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![]() 風に身を任せて、汗ばんだ体は冷えていくとともに心地よさを増していく。 すっかり新緑になった公園。まぶしい日差しに水の音、鳥の声。 ここ、石神井公園は、東京は練馬の住宅地に囲まれた、こんもりとした森と池の公園。森の中のベンチに座って見上げれば、青い空が木々の間に顔をのぞかせている。 鳥の鳴き声が聞こえてハッとする。きれいな鳥の声。 壮大な緑の物語。こんな時もまた一瞬でしかない。森は少しづつ姿を変え、静かに静かに物語を作っていく。ちょっとづつ、でも確実に姿を変え、成長していく森。 そんな物語が知りたくて石神井公園に通いだしてから、早8年。本当は高尾山を登りつめるはずが、事情があって石神井公園になった。殆ど全部の木をそらで言えるまでになり、それぞれのエピソードのようなものも言えるようになった。 昔に比べて下草刈の手入れがよくなったこと。でもムクノキの若木だけは小さいが残されていること。シンボルツリーみたいだった芝生の上のミズキが一辺に切られてしまったこと。 太いサクラの枝が頭上にあって、頭を打ちそうになるので、切られてしまったこと。他にはほとんど変わらず、剪定もされずにスクスク育っていること。珍しい野鳥がやってきて、休日には大きなカメラを構えた人がずらっと並んでいること。 20年位前は木道もなくて、恐いような森だった。ここ15年ですっかりきれいに衣替え。 ここは都立公園で、都の方針で15年位前から、きれいにする改造計画が始まったそうだ。木道が作られ、ベンチも新しくなった。この小さな自然を知れば知るほど、愛おしくなってくる。 ここは本当にいいところだ。汗も冷たくなってきた。さあ、もう一度森歩きをしようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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