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カテゴリ:ジュンの回想
2013.5.18 愛想のいいジュン ジュンとの散歩では、臭い取りやら排泄、マーキング 歩速の違いでリードでは不便を感じるようになってきた。 それで、散歩コースを長くするようになってから伸縮リードに換えた。 ジュンは同類のおいぬ様より人が好きなようで、犬好きの人が 関心を持って呼ぶと、尻尾をふりふり飛びついていく。 そんなときはストッパーを外してリードを伸ばす。 あるときは学校か塾帰りの小学生がジュンを見つめ 無言でジュンを抱き上げたことがあった。 私は不気味さを感じ、また挨拶無しの行為に少し 腹が立ったが、しばし抱きしめるのを容認した。 また、足をのばして追浜のアーケードを散歩しているときは 前方から来る少し知的障害があるのかなといった男性が 両手を左右に広げて通せんぼをする。 それで私にジュンを抱かせてくれというサインを 目で送ってきたこともあった。 ジュンを連れて駅で定期券の更新をしているときには いつのまにか後ろでしゃがみ込んでジュンを相手している 太めの女性がいて、気がつけば「可愛いですね」と挨拶 してくることもあった。 ジュンは見知らぬ人たちと私の間を潤す、 かけがえのない存在だった。 平日日中は孤独にさせてしまった。 その反動で人恋しかったのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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