かけだし樹名板屋の独り言

2012/01/24(火)19:36

蓬莱橋とは

街(123)

 井川は積雪40cmのため、今週の樹名板設置作業は断念。長靴も埋まってしまうような積雪では、取り付けどころか、本当に遭難しかねない。 代わりに今日は、静岡空港近くの榛原ふるさとの森の設置作業をおこなった。こちらは標高も低く、範囲も狭いため、取り付け作業は簡単なもの。3時間あまりで取付完了。 せっかくここまで来たのだから、静岡空港を見学して、まだ時間があったので大井川に架かる蓬莱橋を訪ねることにした。 有名な木造橋だが、なかなか訪れる機会がなかった。 なるほど、なかなか趣のある橋だ(1/14撮影)。 明治12年(1879年)の完成で、全長897mの橋は、1997年に「世界一長い木造歩道橋」としてギネスに認定されたという。 昨年の台風で傷んだため、現在は490m付近で通行止めとのことだが、途中まででも行ってみるべきだろう。 番小屋で通行料100円を支払い、いざ橋を歩き始める(1枚目)。 川の上は冷たい風が吹き、橋もかすかに揺れるようだ。 欄干が低いので、ふらついたら川に落ちてしまいそうな怖さがある。 入口からでは見渡せなかったが、中間あたりにさしかかると、通行止めのネットが見えてきた(2枚目)。 その脇ではショベルカーが補修工事のために川の流れをせき止める作業をおこなっている。 下流の橋から眺めたときに、橋がたわんだようになった部分なのだろう、ネット越しにのぞき込むと、大きくたわみ込んでいるのがよく分かる(3枚目)。 修理にはまだ時間がかかるんだろうな。                       (あと4枚) それにしても、「越すに越されぬ大井川」と詠われたこの川に、最初にこの蓬莱橋が架けられてからわずか130年。 私たちは今、すぐ下流の島田大橋を渡って静岡空港に行き来している(4枚目)。 人間の一生ぐらいのわずかな期間に、これほどまでに土木技術は進歩するものなのかと、改めて驚かされる。  

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