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じゃくの音楽日記帳

全8件 (8件中 1-8件目)

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福島原発震災

2014.08.31
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カテゴリ:福島原発震災
原発本続けます。

福島原発告訴団・編
『これでも罪を問えないのですか! 福島原発告訴団50人の陳述書』
株式会社金曜日
発行 2013年9月10日

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2012年、福島原発事故の被害者たちが、東京電力の元幹部、原子力安全委員会や原子力安全・保安院の責任者、近藤俊介氏や山下俊一氏などの御用学者の重要人物合計33名および、会社としての東京電力に対して、刑事責任を問う集団告訴を、福島地検に起こしました。告訴した人は14586人!にのぼります。

原発事故以来、いっこうに責任をとろうとしない東京電力、国の関係者、御用学者たち。しかも加害者である東京電力が賠償のルールや金額を一方的に決めるというありえない理不尽さです。普通の事故で加害者が賠償金を決めるなんて、ありえないですよね。この理不尽な仕打ちに対し、被害者が決起したものです。

この本には、告訴状に添えられた7000通の陳述書から、50通の陳述書がそのまま掲載されています。福島にとどまった人も、遠く避難した人も、一つ一つの陳述書に、不条理な仕打ちに対する切実ないのちの叫びがこめられていて、読むのがつらいです。本当に、ひどい仕打ちです。

この本が出版された2013年9月以降の推移をまとめておきます。ちょうど同じ2013年9月に、検察は「不起訴処分」を発表しました。強制捜査も何もなく、検察がどこまで調べたうえでの判断なのか、なんとも不確かです。これに対し告訴団は検察審査会に審査を申し立てました。なおこの際に告訴団は、被告訴人を当初の33人+東電、から東電の元幹部6人だけに的を絞って、告訴することにしました。検察審査会での審査がより円滑に進むたように、まずは中核人物に的を絞ったということだそうです。

これを受けて東京検察第五審議会(民間人から抽選で選ばれた11人)が審査し、その結果が2014年7月末に出ました。6人中勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の3人は、大津波の危険性を事前に知っていながら対策しなかったとして「起訴相当」と決定されました。もう一人も、不起訴不当、と決定されました。

画期的な決定です。「想定外」というのは嘘だった、という判断がくだったわけです。

このため、東京地検は再捜査することが決まりました。前途は多難と思いますが、この判断がどうなるか見守るとともに、福島の被害者を、日本全体が応援し続けなくては、と思います。なお福島原発告訴団は、汚染水についても、東電を「公害罪」で福島県警に告発しています。こちらも良い結果を期待したいです。

福島原発告訴団については、サイト
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
があります。とても良くまとめられていて、流れが良くわかります。






Last updated  2014.08.31 23:19:23
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2014.08.28
カテゴリ:福島原発震災
原発本続けます。
柳田邦男著 終わらない原発事故と「日本病」
新潮社
発行 2013年12月20日

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わたくし、柳田邦男氏の著作といえば、「犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日」が強い感銘を受けた忘れがたい本です。読んだきっかけは、レコード芸術のマタイ受難曲関連の記事で紹介されていたことです。この本を契機に、それまでは近寄りにくく感じていたマタイ受難曲の世界に親しんでいきましたが、それよりも何よりも、息子の脳死に至るまでの父親としての苦悩を、類まれな知性と深い愛情で昇華していく著者の懸命な姿から、いのちの尊さがひしひしと伝わってくる本でした。自分の仕事のあり方にも影響を与えられた本です。

柳田邦男氏は、ノンフィクション作家として独立するまではNHKの記者だったそうで、記者としての最初の赴任地が広島で、被爆の取材で大きな学びを得たそうです。その後独立してからも、多くの災害、事故、公害などに積極的に関わり、人間の被害をいかに避けるべきか、いかに減らすべきか、50年にわたって考え、提言を続けてきた柳田氏です。福島原発震災でも、政府の事故調査・検証委員会の一人として関わられていましたね。この本は、そんな柳田氏がご自身の2004年以後の評論を、「日本病」という視点からまとめ、今も苦しみが続いている原発事故の被害者をどう救っていくかについて、提言した本です。

