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坂東市進学塾 スタディ・ポート 港日記

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2020.05.29
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カテゴリ:高校受験

2020年3月に行われた茨城県立高校入試の結果です。




全日制総受験者数 18,569名 (昨年比1,265名の減少)

科目別平均点 過去3年 推移 (右側が今年)

国語 59.06 → 58.56 → 59.23 (+0.67)

社会 58.99 → 55.25 → 57.35 (+2.10)

数学 51.44 → 49.33 → 52.44 (+3.11)

理科 60.84 → 51.67 → 58.94 (+7.27)

英語 57.11 → 53.12 → 56.20 (+3.08)

総合 282.45→267.94→  284.16 (+16.22)


全教科で平均点が上昇しました。

上の表をご覧いただくと各科目とも一昨年(現高3が受験した年)と極めてよく似た点数になっていることがおわかりになると思います。

今年の特徴

1.昨年に比べ県立高校の受験者が極端に減少した。

2.数学は0点が増加した。(昨年は22人、今年は169人)

3.昨年の数学では正解率85%以上の問題が6問(24点分)あったが、今年は正解率が80%以上の問題が1問(4点分)、70%以上の問題もその1問を含め僅か3問しかなかった(13点分)。そういう点からは著しく難化したといえる。

4.昨年の数学では正解率10%以下の問題が4問あったが、今年は2問に減少した。正解率が25%以下の問題もその2問のみであった。

(大問3(2)の2 7.8%、大問6(3)5.2%)

 難問数が減少し、正解率が低かった2問についても以前のように正解率0%台、1%台とはならなかった。

この2問が例年の後半大問の(2)に比べ易しいわけではない。ただ今年は問題に向き合う時間的余裕ができ、その分だけ得点が上がっていると推測する。

こちらのサイドから見ると今年の数学の問題はかなり易化したといえる。

上記2.3.4の合わせ技による平均点の落ち着きどころが、50点強の地点であり結果として昨年を上回った。

5.英語の満点者が昨年の48名から3名へと著しく減少。これは英作文の量と配点が大幅に増加して満点を取りきることが難しくなった(減点される)ことによると思う。

英作文の問題の正答率(満点率)は大問5の(1)が5.6%(配点5点)、(2)が5.6%(配点5点、正解率は2問とも偶然同じ)、大問6(配点12点)が1.3%。

英作文以外の問題は平易な問題ばかりである。

私の言い分)

1.まず、平均点の予想については完敗を認めます。(言い訳なしです。)

2.数学は出題者の先生方、たいへん失礼いたしました。ブログでも何度か評価し直しましたが、繰り返し解くたびに「これもありなのかも」と思うようになりました。(塾生の点数がよかったこともあり。)

ひれ伏してお詫び申し上げます。

ただ、中学校の現場の先生方にとっては日常の授業や定期テストの作り方、低学力層への指導やモチベーション維持の難しさなど大きな負担を強いられることになりそうです。

「文章や資料を読み取る」→「解き方を考える」→「計算する」→「計算結果について説明できる。」

今年から、全ての問題において、この4段階が必要とされましたが、これまでは「計算する」が偏重され過ぎていたようにも感じます。

3.受験生のみなさん、これほど傾向が変わったにもかかわらず、そして、入試直前に3学期終了という異常な状況の中でほんとによく頑張りました。私の塾生たちはもちろんのこと全県の受験生に対して、率直に「凄いな」ということを感じました。

4.昨年の受験生(現高2生)のみなさん。昨年は、私のところの塾生も含めて「模試や実力テストに比べていまひとつの出来だったなあ。」と不完全燃焼感があったかと思います。1年越しで謎が解けました。「やはり君たちの問題は難しかったのよ。」ということも一言付け加えておきます。
  



総受験者数の大幅減少にもかかわらず、461点以上の人数は昨年の44名から102名へと増加。

421点以上の人数も昨年の714名から1281名(102+1179)へと大幅に増加しました。

今年の問題と結果から感じたことは塾の指導者もこれまでの頭を切り替え「猛烈な勉強量」とか「進度の速さ」といったことから「新しい学習様式」に移行せざるをえないことです。

これまでは高校受験の勉強も「体育会系」、「気合」だったんですよね。長時間、自習室で頑張って1000本ノックを受ける。「さあ、来ーい」と大声をあげて泥まみれになるというような。

これから求められるのは学習の「落ち着き」です。 

作業としてノックを「こなす」のではなく、一問一問の意味をコーチ側も生徒側もしっかりと考える。

数学の関数の15点分、資料問題の15点分(両方とも1年生で解ける)を見て特に感じましたが、その重要性は全教科にわたります。

あとは記述問題(特に英作文)を指導できる力ですね。

現在の小学生にはとにかく「文章を読む」、「資料に親しむ」ことを苦にしないことを求めます。英語の早期学習より絶対にそっちです。それさえできればあとは遊んでいてください。







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最終更新日  2020.06.11 00:38:34
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