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日本の12月と8月は開戦、敗戦の記事・番組をよく見るように なったのはこの数年のことではないだろうか。 バブル崩壊後は特にこの風潮が強くなってきたと、私が感じているのは 不勉強だったせいかもしれないが。 自信をなくし、自虐的な歴史観を抱くようになったのは敗戦による。 日中戦争(「戦争」とは言わず、「事変」とよんでいた。 理由があるのだろう。)に並行して、太平洋戦争に突入したのが 70年前の今日12月8日。 日本人の心理としては、宣戦布告通知が遅れ、事実上奇襲攻撃に なってしまったことにうしろめたさを抱くのは自然だろう。 (しかし、最後通牒を発して行われた戦争はどのくらいあるのだろう。 しかも、日米戦争に関しては米側の「ハルノート」最終版が実質的 最後通牒である。) いまでは開戦の張本人はフランクリン・ルーズベルトであるとの考えに至っている。 私の小中学生の頃の歴史の時間では、F・ルーズベルトは大恐慌後の アメリカ経済を「ニューディール政策」で復興させたと学ばされ、好意的な 評価だったが、どうもこれは間違いだったようである。 今日の新聞には「ルーズベルトの責任・日米戦争はなぜ始まったのか」 著者:チャールズ・A・ビーアド(1874-1948)の和訳が近々出版されるそうである。 *当時は米政府の圧力で売れなかったそうである。 日中戦争(あえてこの表記を使うが)については、辛亥革命で清を倒した 孫文の後、後継者の蒋介石の時代には、またぞろ軍賊が割拠しだし、治安は また乱れ始め、警察行動で抑えにかかった日本軍は、規律のだらしない 中国兵、便衣兵(ゲリラ)に対し、泥沼に落ちていった。 (それはちょうど、米軍がベトナム、アフガン、イラクで泥沼に落ちた現代と 重なって見える。米国はつくづく学ばない。) いまも変わらないようであるが、中国は法治ではなく人治(即ちコネ、 賄賂)で、国際法なんぞは自分の都合のいい所だけ受け入れる。 しかも、南北朝鮮と同じく、うそ・捏造がうまい。 今日、いろいろWEBを渡り歩いていたら、 【日米戦争はなぜおきたか:久保有政氏】 http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/rekishi06.htm を見つけた。私の思いを代表している秀逸な記述だと思う。 まだ読んでいないが、加藤陽子氏の【それでも、日本人は「戦争」を選んだ】 も興味大である。 (加藤氏は今日のテレビ、BS歴史館「真珠湾への7日間-」に出演されていた。) 歴史は掘り起こすものだと思う。 30年前、私は始めての海外旅行・・ではなく米国出張の機会を 与えられた。(会社としてはご褒美のようなものだった。) 米英仏独、メキシコ、ブラジル・・世界中の営業マンがオレゴン・ビーバートンに 集まり、新製品のトレーニングにかこつけた親睦会のようなものだった。 そんなある夜、同僚の小林とホテルのラウンジで飲んでいたとき、 アリゾナから来ていた営業マンが同席していいかと寄ってきた。 Of course. Please. 私の英会話はなかなか覚束ない。 が、対面していればある程度理解できる。 彼は開口一番、「あのとき、俺の爺様はパールハーバーに居たんだ」 ・・・・ しばしの沈黙。 そのとき何を話したか覚えていない。 しかし、その後の連日のパーティーやらワークショップでは なぜか彼のほうから近づいてきて、テーブル上の新製品を いっしょに評価しあった。 私の下手な英語は中々通じず、同席のメキシコから来ていた 少し年配の営業マンが私のへぼ英語を通訳してくれたりもした。 日米開戦70年の今日、30年前のアメリカでの私のいい思い出がよみがえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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