氏は、日本で起こっている数々の災害や事故を分析し、2000年以後にそれらがいのちを軽視する方向に大きく変質していること、行政も企業も病んでいることを指摘し、それを1970年代のアメリカ病(スリーマイル島の原発事故が1979年)と同じ流れでとらえ、「日本病」と呼んでいます。雪印乳業の食中毒、三菱自動車の車輪脱落事故、六本木ヒルズの回転ドア事故、エレベーター事故、JR西日本・福知山線の脱線転覆事故、薬害C型肝炎への厚生労働省の対応などです。これらいずれも、異常を知りながらも放置したり、小さな事故が続発していてもそれを無視あるいは隠蔽しているうちに、起きたものであり、そしてこの「日本病」の最悪・最大なものが福島の原発事故だと氏は指摘しています。まったくその通りと思います。そしてその後も、同種の事故や問題(JR北海道のレール幅データ改竄、みずほ銀行の暴力団への融資隠蔽、一流ホテルの食品偽造など)が続いている日本の現状に、氏は強く危機感を感じています。

氏の説く、「被害者の視点からの分析」を意識したアプローチは本当に大事だと思うし、最終章の「3・11後の死生観」で語られている、いのちへの思いを大切にすることが、何よりも今の日本に求められていることと思います。






Last updated  2014.08.28 16:25:55
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2011.09.12
カテゴリ:福島原発震災
毎日新聞記事に、福島第一原発の現状と今後の展望について、小出裕章氏の解説が詳しくのっていました。

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20110909k0000m040167000c.html

全文コピペしておきます。(太字、文字色による強調と、(注)は僕が追加しました。)

福島第1原発:京都大原子炉実験所・小出裕章助教に聞く

小出裕章・京都大学原子炉実験所助教=大阪府熊取町の京都大学原子炉実験所で2011年8月29日、宮間俊樹撮影(注:記事には小出氏の写真が載っています。) 3基の原子炉が同時にメルトダウン(炉心溶融)するという未曽有の事態に陥った東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)。世界最悪「レベル7」の事故は、半年を経ても放射性物質の放出が止まらず、現場では被ばくの危険と隣り合わせの作業が続く。

 原発に批判的な立場から福島第1原発事故を見続けてきた京都大原子炉実験所の小出裕章助教(62)に、今後予想される展開や課題を聞いた。

 ◇遮水壁、一刻も早く
--福島第1原発事故から半年が経過するが、感想は?

小出 事故が起きた時、私は「勝負は1週間で決まるのではないか」と考えていた。つまり、放射性物質を封じ込めることができるか、日本が破局に陥るかは1週間で決まると思っていた。しかし1週間たっても1カ月たっても半年たってもどちらに転ぶか分からない不安定な状況が続いている。こうした事故の進展になるとは、だれも予測できなかったのではないか。

--今後予測されるリスクや懸念材料は?

小出 事故は現在進行中で、大量の放射性物質が外に出た。ただ、大量の放射性物質が、原子炉と使用済み核燃料プールの中にまだ残っている今後もっと大量の放射性物質が環境に出る可能性があると考えている。--具体的には?

小出 東電は5月、1号機については水位計を調整した結果「すでに炉心の中には水はない」と言い出し、メルトダウン(炉心溶融)を認めた。炉心に水がなければメルトダウンは避けられないし、圧力容器の底も抜け、溶けた燃料の溶融体が格納容器を損傷する可能性もある。その場合、溶融体が原子炉建屋の床を突き破って地面に潜り込んでいる事態もありうる。海洋や地下水に放射性物質が拡散しているかもしれない。溶融体が地下水に接触しないよう「地下ダム(遮水壁)」の建設を進めるべきだ。東電の試算によると1000億円レベルの費用がかかるため、株主総会前には建設を表明できないとして、発表を一時取りやめた経緯があった。本来は一刻も早く着手すべきだった。

