2021/09/17(金)02:02
初秋のお山 その3
今日もスッキリしないお天気で
ときにはこんなお空も見えましたが
ほとんど曇りの一日
雨の予報は外れたけれど
なんだかモヤモヤの残る気分
9/18の土曜日に台風14号が直撃しそうな予報が出たからかな
大事に至らなければ良いのだけど
今日も先週にお山に行ったときのお話
お山へ行った一番の理由は
このお花の咲き具合を見るため
これはキク科の多年草「ヒヨドリバナ」
[ 鵯花(ヒヨドリバナ) ]
今年はまだ殆どが蕾の状態でした
来週くらいには咲き始めているかな?
このお花の開花を気にしている理由は
あの旅する蝶々「アサギマダラ」さんの飛来に
大きく影響するため
特にアサギマダラの男の子はこのヒヨドリバナの蜜が大好き
女の子にもてるためのフェロモンを作るのに必要なんだって
毎年ヒヨドリバナの咲く頃になると
南へ旅するアサギマダラの一団が吸蜜しに集まる姿を
ここ六甲山系でも見ることが出来ます
早い年はお彼岸のころから見られることもあり
お花の開花が重要となってきます
今年は少し早くなりそうな予感がするので
見に来たのだけど
お花が満開になるにはまだ暫くかかりそうです
アサギマダラさんは見当たりませんでしたが
こんな子が吸蜜に来ていました
セセリチョウのお仲間の
「ダイミョウセセリ」さん
[ ダイミョウセセリ ]
近くのコメナモミの葉っぱでは
ジャノメチョウのお仲間の
ヒメウラナミジャノメさんが
翅を閉じたり開いたりしていました
[ ヒメウラナミジャノメ ]
この日もう一つ見たかったお花が
これ
早い木はお盆前から咲き始めていたけれど
お花の旬は秋
いま盛大に咲き誇っています
それは「臭木(クサギ)」のお花
クサギのお花の構造は
赤い萼の袋から花管が伸び
花管の先端の花冠は5裂しています(花びらが5枚)
長い雄しべが5本と雌しべが1本
お花の蜜は萼の中から伸びている花管の根元にあり
長い花管と長い蕊がじゃまをして
大型の蝶々さんしか蜜を吸うことが出来ない構造
[ クサギの花 ]
この日も大型の蝶々「オナガアゲハ」さんが
吸蜜に来ていました
[ クサギの花とオナガアゲハ ]
お花が終わると
赤い萼の中で
実が育っていきます
そして実が熟してくると
閉じていた赤い萼が開き
[ クサギの果実 ]
中からお空色の果実が出てきます
これは鳥さんの好物で
果実が食べられて赤い萼だけ残っていることが多いです
この青い果実を使って
絹糸を空色に染めることができるそうです
そんな糸で織られた布を見てみたいですね
おまけは秋らしい赤トンボに出会ったお話
この赤トンボは「リスアカネ」の男の子
[ リスアカネ ]
ちょっと小型の赤トンボさんです
9/15の夕暮れ
9/15のお月様「九日月」 ↓↓↓
今年の中秋の名月は9/21
満月になるのはAM 8:55
9/20の深夜のお月様が一番満月に近いです