河野一郎に挑戦7

それでは法務大臣ですね、六百六十ヘクタール、その中の四十二ヘクタール、これは木村前知事の逮捕に直接関係があった、東亜相互企業から五百万の収賄、ところがこれはいま言いましたようにいろいろ会社があるんですね。それでその中の一つ神戸製鋼五十一ヘクタールです。これだけ挙げますと、これは神戸製鋼の場合にはいろいろ問題があった、これは内紛があったことは御存じのとおりです。これは萩原さんですな、北炭の、さらに小佐野さん、あれほどいまの事件の中で渦中の人であるかは別にしましても、いわゆる政商であり、大物と言われる人もこんなことを言っているんですよ。東亜相互企業と「児玉がくんで、白河の土地を買い占めていた。それが、いきづまってしまい、児玉が、わたしのところに、三井物産にあの土地を買ってもらうよう仲介してくれ、と頼みにきた。」「児玉の方は、坪五千円といっていたのを九千円にしてくれともいい、これに対しても、五千円でも高いのだから絶対にだめだとつっぱねた。」「農地転換の許可がおりるまではダメだととめたのである。」これ萩原さん、週刊誌の記事ですから、全部が全部このとおりであるかどうかわかりませんね、ときには先走りもありますから。にせよ、これ全体言っているのは、ともかく児玉から買ってくれとあったけど農地転換の許可がおりないからだめなんだ、児玉から三井物産に売ってくれとあの土地を。頼まれた、仲介の任を。買ってくれと頼まれたけれども、農地転換できないような土地を売るわけにいかないじゃないか。あのくらいの人でも、児玉、萩原何か仲が相当いいみたいですよ。にしてでも、やっぱり法律的なこと、常識的なことはわきまえて、捨てるようなものは買ったってしょうがないじゃないか、買わせるわけにいかない、仲介の労はとらすことはできない、はっきり言ってる。あるいは小佐野にしても、児玉からそういう話があった。だけれども、そんな子供の使いじゃあるまいし、法律的に使えない土地を買わせるわけにいかないじゃないかという話もあった、こういうことを仄聞している。萩原氏、小佐野氏でも児玉からの依頼に対して全くそんなばかなことはできませんよ、仲介の労なんかとれませんよ、こういうふうに言われているところなんです。ところがそれを神戸製鋼がいま言いましたように五十一ヘクタール、あの内紛に便乗して買わされちゃったと、こういういろいろな憶測記事が出ております。私の調査でも必ずしも憶測じゃないみたいなんです。いまここにあります、こんなにあるので、もう御存じのように土地登記なんか持ち出したら大変なものですから、何筆にも分かれておりますから。これだけ見ましても、東亜相互企業、東海興業、あるいは東亜農公園、これは東亜相互企業の子会社ですから、それから神戸製鋼と、いっぱいある。それで二百円か三百円のものが二万円、宅地並みですね、買わされちゃった、こういうことがいままでもうわさされたし、いまになって私も調べると、それは必ずしもうわさだけじゃない、こういうような感じがする。その一つの西武不動産がいま某紙のきょうの生々しい報道としてここに報道されているんです。いわゆる東急の株乗っ取りですね、横井英樹、それで株は児玉と小佐野の仲介で買い戻した。ところがそれに対しての成功報酬は払わなかったけれど、白河の土地十万坪を買わされちゃった、こういう政府側の証言があった、こういうことがついさっき某通信社から流されたんです、というようなことです。
 それで私は何を言いたいかと言いますと、神戸製鋼の内紛のときまとめ役の児玉が三十二億で神戸製鋼に買わした、こういううわさがあるのですけれども、ここらあたりは調べておりますか、警察庁。


© Rakuten Group, Inc.