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カテゴリ:秩父巡礼
第15番札所
山号:母巣山(ははそさん) 宗派:臨済宗建長寺派 本尊:十一面観世音菩薩 巡拝日:2008年4月4日 ----------------------------------------------------------------- 十三番から十五番にかけては、広い秩父の中でも、 最もその中心部に札所が集中していて、 車で移動していると、ちょっと乗ってはまた降りて、というのを繰り返す。 しかし、市街地というのはたいてい道が入り組んでいたりして、 かえって目的地に辿り着くのに苦労したりもする。 カーナビを頼りに十五番・少林寺を目指すと、 車一台がやっとの細い路地を入らされ、秩父鉄道の踏み切りにぶち当たる。 その先には、少林寺の建物が既に見えている。が、 遮断機のないこの踏み切りの幅は狭く、少なくとも自分の車では通ることが出来ない。 一番・四萬部寺でもらった札所巡りの案内図を広げてみると、 駐車場は寺の裏側にあるらしい。 なんとか路地をくぐり抜け、駐車場に辿り着く。 結局、今宮坊から歩いたほうが早かったのではないかというぐらい、 時間をロスしてしまった。 駐車場からは、庫裏の脇を抜けて境内へ入っていくことになる。 境内は今が春の花盛り。観音堂に向かって左はハクモクレンか。 向かって右手にはしだれ桜。庫裏の前にはソメイヨシノも2本。 さらに生け垣の黄色いレンギョウも満開で、 ハレーションをおこしそうなほど、境内全体がまばゆく輝いている。 白壁の観音堂は、これまでに巡ってきたどこの札所とも違う風情だ。 ここもまた秩父大火でかつての観音堂を失ったそうで、 その教訓から、土蔵の観音堂を建立したという。 四角く突き出た向拝は明治期の擬洋風建築にも似た柱に支えられ、 しかしその屋根には千鳥破風が乗っているという興味深い造りになっている。 お参りを済ませ写真を撮っていると、巡拝の一団がやってきて、境内を埋め尽くす。 押し出されるように納経所へ向かい、ご朱印をいただこうとすると、 その一団を取りまとめているらしいジャケット姿の男性が、 一団分のご朱印をまとめていただいている最中で、相当な時間、順番を待たされる。 こんなことなら、まず先にご朱印をいただいておくべきだった。今後の教訓。 しかし、札所の人たちは、こうして毎日どれだけの納経に応じているのだろう。 これっぽちの順番待ちで心がざわつくこちらをよそに、 納経帳の筆字はまったく淀まない。 こんなことではご利益に与れないのではと、ふと不安になる。 観音堂前の石段を降りれば、そこはもう秩父の中心部だ。 天気もいいし、少し街をぶらつくにはちょうどいいかもしれない。 駐車場に車を置かせてもらったまま、少林寺を後にすることにした。 母巣山少林寺 秩父市番場町7-9 tel.0494-22-3541 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月20日 11時30分29秒
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