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じゃくの音楽日記帳

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新型コロナウィルス

2020.07.15
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東京の感染者数増加が止まりません。これに引っ張られ、埼玉、神奈川、千葉でも増加が目立ってきています。このままでは、東京を頂点に感染者数は増加の一途をたどり、周辺でも山の裾野が広がるようにどんどん増加して、遠からず日本各地に広がってしまうことは確実で、それを思うと陰鬱です。

それを防ぐには、ともかく感染者を無症状のうちから早期に発見し、隔離するしかないのは明白です。 プロ野球やJリーグが、選手・関係者全員のPCR検査を行いながら活動を開始したのは賢明でした。この方法が社会のいろいろなところ(地域あるいは特定の集団)で広まっていくことを期待していましたが、残念ながら広がりません。各種芸術活動も少しずつ再開され始めましたが、プロ野球と同様に出演者・関係者のPCR検査をやって上演すれば良いのにと思います。

感染者を無症状のうちから早期に発見して隔離することが、最大の感染者対策であり、それが経済活動を維持できる有効な方法であることは以前にも書きました。そのためにPCR検査を本当に広く行うことが急務で、そういう提言を、山中伸弥氏を含む有識者の方々が政府にしています。

もう20年以上前に、「寄生獣」という連載漫画がありました。友人から単行本を借りて夢中で読み漁ったものです。寄生生物は人間を殺害しその身体を乗っ取って、普段の外見は元の人間そっくりに擬態して、他の人間を次々に捕食していきます。窮地に追い詰められた人類が対抗しえた手段は、検査でした。人間か寄生生物かを即時に見分ける検査法が開発されたことにより、人間は寄生生物の苦難を克服するのでした。

今回の新型コロナウィルスも、基本はこれと同じで、ともかく感染者を検査で見つけ出すことが大事です。寄生生物の漫画では、寄生された時点ですでに元の人間は死んでしまっているのですが、それと新型コロナが異なるのは、見つけた感染者の多くは、治療すべき症状がある場合には病院で治療をうければ良いし、そうでない場合には最大2週間一般社会と隔絶した環境で生活すれば良い、ということです。それで元の社会活動に戻れます。

そのようにして感染者には、ごく一時的に社会から退いてもらって、残った非感染者で経済活動を回していけばいいのです。

今問題となっているgo to キャンペーンも同じです。今のままで、ただ旅行に行けというのは、「go to ウィズコロナ」になってしまうので、まずいです。そもそも現時点で旅行のキャンペーンをやる必要性はないと思いますが、今でも旅行に行きたい人はいるでしょうし、来てもらわないと生活に困るという人もいます。それならば、旅行に行きたい人はPCR検査を受けて、陰性確認できたら旅行に行けばいい。行く方も、受け入れる方も安心です。

そのようにPCR検査を誰もができるだけ簡単に受けられるようにシステムを作っていくのが、今すべき最大の感染症対策であり、経済対策だと思います。なぜそれを政府はやろうとしないのか、理解できません。






Last updated  2020.07.15 23:51:13
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2020.05.18
5月15日に発表された、東京大学先端科学技術研究所センターによる、東京都の抗体陽性率を調査した結果。
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20200515.html

5月1日または2日に、都内の一般医療機関で採取され、臨床検査企業(LSIメディエンス)で測定に使われた採血検体の残りを使って、精密に定量的に測定したということです。
一般のいろいろな外来や入院患者の検体ということになると思います。

10代から90代の500検体で、3例が抗体陽性であったと。すなわち0.6%になります。
(5月18日のテレビで、かなり信頼性が高い結果だと解説していました。)


今のところの日本での抗体検査の結果を並べると:

神戸市民病院 3月31日~4月7日 外来患者1000人 約3%

厚労省&日赤 4月の献血者 東京500人=最大0.6% 東北500人=最大0.4%

東京大学   5月1、2日 東京都一般医療機関の患者500人 0.6%






Last updated  2020.05.18 21:53:08
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2020.05.16

厚労省が日赤と協力して、20204月の献血者(東京500人と東北500人)の検体を調べて、抗体陽性率が東京は最大0.6%、東北は最大0.4%と発表されて、テレビでもずいぶん少ない等と話題になっています。しかしこの数字自体にはほとんど意味はなさそうです。

厚労省のサイト内にある発表データ「抗体検査キットの性能評価」はこちらです。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000630744.pdf

多数を調べたのはC社とE社のキットですね。そしてここに書いてある通り、新型コロナが存在する以前の201913月の保存検体をC社とE社のキットで調べたところ、それぞれの陽性率は0.20.4%陽性であり、これらは偽陽性(陰性なのに陽性判定になること)です。

すなわち2020年のC社とE社の結果は、偽陽性率でも説明できてしまうレベルということです。感度(検出力)が低いのでしょうか??