 2、3号機については「炉心の半分まで水位がある」という情報もある。ただし水位計が壊れている可能性もある。もしそうなら2、3号機もメルトダウンし、燃料が地下に潜り込んでいる可能性もある。正確な情報がなく、実際のところは分からないため、いろんな可能性を考えなければいけない。

 もし炉心に水があって完全に溶融していない場合、冷却に失敗すれば2、3号機で水蒸気爆発が起きる可能性がある。もし水蒸気爆発が起きれば、圧力容器は破壊され、外側の薄っぺらい格納容器も破壊される。放射性物質の放出を防ぐ壁は完全に失われる可能性がある。

--汚染水をリサイクルする「循環注水冷却」が何とか稼働したが、どうみているか?

小出 政府や東電は「循環注水冷却」の稼働を喧伝(けんでん)しているが、そんなことは「瑣末(さまつ)なもののさらに瑣末なもの」だ。1号機のように燃料が格納容器の底に沈み込んでいるなら、水を注入しても同じではないか。東電のデータが正しいなら、1号機に関する限り、水を入れることはあまり意味がない。むしろ遮水壁を作る方に力点を移すべきだ。2、3号機についてはまだ燃料が溶け落ちていないことも考えられるので、水を送り続けなければならない。それよりも、放射性汚染水が11万立方メートルもたまっている現状を重視すべきだ。

 4月に2号機の取水口付近のコンクリートの穴から汚染水が海に漏れているのが見つかった。あの場所だけから漏れていることはあり得ない。原発施設はコンクリートで覆われており、地震や津波でいたる所が割れていると考えられる。壊れないコンクリートなどあり得ない。2号機取水口の漏れは、たまたま見える場所にあったから見つかっただけで、氷山の一角だ。地下などでは亀裂からどんどん地下水へ漏れている可能性がある。「あと何センチであふれる」という視点ではなく、「今の漏れを何とかしなければいけない」という議論をすべきだ。

 冷却方法を循環式にしたところで、放射性物質が消えてなくなるわけではない。鉱物「ゼオライト」は放射性セシウムを吸着するが、セシウムを吸い込んだゼオライトの塊が残る。

--東電は工程表で、1月までの「冷温停止」を目指しているが。

小出 「冷温停止」という言葉は専門用語だが、「圧力容器の中の健全な核燃料を100度未満にする」という意味だ。でも、今は炉心が溶け、圧力容器の底が抜けていると東電自身が言っている。それなら「冷温停止」も何もないのではないか。工程表が発表された4月、東電は「炉心は(健全な状態に)ある」と言っていた。そんな前提が崩れてしまっている以上、「冷温停止を目指す」目標にどんな意味があるのか教えてほしい。

--菅直人前首相は、事故にかかわる「中間貯蔵施設」を福島に造りたいと言った。

小出 今後、がれきや汚染水処理で生じる汚泥など、大量の放射性物質の保管が課題になる。世界中に飛んで行った放射性物質は、そもそも福島第1原発の原子炉の中にあったものであり、東電の所有物だ。それが東電の失敗で外部に出たのだから、東電に返還するのが筋だ。事故で出た廃棄物は(東京の)東電本店に持って行くべきだ。原発を地方に押しつけてきた東京の人たちはぜひ受け入れてほしいと思う。

 それでは土地が足りないので、福島第1原発敷地の中へ運ぶべきだ。本当に言いたくもないが、福島第1原発周辺で人が帰れない場所を「核の墓場」にせざるを得ないだろう。ただし、一般の原発から出た使用済み核燃料の「中間処理施設」にすべきではない。どさくさに紛れて保管を福島に押しつけることは絶対にあってはならない。

--経済産業省原子力安全・保安院が環境省の外局に設置される「原子力安全庁(仮称)」として再出発することをどう見ている?

