握は起こりにくい。 このようなバランスが崩れると、 妄想の世界に生きることになってしまう。 あるいは、不安が増大して パニックになるときもある。 突然に不安発作に襲われ、 パニックになった人が、 自分の見る景色のなかの線が すべて刃物のようになって 目に飛びこんできた、 と言われたことがある。 河合隼雄『青春の夢と遊び』岩波書店より ******************* 意識水準の低下を ふだんに経験するのは 眠りに落ちる前とか、覚醒直後、 あるいは酩酊時であろう。 意識の集中する時というのは、 過覚醒をしている時でもある。 口論などをしている戦闘状態のときは 瞳孔も開き、心拍も上がり かなりの意識の集中力がある時であろう。 ふつうでは、これらが共存する状況というのは なかなか経験しにくいことで、それゆえに 超常現象の把握などは起こりにくいものである。 ところが精神分析をするカウンセラーは 日常的にリラックスした意識水準を持ちながら 集中して話を聴いているので クライエント自身が気づいていない コンステレーション(状況的布置)が見えやすい。 当人の大変な問題や症状が 「こういう意味で起きているのか・・・」 と了解されるのは、ある意味、超常的理解を しているのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 14, 2007 07:31:07 AM
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