 

むしろ個人的に気になるのは、東京の45人を調べたA社、B社、D社のキットの結果(三社とも同一の検体)です。D社はゼロですが、A社とB社は陽性者が1人。数は少ないですが、A社とB社の陽性率は約2%です。

先日記事にした、神戸市民病院が331日〜47日に外来を受診したコロナと関係ない患者1000人を調べた抗体陽性率が約3%、これとそう遠くはない数字になります。

https://plaza.rakuten.co.jp/jyak3/diary/202005040000/

A社とB社のキットで、もっと多数を調べたらどうなるのか、気になるところです。それからA社とB社のキットで2019年の多数の検体を調べたら、偽陽性率がどのくらいなのか、も気になります。

まだまだわからないことだらけですが、ざっくり言って、このあたり(23%)が、東京(あるいは神戸)での4月頃の無症状感染者率ということになるのかもしれません。

 

いずれにしても、感染確認者(東京では約5000人、すなわち東京の人口約1400万人の約0.036%)に比べると無症状感染者は相当多いこと、しかし一般人口の中での無症状の感染者はまだまだ非常に少ないらしい、ということは言えそうです。

 

ともかくもPCR検査の拡充と、ついで抗体検査の拡充は急務です。感染の実態をもっと把握しないと。







Last updated  2020.05.18 22:03:01
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2020.05.12
おそれていた日本での感染爆発はひとまず回避できたようで、少し安心しています。このところの新規感染者数の減少は、緊急事態宣言と、それによる「自粛」の徹底の効果が相当大きいと思います。しかし経済活動を止めてしまったためのダメージは大きいです。

感染者数を減らすには、「自粛」による人々の接触機会の削減の徹底が、確かに有効です。しかし「自粛」の徹底は経済へのダメージも大きい。そのことから、これまで医療重視の対応と、経済重視の対応が、えてして対立的にとらえられて、そのバランスをとるのが難しい、と語られてきました。

でも、医療面と経済面の双方にとても良い方法があるということが、玉川徹さん等の賢明な方々によりこの頃テレビなどで話題にされるようになってきています。

日本はPCR検査が異常に少ないので、さまざまな問題が指摘されていますね。なかなか検査をしてもらえないために重症化してしまった、手遅れになってしまった方々がいる。それから、コロナ以外の事由で受診・入院した患者からの院内感染が増加するなど、いずれも大きな問題です。PCR検査を増やせば、これらの問題は大きく改善されます。これは医療的面でのメリットになります。しかしこのごろ言われているのは、PCR検査をもっともっと増やせば、経済的にもメリットが大きいということです。

今は誰が感染しているかわからないので、ともかく全員に「接触機会の8割削減」を求めるわけで、この方法は私たちの生活への悪影響や経済へのダメージが大きい。これを、大勢にPCR検査をして、陽性の人は隔離して、陰性の人への「自粛」はゆるめて、社会経済活動ができるようにする、と言う風にして「検査と隔離を拡充」すれば、感染者数も減るし、個々人への生活や経済へのダメージも少なくてすむ、という非常に合理的な方法です。

仮に、全員にPCR検査をやって、陽性者は全員隔離、陰性者は全員日常の社会生活を普通に行う(自粛なし)、とすると、新規感染者がゼロになることはすぐわかります。
全員に検査できなくても、より多数の人にPCR検査をして、陽性者を隔離していけば、それらを除いた人々には、隠れ感染者が減っているわけですから、同じ程度の「自粛」による接触機会の削減を行った場合に、新規感染者の発生はより少なくなる、ということも直観的にわかります。すなわち、よりゆるい「自粛」でも、新規感染者数は減っていくわけです。その程度を数学的モデルで定量的に示したのが、物理学者で九州大学名誉教授・科学教育研究所の小田垣孝氏です。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/rise/images/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E4%B8%80%E8%80%83%E5%AF%9F.pdf
難しくて理論の理解はできませんが、5月6日の朝日新聞の解説
https://www.asahi.com/articles/ASN557T4WN54ULBJ01C.htmlによると、
“「接触機会削減」と「検査・隔離の拡充」という二つの対策によって新規感染者数が10分の1に減るのにかかる日数を計算したところ、検査数を現状に据え置いたまま接触機会を8割削減すると23日、10割削減(ロックアウトに相当)でも18日かかるとした。一方、検査数が倍増するなら接触機会が5割減でも14日ですみ、検査数が4倍増なら接触機会をまったく削減しなくても8日で達成するなど、接触機会削減より検査・隔離の拡充の方が対策として有効であることを数値ではじき出した。”

すごいことですよね。仮に検査を現在の4倍にして、陽性者をしっかり隔離すれば、残った人々は「自粛」をせずに通常の社会活動を続けられて、それで急速にコロナが減少に向かうのです!