小出 経産省であろうが環境省であろうが、「原子力の推進」が国策なら立場は同じ。原子力推進の国策の中で、原子力の安全を確保できるわけがない。なぜなら、原子力は危険なものだからだ。 私は毎日毎日事故が起きると言っているわけではない。しかし原発は時として事故が起きてしまうものだということを理解しなければならない。原子力を推進しながら、安全を担保できるかのように言うことは間違いだ。つまり、原子力をやめる以外に安全の道はないというのが私の主張だ。あり得ないが、もし私に「原子力安全庁長官になってほしい」と要請してきてもお断りする(笑い)。どんなに願っても「安全な原発」はあり得ない。

--菅直人前首相が、中部電力浜岡原発の停止を決めたことの評価は?

小出 停止自体は評価できるが、防潮堤などの地震対策が完成すれば運転再開してもいい、という含みを残したまま今に至っている。中電が本当に運転を再開したければ、再開できる余地が残っている。

--緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の結果公表が遅れるなど、事故に関する国や東電の情報公開について。

小出 少しでも危険だと受け取られる情報は隠すべし、というのが国の姿勢。国が恐れているのはパニックであり、住民の安全は二の次だということが今回の事故ではっきりした。国など組織の前で個人が無力になるのは、第二次世界大戦中もそうだった。今は本当に「戦争」のような事態だ。

--原発内の情報も、東電を通じてしか出てこない。

小出 今も人々を被ばくさせ続けている当事者が、情報でも何でも一元管理しているのはあり得ない話だ。国も東電もふんぞり返って「データをやるぞ」という態度。とんでもない話だ。

--政府は国際評価尺度(INES)のレベルを事故当初、過小評価した。

小出 日本原子力学会に所属する研究者は山ほどいるが、事故がとんでもない状況になっているにもかかわらず「レベル4」と言い張る研究者もいた。原子力を推進した自分の責任を逃れたいと思い、事故ができるだけ小さくあってほしいと思いながら発言した結果だ。日本原子力学会は「個人の責任を問うべきではない」との声明を出しているが、自分が間違ったと思うなら公表するぐらいの気構えが必要だ。また、福島第1原発を誰が認可したのか。当時の原子力委員会、原子力安全委員会、そして経産省のたくさんのワーキンググループに入った専門家が責任をとることは当たり前だ。

--政府の事故調査・検証委員会(事故調)にはどんな事実関係を明らかにしてほしいか。

小出 一つ一つのデータをきちんと公表する。さらに、そのデータを東電が自分たちに都合のいいようにシミュレーションしている可能性があるので、シミュレーションのやり直しをさせるべきだ。もしそれが実現できれば、おそらく福島第1原発は津波ではなく、地震で壊れたことが明らかになるのではないかと思う。事故調は「個人の責任を追求しない」と表明しているが、事実関係を明らかにするだけでなく、責任を明確にすべきだ。

--廃炉はどう進めるべきか?

小出 メルトダウンした燃料をどうやったら回収できるのか、私には想像すらできない。米スリーマイル島原発事故(79年)では、燃料が圧力容器にとどまっていたため何とか回収できた。これだけでもずいぶん大変だった。しかし、福島の場合は核燃料が地面にまで潜り込んでいる可能性があり、回収には10年、20年単位の時間が必要だろう。私たちは人類史上、遭遇したことがない事態を迎えている。

 こいで・ひろあき 東京都生まれ。74年、東北大大学院工学研究科修士課程修了。工学部原子核工学科在籍中の70年、東北電力女川原発の反対運動に参加したのを機に、反原発の研究者になることを決意。74年から現職。専門は放射線計測、原子力安全。







Last updated  2011.09.12 12:03:29
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2011.05.24
カテゴリ:福島原発震災
5月22日の記事で、原子力安全委員長について書きましたが、
この件について本日報道がありました。

国民新党の亀井氏が、5月23日に首相に電話で、班目委員長の更迭を要求しました。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110524k0000m010051000c.html

亀井氏は今回の海水注入の発言の件でのごたごたを批判しています。
この件も問題ですが、
むしろ事故前、安易な安全発言を繰り返し、原子力推進を無責任に加勢してきたこと
が大問題です。
本当に原子力の安全性を再検討するのであれば、氏を更迭することはしごく当然、常
識的な判断と思います。

