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2005.04.15
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カテゴリ:留学-生活編
留学していい成果を挙げたい、と、がんばる人ほど「鬱」の壁にぶち当たりやすい気がする。

とはいえ、留学生でなくてもアメリカの大学で、競争意識の高い学生は、結構精神的に参ってしまう人が多いよう。

私の友人の1人。父親が学者だとか言う人だったけど、一緒にバイトして、その後もよく話して、陽気でみんなに好かれるいい人だったが、突然姿を見なくなった。彼の住んでた寮の住人に聞くとHe had a nervous breakdown.だと。親が来て、故郷のDCに連れ帰ったらしい。その後戻ってきたという話も聞かず、連絡も途絶えたままである。

勉強のプレッシャー、慣れない1人暮らし、友人関係…大学生となれば、悩みも多い。それに、英語での生活、文化や生活習慣、価値観の違い、海を越えた家族と友人…と加わる留学生の、不安と寂しさは、半端じゃない。

とくに、外国の大学で勉強しよう、なんて人は、志高く、日本でもがんばって勉強してきて、「日本の大学は自分には合わない!」と、考える人、または外交的で物怖じしなく、新しいことに挑戦するのが大好き!という人が多く、まさに留学が自分にあっていると思い込んでいる場合が多いのでは。
(全く逆に「日本の受験戦争に巻き込まれたくないし、とりあえず留学でもしよか~って人もいるけど。こういう人は逆に上手く乗り切れるかも)

要は、日本からアメリカの大学に入学する人は、程度の差こそあれ「井の中の蛙」が多いのかもしれない。

で、そういう人ほど、期待と現実の差に驚く。勉強は難しい、友人は出来ない…渡航後数ヶ月で、「なんか、自分の思っていたのと違う」と、程度の差はあれ必ず誰しも思うのではないだろうか。

自分も、かなり落ち込んだ方である。とくに、いろいろ悩んでも打ち解けて話し合える友人がいなかったから。

いちど精神的に不安定になると、周りにいる人すら信用できなくなって、彼らの前では悩みなんてないよ、というフリをし、1人になるとこれから4年間、やっていけるんだろうか、とパニックになった。

家族へは月に一度くらい書く手紙と、数カ月おきの電話だけ。カウンセリングの存在も、知っていはいたが自分が本当に相談しなければ行かない程度なのか分からず(そこまでいってるとは信じたくなかったし)行かずじまい、何かのきっかけでふっと霧が晴れたように吹っ切れる時までひたすら耐えてた。

今考えると、ずいぶん幼稚だったと思うし、すごい損というか、回り道をしてしまった。

20代突入という、まだ思春期が終わりきらない時期に、悩みを持つのは人間として当然のことなんだが、「留学」という特殊な状況におかれて、悩みを持つことは弱い証拠、こんなんじゃ情けない!と強がって、周りに助けを求めなかったのがいけなかったかな、と今になって思う。

ネットのない時代で、そういった意味での孤立もすごかった。留学機関が発行する雑誌なんかには「楽しく留学生活をエンジョイしてます」みたいなレポートばかり載っていて、数多い「その他」の留学生の生の声を聞くことなんてなかったから。

こんなに悩んでるの、私だけなんだろうなー、自分みたいなネクラなやつはそもそも留学なんてしないんだろうなー、と思ってたもんだ(←まさにネクラ)

あの時必要だったのは、「上手くやってる他の学生に対して恥ずかしい」と、無理して悩みを内にしまいこんでしまうことではなく、または同じような人を見つけて傷のなめあいをすることでもなく(幸い、自分の周りにはそういうことをできる友達さえいなかったので、この点は救われたけど)、引け目を感じることなく素直に相談でき、「それでいいんだよ。みんなそうやって悩んでいるんだよ。君はちゃんとやっているよ」と言ってくれる人だったんだろうな、と思う。

初期は、何度か危なくなりながらも、波を乗り切った。2年目の後半くらいから、ちょっとずつよくなっていった。キャンパス外で知り合った友人(ほとんど年上)が、すごく支えになってくれた。この人たちのことは後日記事にしたい。

留学経験は、挫折をして悩むいいきっかけだと思う。私も、栃木の田舎の大将から、広い世界に出て初めて自分の弱さを見つけた。その後は挫折の連続で、落ちるトコまで落ちた感じだけど、不思議と大学時代のようなパニックには陥っていない。今は、自分の本当の力が信じられるし、あの時のように、いつかはこの状況を抜け出せることが「分かっている」からだと思う。あの時あの苦痛を経験していなかったら、その後で起こった事件で、完璧に打ちのめされていただろう。

そういう意味で、もし、「鬱」にハマってしまった留学生の人がいたら、これ読んで「鬱もよい人生経験」と、元気出してくださいね~。「情けなさ過ぎて出来ない相談」も、サイト(下にmailのあて先がある)のほうからどんどん相談してくださいな。