もちろんこれはモデルですので、実際に完全にこの通りにはならないと思います。たとえば検査の偽陰性(陽性者を陰性と判定してしまうこと)の問題があります。PCR検査の偽陰性は約3割だそうです。ただ、この偽陰性の大半は、検体採取時の不備とされています。5月4日の朝日新聞の記事にこのあたりのことが書かれています。
https://www.asahi.com/articles/ASN515S72N51UBQU001.html
鼻の奥に綿棒を入れてぬぐう際に、ぬぐい損なって良い検体をとれないため、ということですね。とすれば、唾液で検体採取すればこの点は大きく改善されると思います。

また、陽性とされた人々の隔離を徹底することも、現実にはなかなか困難なケースが少なくないでしょう。小さい子どもがいる家庭とか、高齢者を一人で介護している家庭とか。

しかしそのような現実の状況を加味したとしても、PCR検査を大幅に増やし、陽性者の隔離を進めていくという「検査と隔離の拡充」は、医療面に大きなメリットがあるのみならず、社会・経済面へのダメージが最小限ですむ、という極めて合理的な方法です。

日本が早くこの方向にしっかり進んでほしいと切に思います。









Last updated  2020.05.12 01:03:01
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2020.05.04
神戸市民医療センター中央市民病院からの貴重なデータが出ました。神戸新聞の記事
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202005/0013318051.shtml

によると、コロナと関係ない外来患者1000人に抗体検査(PCR検査ではない)を実施し、33例(すなわち3.3%)が陽性であったと。検査期間は3月31日~4月7日。1000人の性別・年代別の検査人数と陽性者数も掲載されています。
また毎日新聞によると、このデータを性別・年代別人口で補正すると、人口の2.7%であった、とされています。
https://mainichi.jp/articles/20200503/k00/00m/040/002000c


この報告、手法としては先日の記事に書いた慶応大学病院の報告
https://plaza.rakuten.co.jp/jyak3/diary/202004220000/
と似ています。
調べている指標は、慶応大学病院はPCR検査陽性者なので、検査時点でウィルスが体内にある人であるのに対して、神戸市民病院は抗体ですので、感染歴がある人(過去~少し前までに感染した人の累計)、という点は異なります。抗体の内訳(IgMかIgGか)は報道されていないので感染時期がいつ頃だったのかはわかりませんが、ともかく少し前までの市中感染の実態を反映している指標です。両者の報告の主な点を列挙しておきます。

病院     検査期間      対象           検査  陽性者  陽性率
慶應大学病院 4月13日~4月19日 コロナと無関係の入院患者 PCR   4/67  約6%
神戸市民病院 3月31日~4月 7日 コロナと無関係の外来患者 抗体  33/1000  3.3%

どちらも病院受診者対象ですから、一般人口の無作為抽出とは異なり若干のバイアスはあるとしても、市中感染が日本で東京のみならず神戸でも相当多い、ということを示すデータです。

なお、神戸市の人口は1,518,870人(*)ですので、2.7%だと約41,000人が、4月7日の少し前までにすでに感染していたことになります。
一方、神戸市のPCR検査数とその陽性者数は、神戸市のホームページ
https://www.city.kobe.lg.jp/a73576/kenko/health/infection/protection/covid_19.html
のエクセルファイルで見ることができ、4月7日までのPCR検査数の累計はわずか582人、陽性確認者数の累計は68人にすぎません。5月4日の時点でもPCR検査数の累計は2242人、陽性確認者数の累計は266人です。

いかに現在の日本のPCR検査が少ないか、その陽性者数では感染の実態がつかめないかがわかります。

(*)神戸市のホームページ
https://www.city.kobe.lg.jp/a89138/shise/toke/toukei/jinkou/suikeijinkou.html
によると、神戸市の2020年4月1日の推定人口が、1,518,870人です。






Last updated  2020.05.05 05:06:55
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2020.04.22
慶應大学病院から注意すべきアナウンスが出ました。
http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/4

