テーマ:英語のお勉強日記(7857)
カテゴリ:留学-生活編
自分の英語の発音については、上手いとも下手とも言われたことはないし、特別な練習をしたという経験もないので果たしてどこまで信頼性があるのかは疑問ですが、思ってることを一言二言。
やっぱり、自分も昔は「発音が英語らしくないと、いくら(文法的に)きちんとした英語でもみっともない」と思ってた。 で、自分がそう思うからには、当然英語圏の人もそう思ってるはず、と思い込んでるところもあって、「発音が汚いとそもそも意見をはなから聞いてもらえないので、ネイティブのような発音を身に付けましょう。」というどこかの英語教材の宣伝文句もまじめに受けてた。 で、留学したり、英語を使った仕事したりして、若くもなくなった今の時点で自分なりの結果を言うと。 私ら(日本人)が気にしてるほど、大したことじゃない。 確かに、発音のいい人は、聞いててかっこいい。 発表する時の第一印象もいい。 特に、高校留学なんかで、やっぱり世間知らずで価値観の未熟なガキどもの中に放り込まれるような場合は、発音で友達の出来具合なんかも違ってくると思う (ただしこれは、相手のレベルがそれまで、ということ) 商売によっては、発音の出来不出来が成績に響くことも、それはまあ、あると思う。 だけど、今の時代、各国の英語の「訛り」に即座に対応して会話をするスキル、というのは、どの英語圏の人にも身についてると思う。 自分自身が感じたことだけど、英語ネイティブは、ちょっと変わった訛りのある人が話すのを聞くと、かえってエキゾチックな印象を受けるよう。 要は、彼ら自身が「本来の英語発音」に飽きて、さまざまな発音の英語と、それを話す人たちのバックグラウンドを興味を持って迎えてくれているのでは??と思う。 違う訛り→違う国→違う文化→違う価値観 ということで、変わった訛りで話す人を見ると、なんか、自分の知らないいい話しが聞けるんじゃないか、と思ってる面すらあるよう。 (もちろん、人にもよって、当然「アメリカ/イギリス人No1!アメリカ/イギリス英語じゃなきゃ英語じゃない!」みたいな天然記念物並みの人も未だ多いので、そういう人に遭遇した時に落ち込まないように。笑) あと、これも最近気づいたことだけど、「正しい発音」をやたら強調する人は、英語圏の人ではなく、非英語ネイティブで一生懸命発音練習をつんで訛りのない英語が話せるようになった人たちなのだ。 自分たちが苦労して「きれいな英語」を身に付けたので、そのような英語が話せない人は英語を話す資格なし!と言いたいようで(笑)。 まあ、発音なんて、よけりゃ褒められるし、悪くてもそれを自分のキャラクターとしてうまくいかせる術を覚えればかえって得じゃない??くらいに構えて練習すればいいのではないだろうか。 そんなことを踏まえたうえで、自分で役に立ったと思う練習法を紹介してみる。 話している人をよく見て、よく聞く。 発音の原理なんかの本を読んだり、例の、辞書とかに載ってる舌や唇の位置を示した図をまねてみたり、発音矯正講座なんかを受けたりしなくても、これで結構ものになるのではないかと思う。 あまりヘンな先入観を持たず、素直にクチの動きを真似しながら、耳で自分の発音を確認する。 thの発音は舌をかんで...とかいう説明よりは、実際その発音を(thのみでなく単語の中の一音として)見て聞いて、まねしてみる方が分かりやすいし、近い音が出るハズ。 日本人のしゃべりの物まねがうまい人は、特にそういう能力が英語にも使えるハズ。聞こえたままをまねしてみればいい。 このとき、「お手本はアメリカ人」とか、「ネイティブ英語スピーカー」とか限ってしまうと、よくない。黒人ラッパーの語りを真似てみたり、シュワちゃん(シュワルツネッガー知事)のインタビューでシャドウイングしたり、あと、特に日本人訛りの英語を真似してみるのも、どういう口の動きをすると日本人ぽくなるのかがわかって参考になる。 英語ネイティブさんにしても、ショーン・ペン語りとか(自分の体験がもとなので、古い人ばっかりですみません。汗)、人によって特徴は違うので、一人一人、その人になったつもりで真似てみると面白い。もちろん、有名人に限らず、ちょっと独特の語りをする友人とかがいたらそういうのも拝借して。最終的に「自分自身の訛り/口調」を確立できればいいのでは。 その上で、完璧に同じ音にならなくても、音が近ければ意味も理解してもらえるはず。文脈だってあるんだから、I eat lice.と言ったところで、聞いた方が、ホントにしらみを食ってると信じたら、そっちが馬鹿なんだと思えばいいのだ(笑)。 てわけで、発音に必要以上に悩んでる人、そんな暇があったら、もっと中身のある発言を出来るようにすることのほうに力を入れていった方がいいと思いマス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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