2012/06/25(月)18:28
美味しい蜜に恐い実
今日はお散歩すると汗をかくような陽気になりました
今年の冬は何時までも寒くて
特にお山の木々のお花には大きな影響を残したようです
桜の開花が遅れただけではありませんでした
「辛夷(コブシ)」やお仲間の「タムシバ」にはほとんどお花が咲きませんでした
お山の「アオダモ」にもお花が咲きませんでした
「カマツカ」や「エゴノキ」は麓の植栽された木にはお花が咲きましたが
お山の「カマツカ」や「エゴノキ」にはほとんどお花が付いていません
これからまだどんな影響が出てくるのか ちょっと心配です
でも 五月に入って暖かくなったためか
昨年より早く咲きだすこんなお花が出てきました
[ 吸い葛(スイカズラ) ]
こちらでは昨年より一週間ほど早く咲きだした
スイカズラ科スイカズラ属の常緑蔓木「吸い葛(スイカズラ)」
指を揃えて掌を立てて開き 親指を下にさげたような姿のお花
冬も寒さに耐えて緑の葉っぱをつけているので 別名「忍冬(ニンドウ)」
お花の根元には甘い蜜があり
お花を引き抜いてその根元を吸い蜜を食べるので 付いた名前が「吸い葛」
お花の長さは3~4センチほど
英語名も「ハニーサックル(蜜を吸う)」
小さな花蜂さんが訪れていたけれど
奥の蜜には届きそうも無いよね
夜に香りを強く出し 蛾(ガ)を呼び寄せて受粉すると言う
蝶々さんや蛾さんの吸い口なら根元の蜜に届く事が出来る
[ スイカズラ=キンギンカ ]
お花は咲いてから時間が経つと白から黄色に変わる
だから「金銀花(キンギンカ)」とも呼ばれる
このお花や葉っぱは生薬になり 解毒や解熱効果があるそうな
花言葉は「愛の絆」、「献身的な愛」、「友愛」
ここでちょっとご注意を
同じスイカズラ属のお花で猛毒の似たお花が咲いている
[ 瓢箪木(ヒョウタンボク) ]
スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木「瓢箪木(ヒョウタンボク)」
こちらは蔓木じゃなくて冬には葉っぱも落とす落葉樹
ユニークなお花を咲かせ 葉っぱも綺麗なので庭木にも使われる
[ ヒョウタンボク ]
痩せた「スイカズラ」のようなお花を咲かせ
こちらも咲いたときは白いお花だけれど 時間が経つと黄色になる
だから別名「金銀木(キンギンボク)」 (因みに「スイカズラ」は「金銀花」)
なんで「ヒョウタンボク」っていう名前になったのかは
このお花から出来る実の形から
[ ヒョウタンボクの若い実 ]
実が二つくっ付いた瓢箪ような形
この実はやがてきれいな赤い瓢箪に変わる
[ ヒョウタンボクの赤い実 ]
じつはこの実が一番恐い
致死性の猛毒が含まれていると言う
美味しそうでも食べちゃダメだよ
「ヒョウタンボク」の花言葉は「物思い」、「セレナーデ」
なお「スイカズラ」の実には毒は無いそうな
[ スイカズラの実 ]
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ある日の夕暮れ