遠山啓 行動する数楽(?)者の思想と仕事 単行本 – 2017/3/23 友兼 清治 (著, 編集)
1※いまお悩みがあれば、こちら、からどうぞ。【無料相談×診断】2※KillerCoil無料メルマガ登録はいますぐこちらへ。【キラーコイルの秘密】【遠山啓 行動する数楽(?)者の思想と仕事 単行本 – 2017/3/23友兼 清治 (著, 編集)】70歳でご逝去。東大在籍時代、教授の解法以外を正解にしないことに反発して、東大数学科を辞め、6年在籍したことにし、その間、回り道を経て東北大に転校した反骨の人が遠山啓。よって、徹底的に反文部省の旗振りをした御仁になる。中学受験には否定的な人で、そんなに早くから詰め込んで算数落ちこぼれをだすな、というのが遠山の基本的な考え方。退官後、私塾運営してみると、意外にも成功しなかった。過剰な大人による理屈はこどもには通用しなかったとこちらは推定している。皮肉にも、水道方式が逆に、民間の計算プリトとして公文に商用化されてしまい、これは意図に反するものであった。そもそも、代数系的であり、文化主義者なので、図形の感覚に足りないものがあったとみている。もっとも、いまの代数幾何学は幾何の代数的処理に傾き、純粋図形分野なんて戦前だけのものになってしまった。吉本隆明が何かと相談していたのは恩師の遠山啓であり、文系センスが濃厚な代数系なので相談しやすかったともいえる。代数系では群論が難関なところ、吉本は、ハイイメージ論などは群論を下敷きにしたとも述懐しているほどである。------------------pp.398遠山啓とはなにものか──。1950年代から60年代、いまも読み継がれる『無限と連続』『数学入門』を著し、数学教育の改革を提唱して「水道方式」「量の体系」を創出。障害児への教科教育の道を拓き、70年代には「競争原理批判」を展開。ガウス分布にもとづく5段階評価の誤りを指摘し、序列主義と学歴社会を超える論証を発表する。最晩年、教育の市民運動を主宰して、親と教師と若者をつないだ。数学者・教育者・思想家にして教育運動の実践者。その仕事の全貌を遠山本人の著述とともに描きだす。本書は「遠山啓著作集」の編集者がまとめた初の評伝であり、「遠山啓による遠山啓入門」の書である。+++++++++++++上位レビュー、対象国: 日本クックパパ5つ星のうち5.0 遠山啓さんのことを深く追体験することができます。2017年5月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入 本書は行動する数学者としての遠山啓さんの思想とその根源に深く踏み込み、私たちに追体験させてくれる良書です。「遠山啓著作集」のダイジェストをしつつもそれを超えてさらに遠山さんと対話することができます。天才的な数学者(それは必ずしも世界的な評価ではなく、深く数学を理解するものとして)と数学教育の革命的天才として理解することができます。もし、遠山啓が数学教育に目を向けず、数学に関わっていたらきっと世界的な貢献をしたことでしょう。でも、数学教育に目覚め、子どもたちのいのちのすばらしさに触れることで『森の中の虎』になることをせずにすんだのであれば、彼にとって幸いだったのではないか。数学教育こそが遠山啓を遠山啓ならしめたのではないか。と考えてしまいます。競争に負われ、早く正しく正解する受験型の数学教育から数学を解放し、学ぶ喜び、わからないことがわかることで成長する学びとしての数学を、人類が積み重ねてきた文化を人間の手で取り返すこと。今の時代だからこそ彼のならす警鐘と想いを僕たちは受け止める必要があると思うのです。9人のお客様がこれが役に立ったと考えています役に立ったレポート望月 正弘5つ星のうち4.0 数学は、ひとはどう生きるかと深くかかわってるものであった。2017年6月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入 水道方式から始まった、幼児から大学生まの数学教育という実学の筋道を語りながら、それは「人生論」とも「文学論」とも「哲学史」ともなっていて、とても興味深く読んだ。「地球は丸い」ということの論証や、「人間はどう生きるべきか」という課題が、算数、数学とむすびついていることを、哲学史や太宰治の「志賀直哉」罵倒とも結び付けて、人間の強さばかりでなく、弱さも生きる大事な要素だという説明。