カテゴリ:演奏会(2009年)
ドレスデン・ア・カペラ合唱団(ザクセン・ヴォーカル・アンサンブル)を聴きました。9月21日、武蔵野市民文化会館小ホール。
プログラムの解説によると、この混声の20余名の合唱団は、指揮者マティアス・ユング(今年45歳)という人により1996年に結成され、とくにバッハ演奏で注目を集めているということです。今回が初来日だそうです。 コンサートの前半は、バッハのモテットから4曲。2群の4部合唱でバッハの複雑な曲が歌われました。しかし調子がまだ充分に出なかったのか、力強くきっちりとしている反面、ちょっと角がとんがりすぎているように感じました。大きな教会で聴くには良いのかもしれないけれど、この小さいホールで至近距離で聴くには、耳あたりがきつすぎて、ちょっと疲れました。 休憩をはさんで、後半はまずメンデルスゾーンの、4声の無伴奏歌曲集からの小さな諸作品でした。バッハよりシンプルな響きで、合唱団の調子も上がってきたようで、きれいだなと思う瞬間が多々ありました。 そして圧巻は、プログラム最後に歌われたシュッツのモテット3曲ー「バビロン川のほとりで」「ヤハヴェよ、汝のすみかはいかに麗しく」「私の魂は主をたたう」ーでした。その響きには芯があり安定していて、バッハで感じたきつさは微塵もなく、とても美しかったです。 ドイツの合唱団によるドイツもののアカペラのコンサート、きょうは何といっても、シュッツの音楽の魅力を強く感じられたことが大きな喜びでした。会場でいろいろ売られていたこの合唱団のCDから、シュッツのCD(Tacet)などを買って、帰路につきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.24 01:11:47
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