きらきらひかる

『きらきらひかる』 新潮文庫 江國 香織 (著) 　私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。 　セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。 ========================================================================== 　とても良い話でした。当たり前の話だけど、キスやセックスをする、しないが恋愛ではなく、相手をどう愛しく想うか、どう甘えるかが重要だということだ。ホモとアル中なんでもちろんセックスなんてない。同性の友達感覚で同性してるって感じなのだが、お互いにそれぞれいい所悪い所を理解しあえているのだ。そして、その二人の交友関係もまた面白いｗ 　しかし、一つ問題がある。それぞれの問題をお互いの親が知らないのだ。そして、物語の急展開はお互いの親が知ったときに生じてしまう。普通は破局してしまうのが結末っていうことなんだが・・・・・。どういう展開かは本を読んでみてください。