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カテゴリ:小説
三 護岸端で(10) すっかり日が暮れて、空には夥しく煌めく星の群が青白い帯となってはためいていた。地上の全てのものが闇の中へと己の姿を隠していった。ただ、奥のかつーやーだけはたくさんの裸電球でその存在を主張している。 (医者になりたいなんて、簡単に口に出したものの、勉強も思うに任せないこのような状況では、とうていそんなものになれっこない。高校に進学できるかどうかも解らないし、進学できたにしても、本島にあるN高校に通うことは父重治も首を縦に振らないだろう。N高校はこの面で実績のある学校だから、向こうで一生懸命勉強すれば、ぼくにとって医者も夢ではないんだ。 [PR]雑誌「毎日が発見ネット」を、年寄りのための百貨店七階売り場で取り扱っております。是非、お立ち寄り下さい。 [PR}人気blogランキングへ参加してます。クリックをしていただければ有り難いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 10, 2006 07:28:07 PM
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