男一匹!ディズニーランド一人旅「せっかく東京に行くんやったら、ディズニーランドに行ってきたら」 そう言ったのは、うちの奥さんだった。 7/12、13の2日間、東京に行く用事が入ったのだが、 13日に会う予定の方と連絡がつかず、一日ぽっかりと穴があき、 どうしようかと考えていた時の事だ。 「おお、それはいいな!」私は即座に奥さんの案を受け入れた。 ディズニーランドは一度行ってみたかった所だ。 「ここは他の遊園地とはワケが違う。夢の世界や!」 と奥さんは言う。 ビジネス書などではよく出てくるスタッフの感動的な対応や社員教育の話。それほどのものか、ディズニーランド・・ 前日、カプセルホテルでビンメイさんと2時まで 熱く語り合ったが6時半には目が覚め、サウナとひとっ風呂あびて いざ、夢の国へ! 電車に乗る事約40分、舞浜駅に到着。 駅の出口もファンタジーなつくりだ。改札から出て前の人についていくまま 左手の方に歩いていく。しかし、入り口の文字を見ると「ディズニー・シー」と書いてある。「ありゃ、ここはディズニーランドと違うのか?」どうやら改札を出て右と左で入り口が別れているらしい。改札の正面に看板が出ていたのを見逃していたのだ。 引き返してやっと「ランド」の入り口に到着。すでにたくさんの人が チケット購入に並んでいる。約十分ほど並んでチケットを手に入れる。 入場門の手前でまた並ぶ9時の開門まであと40分ほど。 しばらくすると後で髪を金髪に染め、真っ黒な服を着たヤンキー風の体格のいいおねーちゃん二人(推定体重約70㌔)が、やおら身体をほぐしたり、屈伸などをし始める。 「門が開いたら真っ先にプーさんのハニーハントまで全力ダッシュだよ」 「あんたもちゃんとこけずに走れよ」と気合ビンビン!スゴイ!そんなにもしないと見れないのか。慌ててアキレス腱切るなよ。 9時開門。扉の向こうでダッシュしている人たちの姿が見える。 ロッカーに荷物を預け、まずはビッグサンダーマウンテン(それしか知らなかったので)へ。 先ほどのダッシュを見ていたので、「こりゃ、のっけからだいぶ並ばんといかんのかな」という予想に反して待ち時間約5分で乗ることができた。 自分の順番が回ってきて、「何名様ですか?」とスタッフに聞かれた時、いい年した男が「一人です」と答えるのがなんか恥ずかしかったので 「いや、子供が小さいモンで、下で家内に預けて私一人で乗るんですよ。ハハハ!」 と聞かれてもいないのに見苦しい言い訳をしようかなと思ったが、めんどくさいのでやめた。開き直って堂々と「一人です!」と言えば後はどうってことない。その後もひとりで思いきし楽しみました。上の写真見ればわかるでしょ。 その他の乗り物も、人気のあるやつは予約チケットなどを取っておいて早く乗れそうなものから乗っていくようにして、最高でも20分くらいの待ち時間で大人向けの乗りたいと思ったアトラクションは全て乗ることができた。 スタッフの方に聞くと、今日くらいの時期(夏休みの直前)が時期的に一番すいているそうだ。夏休みは当然のこと、休み明けもそれを狙って近隣の人たちが来るらしい。ましてや今日は曇り時々雨の天候で、表示されていた待ち時間も長くて一時間待ち程度。実際にはどれもほとんど待ち時間梨で乗れたので、奥さんに言わせれば「キーッ、うらやましいー!」と妬まれるくらいラッキーだったようだ。 全体的な感想を言うと、アトラクション自体には、それほどの目新しさや面白さは感じなかった。普通の遊園地とさほどの差はないと思う。 しかし、広場でのショーやディズニーのキャラクター総勢200人の大パレードは素直に「スゲー!」と感動し、楽しむ事ができた。 パレードを見ているとき、横にいた30過ぎのおねーちゃん2人組はミッキーのぬいぐるみを手にミッキーの振りに合わせて踊り、ミッキーがこちらの方を向くと「キャー!ミッキーーーッ!」と必死でぬいぐるみを振って自分の存在をアピールする。ミッキーがそれに気づいて手を振ってくれると「ギャー!ミッキーが私に手を振ってくれたーーっ!!」とまさにアイドルのコンサート並みの状況だ。彼女達にとってあのミッキーはぬいぐるみではなく、テレビの画面から飛び出して来たミッキーマウスそのものなのだ。 しかし、あの雰囲気、パレードのシチュエーションの場にいると、本当にそう感じてくるから不思議だ。パレードがノリノリで周りのお客さんたちもみんな踊りだしたりして大盛り上がりの中、最後にミッキーが「みんな、夢を持とう!夢を実現させるために頑張ろう!」(確かそんなセリフだったと思う)という言葉に思わずジーンとして目頭が熱くなってしまった。 スタッフの応対なども好感が持てるものだったし、聞いていた通りホントにゴミが落ちてない。その辺は社員教育がしっかりしているなと感じた。 ここに来て驚いたのは、他の遊園地でよく見かける、「グズっている子」や「イライラして怒鳴っているお母さん」を一人も見かけなかった事だ。 親子ともどもみんなが楽しめる雰囲気というか心安らげるエネルギーがここに来ている人たちを癒すのだろう。 ミッキーは、ショーのときもパレードの時もみんなに「夢を持とう!」「夢に向かって頑張ろう」と言っていた。 ディズニーランドという夢の空間の中で夢の世界から出てきたミッキーたちが、来る人たちに夢を持つ事の大切さや、夢を実現するための元気や勇気のパワーを与えることができる。それがただの遊園地とは違うディズニーランドの存在意義ではないか。心を奮わす何かを感じるからこそあれだけのリピート率があるのだろう。 何事も経験してわかるものがある。今までは人伝えや書物からしか TDLを知らなかったが、今回の経験で口では言い表せないあの場独特の「感覚」を感じる事ができたのは自分にとっていい経験だったと思う。 百聞は一見にしかず、しかし、一見は一体験に遠く及ばず。 まだ人生の先は長い。これからもいろいろできるであろう 多くの体験にワクワクして楽しく生きよう! |