これに対し、班目氏は、本日(5月24日)
「この職務を全うすることこそが、私の使命だ。ここで逃げ出したら本当に末代の名
折れだ。この問題については、とことんまで付き合わせていただきたい」と述べ、辞
任の意思がないことを改めて強調しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000131-san-soci

班目氏、ご自分の名誉のことは一生懸命考えているんですね。
原子力行政に広く自分がこれまでしてきたことが、今回の原発事故を招
いたという認識、反省がまるでないようです。

氏には原子力安全委員長を即刻やめていただき、もちろん今回の事故処理に関しては引き続き「とことんまで」関わっていただき、事故の責任にきっちりけじめをつけていただくのが、筋かと思います。






Last updated  2011.05.24 18:39:36
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2011.05.22
カテゴリ:福島原発震災

東京電力の社長が代わる。会長が代わらないというのはおかしな話ですが、ともかく6月の株主総会で社長が引責辞任することが発表されました。

ところで、この人は、代わらなくて良いのだろうか。
原子力安全委員会の班目春樹(まだらめ はるき)委員長。
これまでの原発の安全指針で、全電源を長期間失うことを想定せずに良し、としていた人です。「そこまで考えていたら原発の設計はできない」と言い放っていた人ですね。

今回の福島原発事故以後、さすがの班目氏も「間違っていた」と認めたのは記憶にあたらしいところですが、それならば責任をとって委員長をやめるかというと、そういう発想はまったくないらしい。堂々と委員長を続けていて、つい最近も、今後の方針を述べています。

東京新聞の記事を引用しておくと、
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011052002000029.html

“福島第一原発の事故を受け、原子力安全委員会の班目春樹委員長は19日の記者会見で、原発の設計の妥当性を判断する基準となる安全設計審査指針で、全電源を長期間、失うことを想定していなかったことを「明らかに間違っていた」と述べ、改定する方針を明らかにした。全電源喪失を想定に追加する。地震に対する安全性を判断する耐震設計審査指針も見直しが必要か議論する。
安全設計指針の改定は2001年の改定以来10年ぶりとなる。“

見直し・改定はとても大切です。でもその見直し、班目さんにやってもらいたくない。従来からこのようなリスクをまっとうに指摘してきた専門家がいるのですから、そういう人たちに見直ししてもらいたい。班目氏では、同じような間違いを繰り返すことが心配です。

本人がやめるつもりがないのなら、解任して、新たな人を招くべきかと思います。

そして今回の福島原発事故を招いた責任については、班目氏以下の安全委員会にも多大なものがあったわけで、解任したうえで、その検証・追及をしていくべきと思います。







Last updated  2011.05.23 00:49:04
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2011.05.19
カテゴリ:福島原発震災

本日、というか正確には20日金曜日の午前1時30分から、NHK総合テレビで、

「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」

という番組が放送されます。5月15日(日)、NHK教育テレビで放送されたものの再放送です。

僕はテレビは見逃し、YouTubeで見ました。福島の放射線量を個人的に測定する人の努力と、汚染に打ちのめされている住民の苦しみをとらえた重い内容で、一見すべき番組です。

測定している木村さんは、直前まで厚生労働省の研究所に勤務していた方で、チェルノブイリにも自主的に放射能汚染を調べに行った人だそうです。今回の福島震災で、なんと職場幹部から、自主的な調査を禁じられ!そのため辞表を出し、精力的に測定を続けているという方です。木村さんに(良心的な)学者たちが協力して、貴重な汚染地図が作られていきます。

農地を奪われ、生活の基盤を奪われた人々の悲しみ、苦しみ。食料がなく餓死していく何万羽の鶏。番組の最後、餌を与えて去っていく飼い主の車を、追いかけて走る愛犬。

途中には、子供への年間20ミリシーベルトの基準を、政府担当者に懸命に抗議する住民の場面も映し出されます。

御用学者の無責任発言ばかり出してきたNHKが、こういう放送を流してくれるというのは、一歩前進かと思います。







Last updated  2011.05.19 21:49:48
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カテゴリ:福島原発震災