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Last updated  2005.04.15 18:57:59
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はじめまして☆   なんはいず さん
偶然ここに辿り着きました。
今中国に留学中です。
私も、留学生活中の鬱になったことがあります。
私の場合、挫折して帰国しちゃいました(>_<)高校卒業後すぐに留学して、生活になれず、人間関係に悩んで逃げました。
でも今また、もう一度チャレンジだって思って再び中国へ。場所を一切変えて再スタート。今度はマイペースでやるんだ!という気持ちで挑み、早一年。あんなに嫌いだった中国が、大好きになりました。

junquito55さんの日記読んで、自分の留学生活を振り返ることができました。
で、おもわず書き込んでしまいました。

長くなってごめんなさい。
また遊びに来させてください☆
それでは! (2005.04.16 09:15:50)

Re:はじめまして☆(04/15)   junquito55 さん
なんはいずさん

はじめまして。訪問ありがとうございます。

若いころの留学って、悩みがより多いですよね。
語学力より、生活の変化や人間関係に馴染めず、それが言葉の壁をさらに高く感じさせてしまうのではないかと思います。

高校で、私と同期に交換留学していやな思いをし、「アメリカもアメリカ人も大嫌い。もう、二度とあんなところに行かない」と言っていた人がいました。ある意味、悲しいですよね。
そのてん、なんはいずさんは勇気がありますね。今回は楽しんでいられるようで、本当にうれしいです。

日記拝見しました。中国は未知の世界です(笑)。
また遊びに来てくださいね~。 (2005.04.16 18:59:26)

同感。   はるはるりん さん
こんにちは。はるはるりんです。

「留学なんて、日本でよく見かける留学体験談どうりみたく、毎日が楽しくて楽しくて仕方ない!っていうわけにはいかない。現実はやっぱりもっとシビアで厳しいもの。」だと私もアメリカに来て嫌ほど味わいました。自分の英語力のなさに落ち込んで、「どうせ誰かに話しかけてもまた理解されないんだ…」っていう考えが今だに強く残り(もうすぐ渡米して3年目になりますが)、やっぱり初対面のアメリカ人と喋るのはちょっと怖い、という感覚があります。でも前よりはマシになったんですけどね。

去年はもう疲れすぎて、夏休み丸々日本に帰りました。日本でバイトして遊んで、ゆっくりしていました。疲れたら思い切って休むのもいい手だと思います。あと同じ留学してる友達に話を聞いてもらうとか。意外にもみんな同じような悩みを持ってて、ほっとしたこともあります。

私も今までいろいろ落ち込んだり、もうどん底まで落ちそうになったこともあります。でも今振り返ってみてそういう苦い経験は決して無駄じゃなかったと思えるんです。今、ちょっと何かが起こっても、junquito55さんがおっしゃってたように、「自分にはこの状況を抜け出せる力がある」って自然と思えるようになり、自分自身ちょっと強くなった気がします。

でも、今のようにインターネットもなく、頻繁に日本に電話もかけれない時に自分がアメリカにいたとしたら自分は今のようにちゃんとやっていけるんだろうか?と思います。。

あぁ、すみません、また長くなってしいました。。 (2005.04.18 06:01:49)

Re:同感。(04/15)   junquito55 さん
はるはるりんさん

コメントありがとうございます。

いったんブルーな気分になると、周りの留学生もすごく楽しそうに見えて、こんなに落ち込んでるのは自分だけかな~、と、彼らと相談することさえいやになってしまってたんですが、今考えるとつまらない意地以外のなんでもなかったな、と思います。

悩んでいてもしょうがない!って思うと、ある時期突然吹っ切れる時が来るんですよね。日本に帰って本来の自分を発揮できた時とか、1人のアメリカ人が自分の話をちゃんと聞いてくれたとか、クラスで他人にほめられたとか。要は、「これが今の自分の実力。上もいれば下もいるんだから堂々としてればいい」って、開き直れる視点が持てることですね。

>でも、今のようにインターネットもなく、頻繁に日本に電話もかけれない時に自分がアメリカにいたとしたら自分は今のようにちゃんとやっていけるんだろうか?と思います

私は逆に、今みたいにすぐ知り合いと連絡取れる状況で留学したら、ぐちを言う機会や人に頼ってしまう機会が多すぎて留学もうまく行かなかったんじゃないかな~と思います。そういう意味で、今のような便利な環境にいながら楽な道を選ばずしっかり悩んで、それを解決して行ったはるはるりんさんは精神的にもしっかりしていると思いますよ。これからもがんばってくださいね!! (2005.04.18 18:24:53)

はじめまして   ぷりん さん
こんにちは。
私は今アメリカに高校正規留学している高校1年生の女です。
もうすぐこっちに来て6ヶ月が経ちます。
辛すぎて、もしかしたら自分が鬱なのではないかと心配になってきました。日本人も1人もいないし、他の留学生といえば韓国人と中国人が10人ほどいるくらいです。韓国と中国でそれぞれグループ?ができあがっているので入る隙間がありません。入っていっても言葉が理解できないので余計に落ち込みます。アメリカ人の友達を作るのも、6ヶ月たってもまだ難しいです。日本ではクラスの中心にいるような女の子だったので、初めて友達を作れないという挫折をしました。
とにかく辛いです。やらなくちゃ、やらなくちゃ、と思っても何もやる気が起きません。 (2012.01.13 05:31:34)

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