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テーマ:最近観た映画。(38850)
カテゴリ:映画・読書
Amazonプライムに登録してホラー映画が見たいな〜と思って検索して、目についたので試聴した作品 「イットカムズアットナイト」 心霊物の映画が見たかったんですが、こちらはミステリーというか、人狼ゲームのような、心理ホラーです。 (ポスターにも書いてあるんですが、私はアマプラのサムネイルしか見ていなかった・・・) "それ"は夜にやってくる 物語は、とある一家を中心に展開されます。 父母息子に祖父を加えた四人家族。 しかし、冒頭でその家族のうち年老いた祖父が病気であり、家族はガスマスクをつけて祖父と接触していることから、伝染病であることがわかります。 病により息も絶え絶えな祖父を森へ運び、燃やして埋めるというショッキングなシーンで、映画が幕を開けます。 この一家は森の中にぽつんとある一軒家に住んでおり、どうやらこの伝染病が街まで蔓延しているようだが詳しいことは分からないという状況 外部との接触(といっても森に囲まれているため通行人などは居ない)は避け、自給自足のような生活をしています。 "それ"が伝染病そのもの、または病気を媒介する何かであるなら、ゾンビものか?と思ったのですが、ゾンビや化物は登場せず、 終始、閉塞的な空間の中での追い詰められた人間の心理による、じわじわ来る不快感や恐怖を感じる映画です。 できるだけ前情報がない方が楽しめる映画なので、見る前にネタバレとか考察は調べないほうがいいです! ただ、オバケやゾンビを期待して見ると、「思ってたんと違う〜」ってなりますのでご注意ください! (ポスターを見た人ならそういう勘違いはないと思いますが💦) あと、ワンちゃんが出てきますが、ワンちゃんが無事ではないストーリーなので、その点もご注意ください! 映画自体が、結局"それ"がなんなのか分からないまま進み、多くを語らないからこそ、その映画の中に入り込んだような、登場人物たちと同じ不安や不信感を体験することができる構成です。 なので、分かりにくい場面も多いです。 旦那と二人で視聴後にお互いの考察を話してみるのは楽しかったので、一人で見るよりも誰かと一緒に見たほうが良いかもしれません! ホラー映画として、怖くはないので、怖がりの方でも見られらると思います。 (オバケなどが出てこないので) 広告以下ネタバレを含む感想です。 まず、この映画で「夢遊病」がキーになっていますね。 主人公ポール一家の息子トラヴィスが、後から合流したウィル一家の幼い子供が彼らの部屋ではない場所で眠っていたのを発見して「夢遊病なのか?」と疑いますが、 エンディングを見ればトラヴィスのほうが夢遊病だったと考えるほうが自然というか、あのエンディングに至るまでにも、何度もトラヴィスの見る"悪夢"のシーンがあり、その悪夢の中でのトラヴィスの行動が、夢遊病になり実際の肉体の行動を伴っていたと考えられます。 トラヴィスが悪夢の中で、開けてはいけない扉を開けていたとき、実際に無意識のうちにベッドから抜け出し、あの赤い扉を開けていたのだろうと思います。 だから最後に、病気を発症したのはトラヴィスだった。 誤解によりポールはウィル一家を殺してしまい、そして息子のトラヴィスも、病気により失うことになってしまった。 祖父と同じように、森の中で、彼を殺して燃やすしかなかった。 仮にウィルたちを殺さなかったとしても、トラヴィスの感染は防げなかっただろうし、その結果は変わらなかった。 でも、だからこそ、ウィルたちは死ぬ必要がなかった ただ、限りある資源を分け合うことを拒んだポール夫婦の傲慢により、ウィルたち三人の家族が死に、トラヴィスも死んだ。 トラヴィスの夢遊病についても、ポールたち両親は本当に気付いていなかったのかな〜と疑問ですが多分、気付いてなかったんでしょうね・・・ 結局、病気が何なのか分からず、あのポール一家の犬が森の中で急に吠えて追いかけて行ったのも、何があったのか分からず さらに、その犬に大怪我を負わせた犯人も分からず仕舞い でも、我々もこの新型コロナの流行により「分からないことの怖さ」を思い知りましたからね・・・ コロハラって言葉がありましたが、まさに、この物語の悲劇は、コロハラのような「感染しているのでは?」と疑い決めつけ、攻撃することによって引き起こされたので、 これを現代のお伽話として胸に刻んで生きていくしかないですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.23 13:46:59
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