広瀬隆著 「FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン」を読みました。

広瀬隆 福島原発メルトダウン.jpg

朝日新書298

書き下ろしほやほやの、ホットな本です。新書1冊というコンパクトな中に、福島事故の本質から、浜岡だけでなくて日本のすべての原発がとっても危ないこと、原発なくてもエネルギーは足りるということまで、要点がするどく書かれています。

第一部 福島第一原発事故の「真相」
  第1章        津波に暴かれた人災  
  第2章        東電・メディアに隠された真実
  第3章        放射能との長期戦

第1章では、今度の事故の本質が、想定外ではなく想定できるはずだった津波対策をまったく怠って40年間も運転していた怠慢が、天災によって暴かれたという こと、つまり「天災によって人災犯罪が暴かれた」ということを、ずばりと指摘しています。第2章では、事故後の東電、大手メディアに出てきた「専門家」の 無責任な対応の問題点、あげればきりが無いと思うその問題点を、要点を絞って、きびしく批判しています。なるほどとうなずくばかりです。第3章では、長期 化する放射能汚染に対しての、広瀬氏の現時点での考えが、重く示されています。

以上第一部が福島事故の現時点でのまとめです。第二部が、今後に向けての話になります。

第二部 原発震災、ここで阻止せよ
  第4章        巨大地震の激動期に入った日本
  第5章        「浜岡原発」破局の恐怖
  第6章        活断層におびえる「原発列島」
終章  完全崩壊した日本の原子力政策

第 4章では、日本が地震の休息期から活動期に入ってしまっていること、いつ大地震が起こってもおかしくないことが示されます。第5章は、浜岡原発の危険性が 特に高いことの解説です。(本書は、菅首相の要請により浜岡が停止する以前に書かれたものです。)これら第4および第5章は、広瀬氏の前著「原子炉時限爆弾  大地震におびえる日本列島」の内容を切り詰めたものです。

浜岡原発の運転はとりあえず止まりましたが、燃料があるかぎり危険は依然として続くのですから、完全廃炉になるまでは安心できません。中部電力が言っている津波対策がいかにいい加減なものかは、本書156ページ~159ページを読めば、良くわかります。

さて続く第6章は、日本にひしめく原発について、北海道の泊原発から鹿児島の川内(せんだい)原発まで、全18プラント のひとつひとつ、その歴史と危険性をみた章です。ばっさばっさと断罪していく筆致は、簡潔ながら核心をついていて、非常にわかりやすいです。またいくつか のプラントで起こされた住民による訴訟についても記述されていて、電力会社が卑劣なやりかた(地盤調査の捏造や、活断層の否定あるいは過小評価)で対応し たこと、裁判所は「国が安全というから」という理由で、住民の訴えをしりぞけてきたことも、書いてあります。その理不尽さに、読んでいて腹立たしくなりま す。

終章の前半は、原発がなくても電気は充分にまかなえるということ、電力を自由化して送電の分離をすることが必要ということを指摘しています。先日の、広瀬氏の特別インタビュー「浜岡原発前面停止」以降の課題、と同じ内容です。

そして終章の後半は、原発の生み出す放射性廃棄物が増え続け、置き所がもうすぐ満杯になって行き詰ることを指摘しています。

以上1冊、読みやすくて、一気に読みました。とくに僕としては、第6章がとても頭の中が整理されて良かったです。

いつもながら広瀬氏の語り口は、「この危険をわかっていない人になんとか伝えたい。」という真剣な気持ちが伝わってきて、強い感銘を受けます。このままでは第二第三の原発震災が、必ず起こってしまいます。今度こそ日本人みんなの力でそれを阻止しなければ。

浜岡止まったんだからもういいじゃん、と思っている人に、是非読んでほしいです。







Last updated  2011.05.19 13:25:26
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2011.05.15
カテゴリ:福島原発震災

