カテゴリ:全学年へ伝達事項
「仕事(勉強)の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」
これは有名なパーキンソンの第1法則ですが、どうも中1クラスの子達の勉強法を見ていると、上の法則通りになっているように思えてなりません。
例えば、典型的なのは、地理や歴史の教科書を一字一句全て書写するという勉強法。 この勉強法を採っている子が数名いました。 今回の試験範囲に限って言えば、たった15ページほどなので、その勉強法でも可能かもしれません。しかし、今後、範囲が増えてきたときに全く通用しない勉強法です。
よく考えてみてほしいのですが、中学社会科は、地理と歴史の2冊を中1と中2の2年間で終わらせるわけです。(正確には歴史は中3まで行うように指導要領が改訂されましたが・・・) つまり、単純計算で1年間1冊ペースです。これは他の教科も同様です。 1冊約250~300ページとして、それを年5回の定期試験に分けると、1回の試験範囲は「平均約50~60ページ前後」になるわけです。 仮に今回の試験範囲が15ページしかなければ、本来試験範囲に入るはずだった残り35~45ページ分が次の試験以降に追加されます。したがって、次回以降の試験範囲は、50ページを優に超えます。 その時に(試験範囲が増えたときに)今やっている勉強法は可能かどうかよく考えてみてください。 「今はまだ試験範囲が少ないから、このやり方でやりたい!」という子もいるでしょうが、範囲が増えたときに対応しても遅いのです。今のうちからやり方を変えてください。 ※これは大人でもよくやりがちですが、仕事が増えてから対応しても「時すでに遅し」です。大手塾で言えば、生徒が増える「前」に新しい先生やスタッフを雇っておかないと、対応が後手後手に回ってしまいます。
はっきり言ってしまえば、中1の今の時期なら、試験勉強は3~5日程度で済ませたいものです。 厳しい話をしますが、「たかだか中1程度の内容で」、「今のような狭い試験範囲で」、「2週間も3週間もかけなければ点数が取れない」という状態では、すでに限界まで来ています。今後の高校受験はもちろん、大学受験では全く通用しません。 ですから、中1の試験勉強は出来れば1週間以内で450点を確保してほしいというのが本音です。
そのためには、今から勉強法を変えること。長時間、部屋や塾にこもって勉強することは、それはそれで大変素晴らしいことなのですが、正直に言ってしまうと、中1の今の時期から猛勉強しないと付いてこられないというのでは、先行きが不安です。(もちろん、既について行けていないのなら猛勉強してください。そこは誤解しないように・・・) 「普段から15分で良いので、寝る前に1日分の復習をし、試験勉強は1週間で済ませるくらいのレベルに徐々に上げていくこと」が今後の目標でしょう。
※誤解なきように言っておきますが、これは「1週間前になるまで試験勉強をしてはいけない」とか「1日数時間も勉強をしてはいけない」と言っているのではありません。中学生は時に都合の良いように解釈するので、その点は誤読しないようにしてください。 ここで言いたい要点は ・今やっている勉強法は、範囲が増えた際にも通用する勉強法なのかどうかを確認すること ・学校の試験勉強に「3週間前からスタートし、1日数時間の勉強」をしなければならないようでは、今後高校入試や大学受験で全く通用しない。だから、学校の試験勉強程度なら、「1週間前からスタートし、1日2~3時間」で点数を取れるようにならなければならない。そうなるために、今から勉強法を変え、記憶力とスピードを上げていかなければならない、ということです。 そして、矛盾するようですが、記憶力とスピードを上げるためには、やはり量をこなさなければならないわけです。その点を「小学生段階でクリア出来ている子」と「クリア出来ていない子」が混在しているのです。このあたりの補足説明は授業内で少しずつしていきます。
★おまけ 早いもので、息子もそろそろ4ヵ月です。明日3ヵ月検診に行って参ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月23日 16時27分05秒
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