2016/01/12(火)13:04
きらクラ!第4回BGM選手権スペシャル
今年もきらクラが始まりました!
新年幕開けの音楽は、ヘンデルのハープ協奏曲 変ロ長調 HWV294から第一楽章で、優雅に始まりました。この曲を僕は、バラのお菓子のBGM候補の一つに考えていました(^^;)。
さて第4回BGM選手権スペシャル!
今回採用されたBGMの数々、いずれ劣らぬ傑作ぞろいで、聴きごたえ十分のすばらしい番組でした。多方面のバランスが良く考えられた選曲・配列に、こだまっちさんのセンスが光りました。
○最初のお題:星野道夫「ノーザンライツ」には4つが採用でした。
ブラームスのクラリネットソナタ第1番、第2楽章 (やまだんしさん)
バーバーの無伴奏合唱曲「アニュスディ」(天使の裏声のカクさん)
ヴィヴァルディ マンドリン協奏曲ニ長調 RV 93 第2楽章ラルゴ(夜半亭あぶらーむしさん)
ショパン ピアノ協奏曲第1番、第2楽章(沖縄にさく花さん)
お題の文章のさまざまな側面―冬の冷たさ、その中のぬくもり、美しさなど―をそれぞれに生かす素敵なBGMが並びました。ベストはふかわさんが悩みながら選んだヴィバルディでした。
なおバーバーの合唱曲を投稿したカクさんが、合唱祭りを提言されていました。これ、実現したらすごくいいと思います。
続いてこれまでのBGM選手権から雪に関連するお題のBGM二つと、食べ物にまつわるお題のBGM二つが紹介されたあと、二つ目のお題になりました。
○二つ目のお題:古澤千恵「バラの花びらの砂糖菓子」には5つが採用されました。
リャードフ 音楽の玉手箱(高速タンギングさん)
ストラヴィンスキー 組曲「プルチネッラ」から第3曲スケルツォ(悪魔の胃袋さん)
サン=サーンス 「ロマンス」作品37(わっこさん)
ドビュッシー 弦楽四重奏曲、第2楽章(気分はいつもト長調さん)
ラヴェル 鏡から「海原の小舟」(ソルトさん)
それぞれの音楽の性格を指摘するふかわさんのコメントが、また絶妙だったです。最初はバラの花の味と食感、次に紅茶が加わり、続いて味わう人物がはいり、禁断のお菓子的ニュアンスが加わり、最後はお菓子の次元を超越してバラの本質に突っ込んだ音楽、と、まさに本質を突く名コメントでした!
思わずふかわさん、自分で自分のコメントをほめてました(^^)。
ベストは「薔薇は特別な花」とおっしゃる真理さんがすごく惹かれたというラヴェルでした。このラヴェル、もしかしたらお題の文章以上の深みを顕わしていたかもしれません。もはやバラではなく薔薇と書かないと、という感じで、すごかったでした。
続いて昨年のBGM選手権から真理さんとふかわさんがそれぞれ「もう一度聴きたいベストBGM賞」として選んだものが放送されました。真理さんは、「ちげーねー」が誕生することになった銭形平次のシベリウス、ふかわさんは、スティーブンソン「積木の町」のセブラックでした。
さらに続いて「同曲異文」。僕は新コーナー誕生か?と一瞬びっくりしましたけれど、そうではなくて、これまでのBGM選手権で、同じ曲が違う文章に使われたものとして、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が使われた二つが放送されました。
○最後のお題:新実南吉「うられていったくつ」には3つ採用。
ブラームス ハンガリー舞曲第7番(ふじわらしょうたろうさん)
サティ「風変わりな美女」から大リトルネッロ(すえつぐひろしさん)
アンダーソン「忘れ去られた夢」(さかいしげはるさん)
三者それぞれ異なる方向からのアプローチで、それぞれが非常に魅力的で、すばらしかったです!
ベストはブラームスでした。
最後にふかわさんが改めてBGMの影響力の大きさを熱く語り、かくも充実したBGMスペシャル、お開きとなりました。