福島第一原発の一号機がメルトダウンしていることを、5月12日にようやく東京電力が公表しました。
おそろしいことです。

このメルトダウンの事実、東京電力は相当早期から把握していて、隠して、発表しなかったのです!
さらにおそろしいことです。

このあたりの問題点が、守田敏也氏のブログ「明日に向けて(ピースウォーク京都 特設サイト)」の5月14日の上から二番目の記事

「1号機メルトダウン」公表の意味するもの。明日に向けて(111)

にまとまって指摘されています。

ところでそもそも福島第一原発の事故は、東京電力が言っているような「津波のせい」ではなくて、津波の来る以前に、地震の振動で配管断裂などが生じ、冷却材(=水)が失われたためである可能性が強く指摘されていますね。津波で電源が止まって冷やせなくなったためではなく、地震の揺れで原子炉が壊れ、そもそも冷やすための水が原子炉内からなくなってしまったという、前例のないおそろしい事故ということなのです。これは田中三彦氏が3月下旬に指摘し、「世界」5月号に掲載されているそうです。はてなのゆりさんの5月5日の記事「福島原発は 津波の前に 地震でやられた!?」にも詳しく紹介されています。

このことをふまえて守田氏は、今回のメルトダウンの発表について、上記記事にまとめています。その一部を、以下に転載させていただきます。

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(ここから転載)

この点をまとめるならば、「1号機メルトダウン」の意味するものは、東電と政府が、冷却材喪失という、およそこれまで考えられてきた最悪の事故が起こったことを隠していた事実の露見です。これが追求されなければならない。

しかし時間が置かれることによって、すっかりこれがぼかされてしまっている。いわば「ほとぼりが冷めて」からこの事態は公にされたのです。もちろんマスコミはどこもこの重大なポイントに気づいていません。残念なことです。

第二に、水棺化は、事故を数か月で収束に向かわせる展望を、東電や政府が有しているような幻想を国民や住民、また海外にアピールするためにのみ行われたのではないかと思われることです。

東電や政府は、1号機の深刻なトラブルを知っていたはずです。実は水棺化はそれを確認するためになされたのかもしれない。水が漏ることを承知の上でどれぐらい漏れるか確かめたのではないかとすら思えます。

しかし第三により深刻な事態が横たわっており、それが今回もどさくさまぎれに語られているのではないか。そしてそれが何かと言えば、プルトニウムなどの物質が漏れ出しているという重大なことなのではないか。

というのは焦点をメルトダウンがこれ以上進むのか否かよりも、メルトダウンで何が漏れ出したのかに移してみるならば、起こっていたのは燃料ペレットが溶ける事態であり、必然的に中のものが漏れ出す事態だったことが分かります。

もちろん、破局的な爆発が恐ろしいのは当然ですが、実際にはそうした爆発が起こらなくても、燃料ペレットが溶けてしまったのであれば、当然にも深刻な放射性物質の漏えいがかなり深刻になっている可能性がある。

メルトダウンを知っていた東電と政府は、本来、早くからこのことに取り組み、各地で、プルトニウムをはじめとした超ウラン元素などを計測すべきであった。それを行ってきていないことが何よりも追求されねばならないと思えます。

(転載終わり)

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このプルトニウムに関しては、東電の発表は本当に乏しいです。フリージャーナリストの上杉隆氏が3月末ごろのラジオ番組で言っていたことには、僕の記憶違いがなければ、「記者会見でプルトニウムに関して大手メディアの記者が誰も質問しないので自分が質問したら、数日たってからようやく初めてデータをわずかに出した、もしかしたら測っていなかったのかもしれない」ということです。そして、その後のデータはほとんど発表されていません。

上杉隆氏は、「週間 上杉隆」の3月31日の記事で、プルトニウムの危険性があいまいにされている問題を、指摘しています。

プルトニウムをはじめとした超ウラン元素、その他の情報を、きっちり測定して発表すべきでしょう。日に日に汚染は広がっています。







Last updated  2011.05.16 07:31:36
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