2024/03/19(火)00:55
刑法学上の神学問答 前田雅英 最終講義『法の奥底にあるもの』
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【刑法学上の神学問答 前田雅英 最終講義『法の奥底にあるもの』】
行為無価値か結果無価値か。
迷ったとき弁護士先生にお尋ねして
前田刑法から入門。
実務的には大塚の行為無価値が主流なのだが、
あえて前田刑法を選択。
もっとも、さくっと全体をみただけで
細部については部外者なのでこだわらない。
部外者としては
きわどい領域があることを
知っていれば十分である。
刑法については
最終的には情状酌量の余地があり
反省している姿勢をみせるのが
得策ということ。
そもそも、
刑事罰でなくても
行政刑法、国税法違反などにより
逮捕される事案は他にもあるので
精神的ダメージを受けないように
用心するに越したことはない。
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前田刑法の精髄
刑事法学の第一線研究者でありつづけながら、
40年間、講義を一度も休まなかった教育者・前田雅英の最終講義。
著者プロフィール
前田雅英 (まえだ まさひで)
1949年 東京に生まれる
1972年 東京大学法学部卒業
1975年 東京都立大学法学部助教授
1988年 東京都立大学法学部教授
2005年 首都大学東京法科大学院教授
現 在 日本大学大学院法務研究科教授
[主要著書]
『可罰的違法性論の研究』東京大学出版会、1982年
『刑法演習講座』日本評論社、1991年
『現代社会と実質的犯罪論』東京大学出版会、1992年
『刑法の基礎 総論』有斐閣、1993年
『刑法から日本をみる』(共著)東京大学出版会、1997年
『少年犯罪――統計からみたその実像』東京大学出版会、2000年
『裁判員のための刑事法入門』東京大学出版会、2009年
『ハンドブック刑事法――罪と罰の現在』東京法令出版、2014年
『刑事訴訟法講義[第5版]』(共著)東京大学出版会、2014年(初版2004年)
『刑法総論講義[第6版]』東京大学出版会、2015年(初版1988年)
『刑法各論講義[第6版]』東京大学出版会、2015年(初版1989年)
目次
Ⅰ
四〇年間の講義/
大陸移動説と「アメリカ大陸の発見」/
万事塞翁馬/
「銀行員半沢直樹」の世界/
犯罪の増減は振り子のように/
一九七五年という転換点/
戦後社会の「波」と法理論の変化/
最高裁の大きなうねり/
財産犯の本質論の揺れ動き/
未遂と共犯と大陸移動説/
学問と縁――目黒区八雲(一九四九年)/
刑法研究会と東京大学出版会/
『刑法講義』と『刑事訴訟法講義』/
判例研究の意味/
「真理」は動くものである――儚いもの?/
行為無価値論を採用しなければ社会は静止する?/
行為無価値論と結果無価値論の対立の意味/
新過失論と戦後の高度経済成長/
公害現象と価値観の反転
Ⅱ
法理論から結論は導けない――法解釈とは価値判断である/
死刑廃止論と表現の自由/
法解釈は価値判断を隠す手品である/
「どちらが正しいのか」と言ったとき、「問」まで雲散する/
「場」が変われば答えも変わる――刑罰論の変化/
解釈は考量である/
異次元のものの比較/
疑わしきは被告人の利益に――刑事法の衡量の特殊性?/
「立場」が変われば結論も変わる?/
「法」は相対的である/
西欧近代からの「守・破・離」/
リスト=シュミット二五版/
国民の規範意識とポピュリズム/
「価値」は不条理なもの/
日本は「判例法国」である/
実質的犯罪論/
団藤刑法学と三島由紀夫の自殺/
形式的犯罪論の極――中山刑法/
実質的犯罪論と『可罰的違法性論の研究』/
実質的構成要件論――構成要件該当性判断は、価値評価を伴う/
実質的違法論/
実質的責任論/
日本的共犯論/
量刑と理論――理論と結論の関係の典型/
判例への信頼と実質的犯罪論
あとがき
ダ=ヴィーン∀!!
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