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カテゴリ:家族
米国人の夫は、毎週土曜日に娘を英会話学校へ連れて行きます。
ウサギのマークで有名な大手の学校です。 今年に入って、すぐに通い始めました。 今日も、たった今2人で仲良く出かけていきました。 最初にカウンセリングへ行った時も、英会話学校のお姉さんが不思議そうに私達親子を見ていました。 「お父さん、ネイティブなのに、なんで???」と。 一年半前、娘は3歳になってすぐに幼稚園へ通い始めました。 入園前まで、彼女は英語半分、日本語半分でした。 つまり、どっちも中途半端なまま、幼稚園へ。 そして、去年のクリスマスの頃には、すっかり日本語しか話さなくなってしまったのです。幼稚園の先生もお友達も、母親の私も日本語しか話さないのだから、当たり前と言えば、当たり前ですね。 別に、日本で生活するのに、日本語さえ出来ていれば、何も問題はありません。 問題は、夫と夫側の家族。 私にとって今でも付き合いがある日本の家族は、妹と父親、それに母方の祖母の3人しかいません。 しかも、娘の誕生日、七五三、クリスマスといったイベントに、誰も何も行動を起こしません。恐らく、興味がないのでしょう。 それに反し、夫は大家族からの出身。 クリスマスにはプレゼント交換、誕生日のプレゼント、普段からの電話やメール、と頻繁に連絡を取り合っています。 気がついたら、英語で話す家族からの電話口に、娘は絶対に出たがらなくなっていました。 それでも、英語で話し続ける夫。 夫の言っている事が理解しているにもかかわらず、きっちり日本語だけで返事を返す娘。 去年の暮れには、英語で話す夫に、娘が泣いて怒る事も度々ありました。 「redじゃない!あ、か!赤なのっ!」こんな具合に。 夫からは、私が娘と2人だけでいる時は英語を使ってください、とお願いされましたが、…それはちょっと、難しい。 相手(娘)が日本語(私の母国語)を使いたがっているのに、無理矢理、英語(もちろん、私にとっては外国語)を使うのもなぁ…。 とはいえ、アメリカンスクール、インターや私立へ行かせるのは、金銭的に無理。 そんなお金を今から使うくらいなら、貯金しておいて、希望があれば高校からでも留学させよう、と夫婦で話し合い。 「だいたい、それより前に家族揃って、また米国に引っ越す事もあるかもしれないし。それからでも、英語を学ぶのは、遅くはないよ。訛りは残るかもしれないけど、大都市圏なら、そんなの気にする人はいないから。」と、夫の意見。 確かに。 私だって、英語を本気で勉強し始めたのは、高校の終わりくらいだったし。 「でもね、これだけ英語を嫌がられるのは辛い。」と夫。 「だって、英語を使う人がいないんだもん、周りに。君と私くらいでしょ。 幼稚園で英語を話して、おませな同じクラスの子にでも、からかわれたのかもね。」という私の返事に、苦悩する夫。 そこで、一番安い英会話学校へ行かせることにしました。 別に、英語を教えてもらわなくても、娘の場合は良いのです。 一番の目的は、英語は使っても良い言葉だし、実際に父親以外にも使用している人たちが、もっといるっていう事をわかって欲しい。 2番目に、できれば少しでも英語が話せるようになって欲しい。 娘は今でも、英語はあまり話しません。 それでも、とりあえず父親に向かって「日本語を話せ!」と怒る事はなくなりました。 私だって、もし、あのままサンディエゴに住んでいて、娘が英語しか話さなくて、「Speak English, Mom!」なんて言われたら、…嫌かも。 たぶん、他の駐在員のお子さん達と一緒に、土曜日だけやってる日本人補習校に通わせてたと思う。 だから、夫の寂しい気持ちも、わからなくもないなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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