欠席者に対する補習について◆当塾は欠席者に対するフォロー、いわゆる「欠席補習」というものはやっておりません。結論から申し上げれば、生徒の成績や実力が上がらないと考えているからです。◆欠席補習という制度は弊害も多い制度です。まず、この制度があることによって、「簡単に休む子」が出てきます。 中学生の欠席には、多くの場合、大した理由などありません。欠席の連絡があったとしても、私が「来なさい」と言えば大抵の場合、塾に来ます。中学生にとって、勉強よりも大切な予定などめったに入るわけがないのです。 体調不良に関しても、嘔吐や下痢を伴う病気、あるいはインフルエンザなどの流感以外なら来てもらいます。ちょっとした頭痛や微熱で休む子や休ませる保護者の方がいますが、私は電話口で次のように聞きます。 「もし今日が入試当日だとしても、今日の体調なら休む?」 「もし今日が何ヶ月も前から楽しみにしていたディズニーランドに行く日だとしても行かない?」 すると大抵の場合「行きます」と言います。要するに、大したことないのです。 入試当日や友達との遊びだったら無理して行く程度の体調不良でも、塾だと休む子が出てきてしまう。これが欠席補習のいけないところです。 ◆欠席補習という制度は学力面でも大変マイナスです。 学力をしっかり伸ばしている子はほとんど欠席しません。過去指導してきた生徒でも、都立自校作成や私立上位に合格する子はとにかく塾を休みません。つまり、勉強するペースが一定なのです。これが学力を伸ばすための基本です。 歯磨きに喩えれば分かりやすいと思います。毎日一定ペースで歯磨きするからこそ虫歯は防げます。これが、ある期間は集中的に歯磨きを行い、ある期間は歯磨きをしないというのでは、必ず虫歯になります。 欠席補習を行うと、たとえば「今週の通塾回数はゼロだが、来週は3回ある」というように勉強ペースが不安定になってしまいます。これが学力向上を妨げる主要因です。 ◆欠席補習という制度の最大の問題点は、子供達を「いい加減な人間」に育てる危険性をはらんでいることです。したがって、子供達の将来のためにも「欠席補習」という制度を当塾は採っていません。 欠席補習というのは「いい加減な精神」を育ててしまいがちです。 ・雨が降ったら休む ・ちょっと具合が悪かったら休む ・疲れているから休む ・遊びに行くから休む ・お祭りに行くから休む ・運動会で疲れたから休む ・修学旅行から帰ってきて疲れているから休む こんなことを中学時代から繰り返していれば、間違いなくその子の中に ・雨が降ったら休んでいい ・具合が悪かったら休んでいい ・疲れていたら休んでいい ・遊びの予定があったら休んでいい ・自分が好きなイベントがあるときはサボっていい ・運動した日は休んでいい ・出張から帰ってきて疲れているから仕事をしなくていい というような「いい加減な精神」が育ちます。 これが最も危険なことです。 中には保護者の方の中にも 「本日は疲れているので休ませます。」 「今日は雨が激しいので休ませます。」 という電話をかけてこられる方もいます。このケースでお子さんの学力が上がるケースはまずないので、上位校は諦めてください。 ◆欠席補習をしない最後の理由は「本人に望まれてないから」というものです。 欠席補習というのは塾側が休日返上したり、空き時間を調整したりして、時間を作って行います。しかし、そうやって欠席補習をしても、本人たちが明らかに嫌々来ているケースが一部あります。 欠席補習を行って喜んでいるのは、実は親だけであり、本人と塾側は仕方なくやってる場合もあります。 ◆そもそも、世の中に出たら欠席補習など存在しません。 プロ野球選手やサッカー選手が怪我で休めば、レギュラーを奪われてしまうことだってあります。スポーツで怪我が多い選手が大成しないのと同様、勉強でも欠席の多い子は伸びないことがほとんどです。 以上のような理由から、当塾では開校時から欠席補習はしないと決めています。 (合宿、忌引きなどやむを得ない場合は別途対応しております) ジャンル別一覧
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