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テーマ:政治について(20202)
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今監禁売春あるのに、なぜ昔慰安婦ない論が跋扈?
<人身売買>女性を風俗店に…暴力団組員逮捕 栃木・初立件 毎日新聞 2007年7月23日 売り渡したのは、住吉会系暴力団員の風俗店経営者、栗原渉被告(26)、買い受けたのは韓国籍の風俗店経営、李民英(イミンヨン)被告(38)だ。このケースでは被害者の女性は日本人だ。 「李容疑者が経営する風俗店内に軟禁状態だった女性を保護した。栗原容疑者は、女性の無断欠勤などを理由に架空の借金を背負わせたが、支払いを断った女性は店から逃走。女性を連れ戻した栗原容疑者は、李容疑者に売り渡した。」同 毎日7月23日 そして、「日本人が被害者となった人身売買事件の立件は全国初」とも記事にある。李容疑者の容疑は、「売春させる目的で女性を買い受けた疑い」だ。 これではっきりわかるのは、現代のような、戦前と比べればはるかに人権が重んじられ近代化した社会でも、それでも監禁による強制売春がかなりの件数あることだ。(でなければ、日本人については初、などという表現になるはずがない) この事件とは別に、性的関係を強要したかどうかはわからないが、少女を20数才になるまで監禁していた事件が日本で最近10年くらいの間に少なくとも一回あったのを皆さんご記憶されているだろう。 現代の日本社会でも女性の監禁はあるし、監禁の上の強制売春もある。そして、日本人は初とあるように、多くの場合犠牲になるのは、弱い立場にある外国人だ。 では、今ほど人権が重んじられている現代でもかなりのケースあるのに、日本軍相手に、強制的に売春(ひどい場合は無償で)をさせられた慰安婦はなかった、のように言い募る人々は、なにを考えてそのような空理空論を言っているのか?。 今回のケースや、今あげた以前のもう一件のケースからもわかるように、人身売買を行っているのは、暴力団や、変質者の場合がある。日本人が韓国人を慰安婦にした、と言われると、近所のおじさんのような標準的な日本人を想定して、そんなことをするわけがない、と反応する人が多い。正しくない。日本人にも韓国人にも、アメリカ人にもスイス人にも、どうしようもないワルも、変質者もいる。慰安婦の話は、一般的な日本人がどうこうという話ではなく、 現代で言えば暴力団や変質者が行いそうなことを、社会として食い止められるような体制であったかどうかという話だ。 現代の世の中で、そのような形で監禁され強制売春させられる人がいるのであれば、今の日本人よりも、はるかに弱い立場であった、実質的には日本の占領の元にあった2級国民と考えられずっと低いものと考えられていた韓国人、あるいは戦地の敵方の女性である中国人に、監禁売春を強要されたものがいなかったと考えること自体、よほどどうかしているのである。 現代でも、監禁されて売春を強要される人が、日本人でさえいる以上、実質的な日本長期占領下の韓国、そして戦地の中国で、現在の一般的な日本人の人権が保護されている程度と比べ場、圧倒的に人権が配慮されていなかった当時の朝鮮人、中国人に、そういう人がいなかった、などということは、どう考えても、空理空論でしかない。 そして、それが間違いない以上、戦前、日本軍を相手に慰安行為を強制されたと名乗り出ている女性に対し、自ら、その女性の証言が虚偽であることを証明できるはずもないのに、金めあてのアバズレ的なレッテルを一方的にはって、その人格を貶(おとし)めることのできる人たちは、日本人としても、人間としても、気の毒だが卑しい人間としか思われない。 戦争責任の問題は、論理的に考える必要がある。慰安婦はなかった派の人々は、論理的を装っているあるいは、実態は感情にひきづられているのに、自分が論理的だと誤解している。良識のある人々は、良識を持って、しかし単なる良心ではなく、論理的に被害者の被害を日本人に対して説得しなければいけない。事実であることが、論理で説得できないはずは、ないと私は思う。 できていないのは、怠惰であったからだ。知恵と冷静さと根気が求められる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.02 18:19:57
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