それらの思想がこの国の強者のみ優遇される教育体系にあることを感じさせてくれる。 もういちど「遠山啓」を読み直したくなる本でした。 (monsano)9人のお客様がこれが役に立ったと考えています役に立ったレポートジョン・デイビス5つ星のうち5.0 遠山啓の伝記、めっちゃおすすめする2023年11月29日に日本でレビュー済み算数や数学が苦手な方でも読めます。算数教育に大きな光を当てた功績に触れることができます。1人のお客様がこれが役に立ったと考えています役に立ったレポートElephant5つ星のうち4.0 遠山啓伝です2017年6月8日に日本でレビュー済み遠山啓は「算数の探検」で知りファンになった。その活動はとても多面的で私のような文系出身の凡夫には計り知れない存在だが、本書は人間遠山啓の紀伝として一読の価値が有ると思う。3人のお客様がこれが役に立ったと考えています役に立ったレポートあおやま5つ星のうち5.0 空白を埋める良書2017年4月24日に日本でレビュー済み遠山啓さんは現在でもソフトバンククリエティブをはじめ、その著作が復刊されつづけています。これは彼の数学の初歩的な著作が現在でもきわめてわかりやすくて本質をついているということによると思います。水道方式とか量の理論にもとづいた算数教育はもちろん、競走原理を止めて、教師は点眼鏡をはずせという主張とかそういう思想をもった方だということはこの本を読む前に存じていました。そのことだけでもすばらしいことです。しかし、1979年に亡くなった遠山さんはその晩年にご自分の理想を実現しようと雑誌「ひと」を発刊して、ある種の教育、社会文化運動を繰り広げられた。それにはもちろん、雑誌「ひと」の創刊発起人になられた板倉聖宣・白井春男・石田宇三郎・遠藤豊吉さんらのご尽力も大きかったのでしょうが、遠山さんの人柄とか見識が運動を大きく成功に導いたのだと思います。その早世が惜しまれたところです。このような晩年の活動についてはほとんど知りませんでしたが、今回この書で知ることができました。これほどに人柄も大きく、社会に大きな影響を与えた人の評伝がいままで出ていなかったことがむしろ不思議であったのですが、この書によってそのその空白を埋めることができることを喜んでいます。雑誌「ひと」とその自然的な派生物である「ひと塾」の記述を読みながら、もうひとつ日本で重要な民間発行の雑誌であった、「思想の科学」とそれを主宰された鶴見俊輔さんのことを思い起こさせました。雑誌「ひと」も「思想の科学」も社会体制を変革するということを意図したものではなかったかもしれませんが、やはり一つの大きな文化的な社会運動でもあったというふうにようやく理解することができました。多くの人に読んでもらいたい本の一つがここに加わったことに喜びたいと思います。もっと少なく読む12人のお客様がこれが役に立ったと考えています役に立ったレポートくわじ5つ星のうち5.0 教育運動の巨人の全体像に挑む2017年4月20日に日本でレビュー済み 70年代に「教育市民運動」のリーダーとして文部省(当時)に対峙した遠山啓の思想と行動を活写した労作だと思います。私はこの運動に関わる中で教師となり今日に至っています。 同書を読んで数学者に始まり、数学教育者・教育運動家としてそれぞれ大きな足跡を残した遠山啓が最後に残した「序列主義批判」を「障害者差別解消法」が施行された今こそ受け継がねばならないと思いました。 遠山啓が後10年いや5年元気で居てくれたらその後の教育状況が変わったのではないでしょうか。12人のお客様がこれが役に立ったと考えています※KillerCoilスマホ版を3種ご用意。①https://killercoil111.livedoor.blog/②https://killercoil.fc2.net/③https://killercoil.com/お好みによりご選択くださいませ。--------------------------------※マクロ整体健康観スマホ版をご用意しました。レベルは専門家向けです。④https://killercoil.hatenablog.com/-----------------------------------------------ダ=ヴィーン∀!!★足腰に問題のある方新メルマガいますぐご登録!!★