本家の呉服店とお別れです
父方、母方ともに実家は商売を営んでいましたが、今は商いを継ぐ人間もなく、一部の親戚が各方面のお店を細々と続けてます。母の実家は明治創業の呉服店でしたが、昨年取り壊しを決めたそうで間もなく解体されます。全盛期には多くの奉公人が住み込みで働いていたそうで、夏休みになると何泊もここで過ごしたものです。階段は5,6段で上るような急勾配で、お店の上にあたる和室スペースには15人分くらいの寝具を繋げて敷くことができました。おトイレまで遠いので、お年寄りや子ども向けに部屋の隅に銀色の洗面器が置いてあり、そこで皆用を足してましたので、夏休みが終わると数々のシュールなエピソードを持ち帰っては友だちに話してました。おじいちゃんがおならをしたとか・・・銀色の洗面器だから音が響くとか・・・そんな話はさておき取り壊しまえに少しだけ写真を撮っておきました。ふすまをの紙をはがしたら内側から古い絵柄がでてきたようです。古い飾り棚や土壁の床の間など、もう見納めとなりました。思い出もいっぱいで寂しいですが、今までお世話になりました。ありがとうございました。