留学生のためのスタディスキルズ推進ブログ

2006/01/12(木)21:42

海外で「謙遜」するときの注意

謙遜は日本の美徳、アメリカ、西洋の人は謙遜なんて絶対しない、というステレオタイプがありますが。 ん~、自分の非を認めない、I'm always right的なノリの人はいないでもないですが、そういう人ばかりではないと思う。 ただ、謙遜、というと、どうかと。 日本人が「私って、勉強苦手なのよ~」とか、「太っちゃって嫌だわ~」とか言うのと、アメリカ人が同じ事を言うのって、ちょこっとニュアンスが違う。 日本人の「謙遜」は、もともと相手をたてるためのもの、だよね。 それをひっくり返して、最近の人は「自分を誉めて欲しい時、まず謙遜して、相手に自分を誉めさせる状況に持っていく」という、心理作戦があるのでは?? だから、「勉強苦手なのよ~」といえば、相手は「そんなことないよ~、私も全然ダメだもん」という返事をせざるを得ない。そうすると、お互いなんか安心する。 これをアメリカでやると、相手はこちらを哀れんで、一生懸命アドバイスをしてくれる。 「私、デブで嫌なのよね」といえば、「あら、痩せてるわよ~」という返事の代わりに 「そうねー、私の知ってる人はこんなダイエットをしてるんだけどねー」とか、「太ってても健康なら何よりよ」などと、もうこちらを「デブ」として扱って相談に乗ってくれる。 (ホントに痩せてると思ったら、「痩せる必要なんてないよ」というアドバイスをしてくれるけど。) だから、下手に同情、安心を得るために「勉強が出来なくて…」というと、返ってくるのは慰めの言葉でなくて「どうして?勉強時間がないの?授業のどこが分からないの?一緒に勉強する?分からないところのノートを見せて。」と、質問攻めにあう。 こちらとしては、「私もダメだから、心配しないで」といったコメントを期待していただけなので、そう具体的に聞かれても答えにつまる。 逆のケースだと、謙遜をしないアメリカ人が、「このクラス、オレもうダメだ」なんて言っている時は、「同情買い」でなく、「自己批判」と取ったほうがいい。 これに、「オレもだよ」という回答をするのは、あまり喜ばれない。 「オレ、講義のポイントずっとノートにまとめてるから、見せてあげようか?」 とか、「どこが分からないの?」といったぐあいに、手を差し伸べてくれる事を相手は望んでいるから。 海外では(常識を伴った)素直さが一番。心にもない謙遜で相手と自分を立てようとせず、悩みがあったら具体的にそれを説明して、相手にアドバイスを請う、自分が悩みを持ちかけられたら、同情でなく、心のこもった率直なアドバイスをする事を心がける。 ここら辺の対応が上手く出来ると、人間関係もうまく行くのでは。 ただ、こうなるには、心がけだけじゃなくて、自分の得意、不得意分野を自分で分析する思考回路と、相手のみになって、適切なアドバイスを与えられる「聞いて考える」態度、っていうのも必要になってくるとおもう。 「私って、ダメなの」と言葉に出す前に、「何が、どうダメで、どうしてダメなのか」が説明できるかを考えといた方がいいですね。それが出来れば、周りに愚痴をこぼす必要もなくなるかもしれないけど(^^)。 ★★みんなの留学体験を、ブログで学ぼう(留学ランキング)★★ なんか、MBA留学ブログが多くなってきたなあ。憧れます。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る