2006/06/30(金)20:26
英語ツールは使いこなせていますか?
もう、この時代、
「英語を勉強したいんだけど、教科書になるような材料がなかなか見つからなくて」
なんて事をいっている人はいなくなったのでは。
洋書1冊買うにもひと苦労していたのはほんの10数年前。ネットが普及して、(自分にとって)一番よかったのは、世界中の情報が翻訳を通さず入ってくるようになって、英語の多読を激安で出来るようになったこと。
(まあ、海外に住んでいるので、日本語の情報も同じくらい貴重なんですが)
はっきり言って、日本で週700円払ってTIME誌を購読するより、オンラインの新聞記事を無料で毎日数時間読むという手があれば、当然後者を選ぶのでは。
が。
そういう環境が整っておよそ10年が経ったわけだけど、
「日本人の英語読解力が上がりました」
ってデータは、見た事がない。
音声やビデオコンテンツが出始めたのも、結構前になるよね。
特に、ポッドキャストが爆発的にはやりだして、これらを気軽に聞けるソフトが出たのが去年。今じゃ、英語リスニングだって、PCさえあればただで1日10時間だって20時間だってできる。ウェブキャストで、海外のニュースがビデオで毎日チェックできる日だって、もう既に訪れてる。
でも、この状態があと数年続いたところで、
「日本人の英語リスニング力は、ポッドキャスト普及以来劇的に伸びました」
(TOEICのリスニングセクションの平均点数が伸びたとか)
ってニュースが聞けるようになるかは、疑わしい。
もちろん、「現象」としてでなく、個人を見ると、こういう文明の利器を利用してどんどん実力アップしている人はたくさんいると思う。
だけど、大部分の人は、こういった道具を使いこなしていない。
英語力をどうこうする前に、これらの道具を使って効率的に学習するスキルが不足しているのでは。
英語自体はそこら辺にあふれているのに、何かが足りないから、これらの英語を使ってうまいこと学習できない、じゃ、その何かって何か、というと。
モチベーションがない
「消化する時間がない」とも言えるけど。
要は「教材はあるのに使っていない」状態
自分にあった教材が探せない
自分の能力、関心分野が把握できていない
そのため、結局他人に教材を選んでもらう形になる
(もちろん、教材を選んで解説してくれている良質のメルマガやサイトは
たくさんあるけど、自分にあわないと、結局それも続かない)
量に惑わされて質を重視していない
たくさんあるんだから、聞けばいいや、読めばいいや、となって、
意味を理解したり、内容について自問したり、
あるトピックについて深くリサーチしたりといった事を怠っている。
ので、当然聞きっぱなし、読みっぱなしですぐ忘れる。
いくら英語ネイティブが作った英語サイトだって、
ゴミみたいな文章を書く人が作るサイトはたくさんある。
こんなサイトの英語を10ページ読むのだったら、
TIMEのような権威ある雑誌の英文を1ページ読んだほうがずっと勉強になる場合もある。
これって、教材の量が増えれば増えるほど、大きくなる傾向では。
情報の量があまりに膨大なので、それが「ある」ってだけで、学んだ気になってしまう。だけど、結局、利用する本人がそれらの情報を料理できなければ、やっぱり「ある」だけなんだよね。
当ブログでも過去にいろんなサイトを紹介してきたけど、junquitoだって、このブログに来てくれる人がどんな人なのかを全部把握しているわけじゃないし、一日中ネットサーフしているわけでもないので、見逃しているいいサイトだってたくさんある。
何より、junquitoがいいと思うようなサイトは、実はある人にとってはくだらなかったりマニアックすぎたり、簡単すぎたり難しすぎてリ、学ぶところがないぞ!ってモノかもしれない。
そう文句言われても、junquito自身にとっては非常に勉強になるサイトなので、困るのだ。文句言っている間に、自分でもっといいサイトを探して教えてください。と言いたい(汗)。←言われたことはありませんが。皆さん寛容です m( _ _ )m
やっぱり、個人がもっと積極的に、検索の仕方とか、良い英語、悪い英語(又は海外サイト)の見分け方とかを勉強して、自分で自分の「教材」を探していくのが一番いいと思う。
あ、もちろん、いいサイトを探してるんだけど、どうやって見つけたらいいんですか?って質問には、自分の分かる範囲で解答差し上げてます。ただし、みんなの学習目的とか、ゴールとか、今の実力とかは、皆さん自身で解析、判断して、その上で一緒に考えていく、って形を取りたいんで、ただサイトを教えてください、っいう質問には、あんまり役に立てないかも。
★★留学ブログランキング★★
役に立ったと思った方、1クリックをお願いします。