グループでの勉強の仕方:その2
では、昨日の続きで、グループで勉強する時の有効な進め方について。多くの場合、1つの課題について、おのおのが自分の持つ意見を出し合って、それらを誰かが書き留めて、最後にそれをまとめる、というのがパターンだと思いますが、 みんなが自分の意見を反映してもらいたい、と頑張るので収拾がつかない 他人任せで何もしない(あるいは書記に徹する) 1人が完全に仕切って、あとの人は彼/彼女のノートを写すだけの作業になる といった状況に陥るケースもおおい。5人集まったら、5倍の情報量、知識、能率で勉強できるべきのところが、これなら1人でやった方がなんぼいいか、ってことになっちゃう。大事なのは、まず「役割分担」すること。典型的なものでは、グループ内に以下のような人がいるといい。A. 意見を投げかける人--大体、一番目立ちたがり屋でよく発表し、頭もほどほどに切れる人。この人が、リーダーですかね。B. 反論する人--上のAに対し批判、あるいは対抗意見を考えられる人。理屈っぽくて、いつも話し合いを引っ掻き回すような人が理想(そういう人がいない場合は、無理にでも反対意見を考えられる人がこの役を演じる)C. (複数)A、Bのサポーター達--AとBが各自の意見で戦うのにあわせ、彼らのいっている事をリフレーズ(言い換え)したり、「こういう視点からも、A/Bの意見は理屈が通っている」という説明が出来る人。ただのフォロワーにならず、A/Bとは違った視点から意見をサポートできることが必要。D. 仲介者--AとB、各サポーターの意見を聞きながら、妥協案を考える人。この人が、影の実力者。E.傍観者--といっても、ただ見ている、という意味でなく、A~D全員の意見を客観的にみて、矛盾点や抜けている点を指摘する。これも、いろいろな視点でものを見られる人が適役F.まとめる人--いわゆる書記。ぐだぐだ出て来る意見を取捨選択、リフレーズして的確にまとめられる人。最終的にみんながこの人のノートを写すことになる。黙って書いてるだけでなく、だらだら続く話を打ち切って「じゃあ、こう書いとくよ、はい、次。」と、進行の仕切り役も出来ると理想的。と、こう書くとディスカッションとかなり似てますが、group studyの場合最初から、「あんたはこの役」って決めずに、各人が話し合いの中でそれぞれの役割の見極めればいい。途中から役割交換してもいいし。(例えば、勉強を進めるうちにある人の独壇場になってきたら、他の誰かが反論役を買って出るとか)ステレオタイプしてるわけじゃないですが、アメリカ人は大体でしゃばりで、みんなに自分の知識をひけらかしたがるので、AとBしかやりたがらない。一方、日本人は人の話を聞く態度が出来てるので、C,D,Eあたりが適役じゃないかと。私はEだったかなあ。突っ込みを入れるのが得意だったので(つーか、みんな自分の意見に固執してて、突っ込む人がいないので)。こういう風に、たかがgroup workといえどもきちんとしたフレームワークをあらかじめ決めて、それを意識していると、ただの意見の寄せ集め、ノートの写しあいじゃなく、各自の視点を共有、分析、改善して、メンバーの得意分野を最大限に引き出し、活用できる。5人のグループが出せる成果は、1×5=5でなく、5以上のものにならないとダメです。て訳で、自分の得意な役割も、自覚しておいた方がいいですね。グループのメンバーを選ぶ際、自分と違うタイプ(違う役割を受け持つ人)を選ぶことも大事。★★みんなの留学体験を、ブログで学ぼう(留学ランキング)★★人の意見を聞くことは大事。ってことで、ランキングも覗いて見てください。(^^)