この中の「今後の見通し」に書いてあることが注目です。引用すると、

”4月13日から4月19日の期間に行われた術前および入院前PCR検査において、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんのうち5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認されました。これは院外・市中で感染したものと考えられ、地域での感染の状況を反映している可能性があり、(後略)”

慶應大学は東京新宿区にありますが、基幹病院ですから入院患者さんは広域から受診していると思います。ともかく、コロナと関係ない患者さんの約6%がコロナにすでに感染しているということで、これが東京での実際の市中感染率に近い数字なのかと思います。調べた人数は少ないですが、驚くべき数字です。

山中伸弥先生のサイトでもこのお知らせが取り上げられています。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont3/16.html

そして山中先生のサイトの同じページ、すぐその下に、さらに驚くべき事実が書かれていました。
東京の新規感染者数の発生はこの数日減少傾向にあるように見えますが、
PCR検査数が、実はもっと減っているという驚愕の事実です。
こんなに検査数が減っているのなら、見かけの感染者数は減って当たりまえです。

検査がどうしてこんなに減っているのでしょうか???そしてなぜこのことをテレビなどで大きく取り上げないのでしょうか?本日行われた専門家会議の結果が発表されましたが、なぜこういうことが発表されないのでしょうか?現場は一生懸命検査しているはずです。


☆2020年4月24日追記・訂正

上の記事の後半を、訂正(取り消し)します。
当初は、山中伸弥先生のサイトを参照元として、
東京のPCR検査数が減っていると書きました。

しかし4月23日に、山中先生の記事内容が修正されました。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont3/16.html
「東京の感染者数は減少しているのか?」です。
これによると、”東京都の検査数について、16日以降は保険適用で行われた検査数が含まれていない”ということです。詳しくは山中先生のサイトをご覧ください。

お詫びして訂正いたします。






Last updated  2020.04.24 06:55:10
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2020.04.21
今日(4月21日)朝、テレビ朝日で、新型コロナウィルスによる東京の死亡者数の増え方を取り上げていました。

正確な日付は忘れてしまいましたが、2月中旬ごろから最近まで、
10日毎に区切って死亡者数を集計すると、
1、1、2、4、12、24、37人ということです。

2月下旬(2番目の1)から見ると、10日毎にほぼ2倍のペースで増え続けていることが指摘されていました。
(確かに、1から2倍2倍としていくと、1、2、4、8、16、32となり、上の数字とほぼ重なります。)

番組で岡田晴恵教授の解説によると、報告される感染者数は、PCR検査数が少ないため増加が頭打ちになっていて、もはや実態を反映していない。死亡者数でも見ていかないと、感染拡大の実態に近い情報が得られない、ということでした。






Last updated  2020.04.21 17:35:12
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2020.04.20
今さら僕などが書かなくても多くの人がご存じと思いますが、東京の感染者数の増え方の激しさを、自分への警鐘として、一応書いておこうと思います。

4月14日の記事「新型コロナウイルス感染者数の推移がわかりやすいサイト」で、札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門によるグラフを紹介しました。このグラフ、世界各国の感染者数と死亡者数および、都道府県別の感染者数がわかりやすく閲覧できます。
都道府県別のグラフは、こちらです。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/japan.html

これで人口100万人当たりの感染者数を、4週間毎に見てみると、
      日本全国        東京都
2月23日   1.17         2.08
3月22日   8.77 (7.5倍)      9.91 ( 4.8倍) 
4月19日  85.27 (9.7倍)      221.39 (22.3倍)

()は、4週間前と比べて何倍になっているかです。

東京は、3月22日の時点では、日本全国と大きな差はないことがわかります。
しかし4月19日の時点では、日本全国と比べて約2.5倍になっています。

これは東京で増加が著しく、3月と比べて22倍!になっているためです。
4週間で22倍というのは、相当こわい数字です。

国別のグラフ
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html
で、ためしにアメリカでの増加数をみてみると、ほぼ同時期で
3月23日  106.35
4月20日 2295.11 (21.6倍)
これはアメリカ全体の数字なので、ニューヨーク単独でみるよりは低いはずです。またアメリカは近頃は感染者数の増加がピーク時期より鈍化しています。それらを差っ引いて考えるとしても、ともかく今の東京は、今のアメリカと同じ増え方、ひと月20倍という恐ろしい増え方なわけです。

それでも、100万人当たりの感染者数は、東京は4月19日が221.39、アメリカは4月20日で2295.11ですね。ですから東京はアメリカよりまだ少ないじゃないか、と考えるのは、間違いです。

日本ではPCR検査が異常に少ないために、感染者が十分に検出できないです。世界各国の検査数と感染者数をプロットしたグラフ(山中伸弥先生のサイト内にあります)をみると、両者はきれいに正相関しています。検査が10倍になれば感染者数はざっくり10倍になります。ですので大雑把にいえば、日本の感染者数はこの10倍はいると考えられます。仮に10倍すると、東京はほぼアメリカと同じ数字になりますね!

