駐輪場の女王

　　今日ゴロゴロしてばかりいるのもどうかと思い年末に撤去（またか） 　　された自転車を取りに自転車の保管所に出向いた。 　　でもここで一体私の魅力ってなんだろう・・と考えさせられる事が 　　ありまして・・ 　　元々私は自分で言うのもなんですがおっちゃんウケが良い 　　昔今の場所とは違う駐輪場に自転車を預けていた頃にも 　　いつも顔を会わせるおっちゃんに「お金あげるからたこ焼き買っといで」と 　　（子供か？私は）と思いながらもおっちゃんと食べる分と 　　自分が家で食べる分とをちゃっかり買ったりして 　　決してバッグを買ってあげるとは言われないのだけど 　　たこ焼きなんかには困らない生活を送っていたワケですよえぇ 　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　おかんのモテ具合に興味なしのジュジュ 　　しかし今日は驚いたお金を払って 　　自転車取って普通そこでさよなら～となるのに 　　おっちゃんその１が「タイヤの空気入れたるわ」と空気入れを 　　持ち出したかと思うと「ほんならワシはベルを」「ワシはやな・・」と 　　その２、その３などがワラワラと私と自転車を取り囲み 　　おっちゃん総勢４名がボロボロの自転車に 　　磨きを掛け始めたのですぅ 　　ぎゃ～～これは一体なんの魔法か？ 　　おっちゃんウケが良いのは体型が古臭いからか？そうなのかっ 　　しかしフタがなく残骸だったベルまでもを新しいやつに 　　付け替えてくれたのを見ていると私はおっちゃんにだけアピールするらしい 　　自分の魅力とは何と思わずにはいられず・・ 　　・・ってかおっちゃんその新しいベルどっから取って来た？ 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早々に寝る体勢・・聞く気ゼロ 　　その後もなんやかんやで１０分以上引きとめられたでしょうか・・ 　　もう行こうとすると「あっ！ここがまだ」と名残り惜しそうに 　　引き止めるおっちゃん親衛隊 　　そんな彼らに手を振って「ありがと～」って帰って来た私ですが 　　心なしか自転車を漕ぐ鼻息も荒くおニューのベルを 　　高らかに鳴らし寂しくなったらここに来ようって 　　ちょっと思ったりした一日でした・・