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石神井川沿いの桜並木道を歩いてきた。 川の両側に2本、道があり、ぱっと見た目、歩くのにコンクリート敷きの道ではなく、土の上に砂利の散らばった道が気持ちよさそうで、そっちの道を選んだ。 歩いていくと、ハッと気付くことがあった。途中、道幅が意味なく大きくなったり、一部分だけセメントが敷いてあったりして、無秩序なのだ。 そしてすごく驚いたことに、そんな秩序のない道では、木々はそんなに美しく映らないのだ。 ものすごく驚いた。でも事実なのだ。 途中橋があり、今度は新しく設計された道を歩いた。そうすると無秩序だった道と違って、木々の美しさが映えるのだ。 設計士が設計した新しい道や橋は、自然の良さをより良く見せるように作られているのだ。 これには舌を巻いた。そんな設計が存在することに、この10年観察してきて、初めて気付いたのだ。 では石神井公園はどうだろうかと言えば、約20年ほど前から都の計画で、よりきれいな公園にということで、木道やベンチが新しく作られ、すみずみにまで手が加えられたのだ。 じゃあ私の見ている石神井公園は、美しく映える木々は、人の手を加えられて初めて、私に目に美しく見えるのだ。 「そんなことがあるのか!?」とビックリしながら、その桜並木道を心地よく歩いた。 そういえば「景観学」なるものがあったっけ、などと後で思い出した。完全に勉強不足だ。 桜は葉の一部を黄色に変え、他の木々も緑色を深くし、これから紅葉を迎えるのだろう。 でもやっぱり樹木好きの私には、木の下を歩いているのが何より心地よい。 何がって、こんな秋晴れの空のもと、カラッとした穏やかな風を感じながら、目も心もすっかりこの景色になじみ、一歩一歩なごやかに歩けるなんて、なんて楽しいことだろう! 小さな子供連れのカップルもとてもにこやかに歩いていて、それは穏やかな初秋の景色だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月09日 22時36分09秒
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