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2021/11/10(水)20:21

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Books(172)

​日本文化の核心 ​ 衣替えしながら、 音声読み上げ機能で聴きました。 とっても面白かったです                     ーメモ― はじめに ・「愚管抄」「五輪書」「茶の本」「夜明け前」に戻るしかない ・日本文化はハイコンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂がある ・わかりやすくしようなどと思わないで、コンセプトそのままに、日本文化を会得していくべき ・日本文化の正体は必ずや「変化するもの」にある ・日本の歴史文化の「変化の境目」に詳しくなる必要がある ・「心の文」「いきの構造」「民芸とは何か」「春宵十話」「利休にたずねよ」  「芸者論」「落語哲学」は読んだほうがよい ・日本文化の何が一途なのか、どこが多様なのかを見極める必要がある 第一講 ・「日本の古代は柱の文化であり、中世は間の文化であった」(「日本の古代文化」) ・柱そのものが神様・大黒柱・床柱 ・”立てる”文化のルーツ 村立て・国立て 身を立てる 志を立てる ・造化三神 ・「結び」…「新たな力を生むものを示す」「始原からの結実」「産霊(むすび)」  →注連縄や水引 ムスコ(ムス・ヒコ)・ムスメ(ムス・ヒメ) 「ムスビの国」 ・地鎮祭 「産土(うぶすな)」「産土神」=「氏神」…土地の力とともにある ・「常世」(「常世論」)…日本人の心の奥にあるマザーカントリー ・日本の神々は客神であった  ・→国粋主義や八紘一宇の思想の温床 第二講 ・「和漢の境をまたぐ」 ・「襖」「障子」 「軽薄短小」のハシリ ・日本はフラジャイル・アイランド 復原こそは多くの人々の願い 「写し」をつくる美意識 ・「和漢朗詠集」の「なぞらえ」 「和魂漢才の妙」 ・日本文化の基本に「しつらい」「もてなし」「ふるまい」の三位一体がある ・国風(くにぶり)…各地の文化や文物や習俗のこと ・「古意(いにしえごころ)」による思索 ・明治時代以降 「洋魂米才」の広まり 第三講 ・イノリとミノリ 「コメ信仰」 ・「苗代」 日本の画期的なイノベーション ・「稲魂」 ・「お正月」 歳神を静かにもてなす ・日本の社会文化の特質を見るときは、「去来」「往来」「出入り」に注目 ・白鳥伝説 日本人の魂は白鳥が遠くから運んできた穀物霊 第四講 ・多神多仏と八百万の神々 ・日本人は、そのつど「信仰の向き」を選択しているのではないか ・罪は穢れ、穢れは清めるべきもの ・エディティング・リミックス 「和光同塵」 日本特有の編集力 ・宗教的にシンクレティズムと捉えるのは固すぎる  リミックスをおこしたと捉えるほうが合っている   リミックスは日本文化をあらわすための最重要なメソッド・コンセプト ・アナロジックな神仏習合 ・「権現」 仮に現れた ・神様の正体 恐れ多いもの あえて暗示的にしておく ・仏の見せ方 神の感じ方 第五講 ・和するアマテラス 荒ぶるスサノオ ・デュアル(双対的・行ったり来たり・リバーシブル)な柔構造 ・山の門(やまのと) ・遊ぶ(すさぶ) ・スサビ…何か別のことに夢中になること  なすべき中心から逸れて気の向くままに何かをするのが遊び ・日本の精神文化の根底は「和する系譜」に「荒ぶる系譜」が並行することで成立できた ・スサビ→サビ 日本人の美意識をあらわす指標のひとつ ・サビは「寂び」 夢中になるほどの趣があるのだろうなと思わせる風情を示す言葉 ・芭蕉のサビ 「サビは句の色なり」   鉄の錆の色のように、それがもっている風情の本七が滲み出ている ・「しほり」「ほそみ」 ・「冷えさび」「綺麗さび」「姫さび」 ・サビ→もののあはれ 「源氏物語」がその精髄を表現 ・日本人の「ものごころ」の本質には「あはれ」が出入りする ・「もの」そのものが清冽に哀愁や哀切を帯びている  「都にて月をあはれとおもひしは数よりほかのすさびなりけり」 西行(出家遁世) ・「あはれ」→武家社会では「あっぱれ」 ・「数寄」 何かを好きになり、その好きになったことに集中し、  その遊び方に独特の美を感知しようとしていくこと ・「すく」 何かを何かによって梳っていくこと  「土を鋤く」「紙を漉く」「髪を梳く」「風が透く」「木を剝く」「心を空く」 ・日本人はスサビや数寄によってグルーヴ感を感知しようとした ・スサビも数寄も物事に執着すること、こだわること 学習や修養のスタート  ⇔こだわりすぎることは何かの発展を妨げることもある 「執着」として仏教では戒められる 日本についての名著 「古事記伝」                   ー続くー

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