涼しくなって
急に涼しくなって、夏の疲れがドッと来た。今朝、今日はごくごくゆっくり過ごそうと思った。ドトールでお茶して、近所にある小さな公園に来た。素通りするところだったが、おっと、ちょっと元気をもらおうか、と思って寄ってみた。この公園は小さいのに見事に大きなケヤキやクスノキがある。スクスク伸びて、大きな枝を力一杯空に向けて広げている。「今日もありがとう」心の中で言うと、クスノキの先っぽの若い葉がペコッと頭を下げた。公園のど真ん中には、盆踊りのやぐらがある。今晩盆踊りの予定なのだろう。雨でも降らなきゃいいがと思った。かすかに鳴く蝉の声。蝉は確か、8年位幼虫のまま土の中にいて、木に登って殻を脱いでから、1,2週間の命だと言う。感慨深いものがある。短命のうちに、羽を震わせ、鳴きつくして死んでいくのだ。そこで一句思いついた。「蝉ならば 命の限り 鳴き尽くせ」下手な句を思いついてしまった。ここは滑り台やブランコがあって、いつも子供で一杯だ。いろんな年代の子供たちが、一緒になってキャーキャー言って遊んでいる。でも今日は寒いせいか、2人しかいない。夏休みだから逆にどこか出かけていていないのかもしれない。足が寒くなってきて、家でぬくぬくしたくなってきて、後にする公園。木々に子供たちに、今日もありがとう。