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最近、仕方ないと思うようになったこと。
その1 県立高校附属中学。支持肯定派へ転身。 水戸一高附属中を作っても水戸一高の東大合格者が増えるとは全く思いません。 東大、京大に行くなら早期教育よりも左図のようようなアタマの成長曲線が必要。12歳で固まりきってしまった学力の高さなんて知れています。東京の上位の私立一貫校は左図のアタマ曲線を持っているかどうかを測る試験になっています。(異論はあると思います。) 私があまり全県的な公立中高一貫を推せなかった理由なのですが、最近は、「さすがにこの中学校に3年間いたのでは右図のような成長さえないのでは?」という環境のところもあるので、県内各地に避難先を設けたのは致し方ないかなと思うようになりました。 先日、県教育庁の中高一貫準備チームが塾向けに行ったQ&Aでは今のところ高1の時から混成クラスにする予定だということですので、「外部生は各自、学力上げて入ってきてくれ。」ということでしょう。 高校入試を突破するだけではダメですから、普通の市立中学の生徒もこれまでのように入試前にチョコチョコっと間に合わせのやっつけ仕事をするのではなく、きちんとした学力が求められます。 高入生の200名なり160名は中学校から外部化されたところで教育が必要になります。 「将来的に併設型を完全中高一貫にすることはない。」と明言されていましたし、全国的には付属中廃止の流れがあり、それに逆行しているのでは?という質問に対しては「他に影響されることなく茨城は茨城の道を貫く」ということでしたので、内で育てた80人と外で育って独自の高い能力を持った200人を混ぜて相乗効果を狙いたいという目論見なのかもしれません。 その2 極端な国公立大学志向。 これも高校の教員のみなさんが自己評価を高めるために数値を出したいだけかと思っていましたが、考えが変わりました。 確かに地方の国公立大学はみなさんが思われている以上に就職は不利です。 しかし、大学の学費が高過ぎます。経済状況を考えれば国立大学でさえ「なに、これ?」という金額です。私立はいわんやをや。 私が早稲田に行っていた頃は半期21万円の2回払いで年間の学費は42万円でした。(初年度納付金は63万円。意外なことに慶応はさらに安かったんです。) 下妻までの交通費が年間で25万円かかっていたので、それとの比較でいうと安さに拍子抜けするぐらいでした。 下妻一高のクラス構成も国立理系1、国立文系2、私立理系2、私立文系2という現在からは信じられないものでした。 国立は東大や一橋以外は東北、筑波、千葉、茨城あたりに限定されていてあとは私立でした。 最近は北海道から沖縄まで全国くまなく国公立大学を網羅し、昨年などは公立化したばかりの諏訪東京理科大9名という凄ワザを使っていますが昔はそういうことはありませんでした。 国立大学の学費もけっして安くありませんから、生活費や交通費もよく考えた方がよいと、その点は思います。 下妻一高と違う県立高校ですが、ウチの卒塾生には親が北海道の北見まで凍ってないか?と心配して様子を確認に行った人もいました。 その3 地元志向。 最近は水戸へよく出かけるのですが生活しやすそうな感じがします。水戸にお住いの方は当たり前過ぎて感じないことかもしれませんが町中にきれいな水辺があるのは心が落ち着きます。 水戸にもともとの住まいがあるならば、緑岡高校や水戸二高など水戸市内の高校→茨城大学→水戸市内の勤務先というのも悪くはないと思います。 偏差値65以上の生徒に茨城大学が占拠されてしまう(竹園も茨城大学が多い)ので、偏差値60前後の高校で国立大学といったときに、あれこれ迷走が起きてしまうのもやむをえません。 東京へ出て三菱ナントカとか三井ホニャララとかあるいは外資系コンサルとかいったところに就職しても競争は激烈ですし、お金は取れただけ使ってしまうものです。 50になれば、デュッセルドルフ→日本→ニューヨーク→日本のような移動も身体にこたえます。 私の友人や先輩、後輩も例えば80過ぎた母親を一人熊本(秋田)の山奥に残し、自分はロンドン、妻はシンガポール、息子はロサンゼルスとかいった生活をしている人も少なくありませんが楽ではありません。 派手に見えてもね・・ 息子を手元に置いておきたいお母さんは先がよく見えてる人ともいえます(笑)。 千波湖のあたりをジョギングしながら、家族一緒にやや上流のマイルドヤンキーライフというのも悪くない選択肢だと思います。 水戸地区の進学校が入学時の難易度では変わらない県南の進学校に比べ、それぞれ大学進学実績が劣るのも健全で堅実な意識の裏返しなのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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