2008.08.08

NHKスペシャル「解かれた封印」と「火垂るの墓」

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カテゴリ:テレビ・映画

昨日はオリンピック開会式前のサッカー日米戦を観てから、
そのままNHKスペシャル「解かれた封印~米軍カメラマンが見たNAGASAKI~」
を見入った。
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冒頭、皇后がこの写真をご覧になり・・・・というところから始まる。

兄の背中で安らかに眠っているように見えるこの写真。

→ 63年前、被爆した長崎で撮影されたもので、亡くなった幼い弟の
亡きがらを背負い火葬場の前にたつ「焼き場に立つ少年」と題された写真だ。


写真の解説で瞬間、私は幾度も見た「火垂るの墓」が重なり、年を追うごとに
新たに出てくる太平洋戦争の重い【事実】を、張り倒されるように教えられる。
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「火垂るの墓」は今年、実写版も公開されている。

戦後生まれで、団塊世代の最後部を走る(歩いている)私は、映画に出てくる
「サクマ式ドロップ」には特別なノスタルジーを抱いている。



さて、原爆についての特集ドキュメンタリーも数多く観た。
核技術の秘密をあっけなくロシアにスパイされたアメリカ。
核技術を世界に広めてしまったドゴール以降のフランス。

私はヒロシマ・ナガサキの「唯一の被爆国」という表現が嫌いである。
【核による放射線被爆】を浴びた人間は核実験国にも数多く存在する。

この番組で写真を撮影したジョー・オダネルも、多分核放射線を浴びているだろう。

【恐怖心】は核に限らず、どのようなものであれ、人を殻に閉じ込めてしまう。

日本は「核(兵器)アレルギーを持った国民」である。
このアレルギーが日本の健康(平和)を維持してきたことは事実だろう。
が、「作らず、持たず、持ち込ませず」という【非核3原則】が虚構!?であり、
在日米軍が持ち込んでいるだろうという疑念は、日本人のみならず隣国も
承知しているだろう。
(核の傘が戦争抑止力であることも、悲しいかな私は認めざるを得ない)

現在の核保有国はアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、インド、パキスタン
と、疑義を持たれているのがイスラエル。そしてイラクは?

犯罪国家【金正日の北朝鮮】も、定かではないが核実験をした。
このチンピラに振り回される5カ国。
【エイ!自爆しろ】と、ゲスなチンピラ対抗意識が、自分によぎるのが情けない。


【核技術】は原子爆弾にしろ、原子炉にせよ20世紀に蓋を開けられた
パンドラの箱】だろう。

日本人は【核アレルギー】から脱しきれなくとも、二酸化炭素による温暖化
を抑え、生活を続けるためには、当面原子力発電にも頼らざるを得ない。


一方【核兵器技術】は今、数キロトンクラスの小型原爆開発に入っているという。
【使えない兵器】から【局地戦で使える兵器】を考えているのだという。
それこそ、新たなテロのための兵器になってしまうではないか。

国連常任理事国は全てが核保有国である。
日本の常任理事国入りは多くの日本人が願っていることだと思うが、
アメリカにも中国他にも、【唯一の未来永劫の非核兵器国】として「物申す」
自信を持たなければ無理だろう。



【パンドラの箱】の話はおもしろく、諸説があるそうだ。
そのなかの一つ、
【幸福説】
箱の中に入っていたのは幸福であったとされる説。箱の中には神々から
授かった幸福が入っていたが蓋を開けてしまったので全て逃げ出してしまった。
動きの遅い希望は最後に箱の中に残された。 Wikipediaから


ドキュメンタリ「解かれた封印」で、カメラマン ジョー・オダネルが残した
箱の中の【希望】は冒頭の写真の少年である。





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Last updated  2008.08.08 12:57:50
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