東京ではここ数日、感染者数の増加が一見やや鈍化しているように見えます。これが本当に減っているのならうれしいのですが、検査数が少ないために、検出できる感染者数が飽和してしまい、見かけ上増えていないだけ、という可能性も十分あります。いわゆるオーバーシュートを発見できない、という現象ですね。(たとえば1日500件しか調べてなければ、感染者数はどんなに多くても500人以上にはならない、という理屈です。)

”8割おじさん”西浦博先生のおっしゃる、徹底した8割減を真剣に実行しないと、本当に大変なことになる。

○おまけ:仮にこの増え方(1ヵ月で22倍)が続いたら、東京の100万人当たりの感染者数は、(グラフの10倍いるとして、)単純にただ掛け算すると

現在     2213
1ヵ月後   48686
2ヵ月後 1071092 ← 100万人を超える。つまり全員感染。

------------------------------------------------------------------------------
○おまけのおまけ:(2020年4月30日追記)

すぐ上のおまけで、指数関数的増加が続くとしてただ単純に掛け算した結果を書きました。しかし実際には、感染症の指数関数的増加はそこまで続かず、いずれ穏やかな増加になるということを、念のため追記しておきます。

もしもある国の人口が無限大であれば、感染者数は指数関数的に無限大に増え続けます。しかし実際の人口は有限です。感染者数の増加に伴って、未感染者はどんどん減っていくので、新たに感染する人数は次第に減っていきます。

その結果、累積感染者数の経時的な変化は、最初は指数関数的に増加しても、次第に穏やかになり、グラフにするとS字状の増加となって、あるところで止まります。
中国や韓国のグラフはまさにその典型であり、その後から増加が始まったヨーロッパ諸国やアメリカは、増加がおだやかになってきています。

このあたりの数学的な説明が、すごくわかりやすく書かれている記事がありましたので、リンクを貼っておきます。
https://wired.jp/2020/04/01/the-promising-math-behind-flattening-the-curve/






Last updated  2020.04.30 17:33:23
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2020.04.14
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。連日のように「感染者がついに何人を超えた」とかメディアで報道されていますが、経時的変化がわかりにくいと思うのは僕だけでしょうか。そこで調べたら、わかりやすいサイトがいくつかありました。

○札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門によるグラフは素晴らしいです。
世界各国の、人口当たりの累計感染者数がグラフで見られて、非常にわかりやすいです。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html
です。
これで見ると日本は、他の国に比べると増加傾向は遅いですが、それでも指数関数的に増えているという点はまったく同じです。しかも最近になって、上昇ペースが増加しています。

このグラフ、都道府県別にも見ることができます。


○山中伸弥先生が個人で立ちあげたサイト
「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信サイト」
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
も有用な情報が詰まっています。

この中でリンクが貼られている、
「新型コロナウイルス感染速報」
https://covid-2019.live/
も、すごくわかりやすいです。この中の「国内状況推移」の「感染者数の推移」という棒グラフが、本当にわかりやすいです。カーソルをあてると、その日付の人数が出ますので、増加の具合が簡単に確かめられます。ある日から1週間後までの人数を、いろいろな日付で調べると、多少のでこぼこはありますが、大体1週間で2倍ほどのペースで、一貫して増えています。(山中先生のサイトの中の、「黒木登志夫先生によるキネティック解析」によると、5.32日で2倍になるということです。)今のところまったく増加ペースが衰えていない、むしろ直近はさらに加速している感があります。本当に大変なことです。

しかも日本では検査数が非常に少ないために、多くの感染者が検出できず、それらが除かれたデータで、それでもこの結果なのです。

ようやく「要請」が始まりましたが、この緩すぎる規制では、感染爆発、医療崩壊を防げないことは明らかです。すでにいくつかの病院で院内感染等の医療資源の減少のため、救急受けつけ等ができなくなっています。このままでは遠からず、アメリカやイタリアと同じ状況になることは確実でしょう。

経済損失を恐れ、対策が手遅れになり、人命や健康被害が大きくなることはもちろん、経済損失もかえって大きくなる。これほど愚かなことはないと思います。。。








Last updated  2020.04.14 11:34:36
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