2007/01/22(月)10:57
●分身●東野圭吾 不二家とあるある大辞典
読書の秋ならぬ読書の冬。寒い日に読んでみました。
一気に読んだので目が痛いです。でも、結末が気になって気になって。
「分身」東野圭吾 著
「同じあなたがもう一人、どこかにいる!
ならば、あなたはその人を愛せますか?」
北海道に住む鞠子と東京に住む双葉。
それぞれが自分の生い立ちを辿るうちに、やがてもう一人の自分の存在に気付く・・・
その2人の数奇な運命とは?
そしてもう一人、同じ顔を持っていたひとがいた。
「小説すばる」に1992年9月号~1993年2月号まで連載された
「ドッペルゲンガー症候群」に著者が大幅加筆し、改題したものです。
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21世紀になった今、
世界のどこかでこんなことが行われているのではないか?と思うとぞっとします。
そしてこのお話は、代理母問題のことまで考えさせられました。
自分でお腹を痛めて産んだ子供が、本当は自分の子供でなかったとしたら、
私はその子を心の底から愛せるのだろうか?
そしてそれが騙されて産んだ子供だとしたら?
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東野圭吾つながりで本を読んでいますが、
最近の不二家問題では、東野圭吾の小説の中に出てきた言葉を思い出します。
「われわれは差別しなければならないのだ」
強盗殺人犯の家族といえど、差別して排除していくべきだという。
不二家の場合、
「確認されたのは、体の弱い幼児が食べてお腹を壊す程度の最近細菌数」
その程度なら問題はないのかもしれない。
賞味期限一日過ぎた牛乳は飲んだって何ともなかったりする。
だからそれ位のことで騒ぎすぎ??
いえいえ。いけません。嘘つきは泥棒のはじまりです。
些細なことでもそれは罪なのです。
色々なニュースを見るたび、小説「手紙」の中のあの男の言葉を思い出すのです。
排除しなければならないのです。
皆で徹底的に。
第2、第3の雪印、不二家が出てこないためにも。
だから店舗から全部の不二家製品が消えるのは当然。
それは「あるある大辞典」にもいえることです。
どの位の人たちがあの特集を信じて納豆を買いに走ったことでしょう?
今回の捏造については腹がたつばかりです。
日本のブームの為に新たに熱帯雨林が切り開かれる前に、
嘘がバレてよかった。
(納豆と熱帯雨林について詳しくはコチラのrosaさんのブログ)
日ごろの何でもないことが、すごい問題に発展していることがあるのですね。
今までの特集も全部嘘に思えてきましたね?
読売新聞では「うそうそ大辞典」なんて酷評してました。
厳しい様だけれど、番組も当然中止にするべきです。
今までやって来たことの当然の結果として。
それは多くの視聴者の利益の為に。
そして、嘘の情報の為に地球環境が壊されてしまうことなどないように・・・