離婚と慰謝料と子どもの関係~4
事務所移転でバタバタしてて、このシリーズ中断しちゃってました。新事務所も、ようやくネット環境になり、通勤のコツ?もわかってきて、少し落ち着いたので再開です。子どもは我慢強い生き物です。それから、自分の気持ちをうまく言葉で表現できない生き物でもあります。そして、たとえどんなことがあっても、お父さんとお母さんが好きで、好きになってほしい生き物でもあります。お父さんとお母さんが争っているだけで、子どもにはストレスなのです。そして、慰謝料の額に相場はなく、だから双方に納得のいく額で合意するのも、とても難しいのです。これは前に書きましたね。夫婦双方が、「納得できないから」と争っている間ずっと、子どもは痛い思いをするのです。離婚は、子どもには何の関係もない話です。慰謝料の額が、100万なのか200万なのか300万なのかを争っている間ずっと、子どもは痛い思いをし続けるのです。でも、子どもに対して慰謝料は支払われません。だって、子どもは自分で「私の精神的苦痛のために慰謝料を払ってくれ」とは言えないもの。それに、子どもの受ける精神的苦痛は、絶対にお金ではあがなえません。お金で納得できるのは、大人だけです。「慰謝料を支払ってほしい」または、「払いたくない」という気持ちを、私は否定はしません。でも、そうやって争いが長引く間、子どもはストレスを感じるんだ、ということを、頭の片隅にちょこっと置いておいてほしいなあ、と思います。