カジノ・エンターテイメント

北海道は地理的な関係から南の地域（中国南部から東南アジア）でカジノのオペレー
ションをされている方々には大変魅力のある地域だと思います。沖縄は地理的にマカ
オにも近く、台湾にカジノが出来ると競合してしまいます。風物も中国人、東南アジ
アの方々が期待している日本のイメージとは異なりますので、沖縄か北海道かとの二
社択一となると北海道は候補地として面白いと思います。



先日マカオのCity of Dreamsを訪問してMelcoの方々にお会いしてきましたが、北海
道には大変興味を持っていました。地理的な組み合わせ、お客さんのベースとしての
補完関係としてはベストに近いとの事です。たまたまMelcoは満洲にスキーリゾート
を所有していてそこのノウハウも生かせると言っています。



北海道の問題は役所でしょうか。道庁と話をしても何か動きが悪いのですね。相変わ
らず市町村等との連絡会のレベルですし、方向性が全く見えてこないですよね。進取
の気風に乏しいというか、泣くまで待とうホトトギスの気質か知りませんが、それと
もトップの影響でしょうか。応援しているのでついつい気合いが入ってしまいます。



北海道に必要なのは次の二点でしょうか。



第一は、道庁は道庁でお考えがあるようなので、待っても何も動きません。そのた
め、代表都市が自分の構想をまとめるべく勉強会を開催することが先決でしょうか。
当然知的、財政的な資源が必要ですが、市及び商工会議所のサポートがあれば、オペ
レイターの関心の高さからして、半年で構想をまとめ上げる頭脳は集まるように思い
ます。沖縄も佐世保も大阪も既に作成しているビジョンがないと、構想が具体化しな
いように思います。



第二は、オペレイターを取り込むことです。1社だと何を言われるか不明ですので、
数社が宜しいかと思います。彼らの知恵を引き出し、勉強会にも参加させ、彼らの
ネットワークで日本にＩＲの流れを作り出すことです。幸いにも、北海道は誰もが想
定している候補地ですので、その点は有利な立場かと思います。



今から冬になると活動が止まってしまう北海道ですが、頭の体操まで止める必要はな
いですよね。