じゃくの音楽日記帳

2011/01/02(日)23:11

2010年のマーラー演奏会を振り返って

マーラー演奏会(2010年)(19)

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さていきなり昨年の話で間抜けですが(^^;)、昨年のコンサートのまとめを書いてなかったので、書こうと思います。 まずはマーラーのコンサート。 -----------------------------------------------------------------------2番  エッティンガー/東フィル          4月4日 オーチャード       金/神奈川フィル                     5月29日 神奈川県民ホール        インバル/都響                      6月19日 サントリー3番   インバル/都響                   3月30日サントリー         同上                                   3月31日 サントリー         金/神奈川フィル                   4月23日 横浜みなとみらい         斉藤/水星響                       5月1日 東京文化会館         シュピーラー/PE0                8月7日 サントリー         尾高/札響                           9月17日 キタラ         同上                                   9月18日キタラ         ヤンソンス/コンセルトヘボウ 11月21日 ミューザ川崎         同上                                  11月22日サントリー        (メータ/イスラエル 11月4日東京文化会館  バレーの伴奏:第4,5,6楽章)        (カンプルラン/読響 11月29日サントリー  ブリテン編曲による第2楽章のみ)5番   ビシュコフ/N響         2月13日 NHKホール        上岡/ヴッパータール     10月18日 サントリー6番  アシュケナージ/N響      6月17日 サントリー        メッツマッハー/新日フィル  11月 6日 すみだトリフォニー7番 セーゲルスタム/読響     2月19日 サントリー        高関/新響              7月18日 東京芸術劇場8番 レナルト/東フィル        3月 4日 新宿文化センター大地 カンプルラン/読響       7月 8日 サントリー9番 大友/東響             2月14日 東京芸術劇場        ブロムシュテット/N響      4月10日 NHKホール        ゲルギエフ/ロンドン響    12月 1日 サントリー10番 飯森/東響             1月30日 ミューザ川崎歌曲 藤村実穂子(メゾ)/リーガー(ピアノ) 11月11日 紀尾井ホール--------------------------------------------------------------------------------- 2010 年は3番を沢山聴けた年でした。ヤンソンス&コンセルトへボウのサントリー公演を筆頭として、インバルの3月31日公演や、札響の演奏会など、印象に残る 数々の3番を聴けました。しかもメータ&イスラエルによるベジャールのバレーの伴奏としての3番や、ブリテン編曲の第2楽章という、滅多に聴けない稀少な ものまで聴けて、うれしい限りでした。稀少といえば、10番全曲を飯森&東響で聴きました。演奏は、良くも悪くも優しいマーラーで、物足りなさはありましたが、やってくれるだけでもありがたいことです。(そういえば昨年秋にバルシャイ氏がなくなられましたね、御冥福をお祈りいたします。) 3 番以外ですばらしかったマーラーは、エッティンガー&東フィルの2番、ビシュコフ&N響の5番、セーゲルスタム&読響の7番、カンプルラン&読響の大地の 歌などです。エッティンガー以外は記事に書きそびれてしまいましたが、特にカンプルランの大地の歌は、読響の精妙な音と、エカテリーナ・グバノヴァさんと いうロシアのアルト歌手がすばらしい歌で、非常に聴き応えがあり大満足しました。それからこれも書きそびれてしまいましたが、2009年に 続いて紀尾井ホールでリサイタルを行った藤村実穂子さん。2009年はシューベルト、マーラー、ワーグナーで、2010年はシューマン、マーラー、ブラー ムスでした。2年ともマーラーが入っているのがうれしいところです。しかも今回のピアノは前回と違ってウォルフラム・リーガーさんでした。2003年に トーマス・ハンプソンによるオール・マーラー・リサイタルをサントリーで聴いたときに、このリーガーさんがピアノを弾いていて、本当にすばらしいピアノで 感激したことが強く印象に残っています。今回もこのリーガーさん、深い詩情をたたえたピアノで、藤村さんとともに、絶品の歌を聴かせてくれました。 2009年も素敵なリサイタルでしたが、今回はそれを上回る、すばらしいリーダーアーベントでした。2010年は大植、コバケンの両巨頭が マーラーをやらない、と思っていたら、コバケンは4月に自らの誕生日コンサートで復活を演奏したのでした。しかし僕がこの演奏会の存在を知ったのは比較的 遅くて、もはや都合をつけられず、聴けなかったのが残念でした。それ以外には僕の知る限りコバケンがマーラーを振ったのは、唯一おおみそかのジルベスター コンサートでカウントダウン演奏で復活の終楽章をやったくらいです。来年はもう少しマーラーをやってくれるとうれしいのですが。。。さて 2011年は、どんなマーラーが聴けるのでしょうか。大地の歌の演奏ラッシュが目立つなかで、なんといっても大植さんの大地の歌がはずせません。あと名古 屋のアマオケによるマーラー音楽祭というのが始まりますね。このすごいイベント、少しでも聴きに行きたいと思っています。

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