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<努力と才能の掛け算>
◆一般に、どんな世界も「才能と努力の掛け算」で決まると言われています。スポーツの世界でも音楽の世界でもラーメン屋もお寿司職人も受験勉強でも同様です。そして、才能は5段階、努力も5段階のレベルがあるそうです。
◆例えば、レベル5の才能を持った人がレベル5の努力をすると、5×5=25というレベルに達します。ラーメン屋さんやお寿司屋さんで言えば日本一のレベルです。野球ならイチローや大谷のレベルでしょう。そして、受験で言えば、東大の理3がこの「25」というレベルです。
<大学受験のレベル>
東大の理3(医学部)は100名しか枠がありません。みなさんの世代は約100万人いますから、上位0.01%の世界です。例年、東大の理3に合格する100名のうち4割前後は開成、灘、筑駒の生徒ですから、基本的には「元々決められたメンバー」しか入れない世界です。トップレベルの才能とトップレベルの努力を併せ持った人たちの世界です。
◆東大のその他の学部や、一橋大、東工大、旧帝大、医学部などに入るには、20~24くらいのレベルが必要です。つまり、「5」の才能の人が「4」以上の努力をして入れる世界です。あるいは、「4」の才能の人が「5」の努力して入れる世界です。それ以外の選択肢はありません。
◆私立大学に話を移すと、早慶大は15~19くらいのレベル。MARCHは10~16程度のレベルだと仮定します。(早稲田の下位学部と明治の上位学部では後者の方が就職偏差値は上です)
<公立中学校のレベル>
◆ところで、公立中学校のオール5(学年トップクラス)の子は、才能レベルが「4」というイメージです。ですから、もし東大、一橋、東工大に入るなら、レベル「5」の努力が必要です。
しかし、レベル「5」の努力は出来ないでしょう。レベル5の努力というのは、私のイメージですが、「親が止める程度の努力」のことです。みなさん、「もうこれ以上やらなくていいから」と親に止められたことがありますか?または、それくらいの努力(周囲の大人が止めるレベルの努力)をこれから出来ると思いますか?たぶん無理でしょう。(ごめんね)
ですから、結論を言ってしまうと、公立中学校から東大・一橋・東工大に合格することはかなり難しいです。(←厳しい現実かもしれませんが事実です。「無理」とは言っていません。「かなり難しい」と言っています。)
◆すると、次のような反論がありそうです。
「おれは才能レベルが5だから4の努力を掛け合わせれば20に到達する。だから東大・一橋・東工大に合格できるさ!」
しかし、私の指導している感覚ですが、公立中学校には、残念ながら才能レベル「5」の子はほとんどいません。各中学校に一人もいないと思います。いたとしても一つの市または区に1名から2名という感覚です。
(当塾の卒業生も学年1位は大勢いましたが、現時点で、一橋が1名、東工大が1名、京大が1名、九州大が1名、高卒で月収(年収ではない)700万稼いでいる男が1名と言ったところです)
↑最後の彼が石原さとみや剛力と合コンをする時は呼んでくれるとのことなので、毎晩スマホ片手に待っています
厳しいと思うかもしれませんが、でも実際そうでしょう。その証拠に、公立中学校の学年1位の子は、開成や灘や筑駒やラサールや桜蔭や豊島岡女子に受かりませんよね?公立中学校の学年1位の子が開成や灘に入ると、おそらく学年で最下位になると思います。そして、開成や灘で最下位だとすると、おそらく「東・一・工」には入れません。良くて早慶あたりになると思います。
◆もう1つ別の例を出します。公立中学校の学年一位の子達は日比谷、西、国立の都立トップ3に進学することが多いです(※A)。しかし、その都内全域から各中学校の学年一位を集めている日比谷・西・国立からでさえ、「東一工」に進む子はごくごくわずかです。つまり、公立中学校の学年1位の子でも東大・一橋・東工大に入ることは至難の業なのです。
なぜなら、日比谷・西・国立の在籍している子達は、私の感覚では「才能レベルが4」の子達だからです。ですから、本当なら高校に入ってから「5の努力」をしないと、東大・一橋・東工大に届かないのです。
ところが、残念ながら日比谷・西・国立に合格した子の多くは「5の努力」が出来ません。合格したと同時に燃え尽きてしまい、あるいは、自分には「5の才能」があると勘違いしてしまい、スピードを緩めてしまいます。なぜなら、公立中学校の生徒達は勉強に「不慣れ」な子達だからです。大学受験というものの厳しさを分かっていませんし、本当に頭の良い子達に囲まれた経験もないですから、高校合格と同時に勉強をストップしてしまうのです。
◆車の運転を例に出します。高速道路に合流する時は、スピードを緩めてはいけません。むしろ、スピードを80キロから100キロに上げて合流しなければ危険です。既に高速道路を走っている車は猛スピードで走っているわけですから、そのスピードに乗るためには、自分も80キロから100キロにスピードを上げなければならないのです。
ところが、車の運転が「不慣れ」なペーパードライバーは、高速道路に合流する際、逆にスピードを落としてしまいます。これが大事故につながります。
◆受験の世界も同様です。私立中高一貫校に通っている子達は、言ってみれば高速道路を走っているようなものです。反対に、公立中学校は一般道の世界です。せいぜい青梅街道を10キロオーバーで走っている程度でしょう。
日比谷・西・国立に合格するということは、一般道の世界から高速道路へ入るようなものです。ところが、高校に合格したことに満足してしまい、多くの子は努力をやめてしまうのです。つまり、合流の仕方に失敗し、高校の勉強で事故死するわけです。公立中学校のオール5と言っても、才能レベルはせいぜい4程度です。VもぎやWもぎの偏差値70は駿台模試で言えば50程度。その子達が高校に入った瞬間、努力レベルも4や3に下げてしまうのですから、掛け算をすると4×4=16,あるいは4×3=12になります。これでは東大・一橋・東工大はもちろん早慶の下位学部がギリギリです。
◆当塾の塾生は、才能レベル3(公立中学校でオール4程度)~才能レベル2(公立中学校で3と4が半分程度)の子が多いです。才能レベル2の子は今のままだと、いくら努力を掛け算してもMARCHにすら届きません。おそらく、Fランク大学か高卒で就職になると思います。また、才能レベル3の子達も相当な努力(努力レベル4)を掛け合わせて、やっとMARCHレベルに届くかどうかです。おそらく日東駒専か大東亜帝国あたりになる可能性が高いです。
どうか学校の定期試験程度で一喜一憂しないでください。学校の定期試験なんていうのは9割取って当たり前。9割以下だと大学受験で相当苦労します。定期試験が近づいてきましたが、各自綿密な計画を立て、全科目9割以上を目指してください。
※A
日比谷、西、国立の3校は募集人数がそれぞれ320名。3校合わせると960名です。男女半々の募集ですから、日比谷・西・国立に入れる子は男子が480名、女子が480名ということになります。一方で、都内に公立中学校は700近くあります。つまり、各中学校で学年1位だとしても、日比谷・西・国立に入れるとは限らないのです。
逆に言えば、日比谷・西・国立の3校には、都内各中学校の男子学年1位と女子学年1位が大勢集まっていることになります。
実際は、自治体によって学力レベルに差があるため、多摩地区で言えば、武蔵野市と三鷹市と国立市など中央線沿線の市がトップ3高に多くの合格者を出す一方で、西武新宿線沿線や西武池袋線沿線の中学校や奥多摩地域の中学校は厳しい戦いを強いられているのが現状です。
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