香川の片隅の社会保険労務士日記

2008/10/08(水)13:27

デキる上司

  今日は、本の紹介をします。    トーマツ イノベーション株式会社 (監査法人のトーマツの関連会社)  代表取締役 白潟 敏朗 氏 が書いた本です。        以下、内容の説明。     デキる上司とは、部門の成果を確実に毎年継続して出し続ける上司であり、そうなるためには、部下のやる気を引き出し、部下を成長させなければならない。 (上司一人がいくらがんばっても、限界がある。) 部下をやる気にさせ、組織を活性化させるための仕組みについて説明が続きます。 (それなりの素材が集まる大企業向けの話かもしれませんけど) 1.部下一人一人の名前を呼んで挨拶 「○○さん、おはよう」と名前で呼んでもらうと、部下は安心しますし、うれしいものです。 2.部下と会話をする 「最近どう?」と、仕事以外のネタから会話をする。 真剣に聞く態度を示せば、部下はだんだん本音で話してくれるようになります。 上司が自分に関心を持ってくれてるのはうれしいものです。 ザイアンスの法則  人は知らない人には冷淡・会えば会うほど好意をもつ・相手の人間的側面を知るとより強く相手に好意を持つ 3.上司の机の横に椅子を置く これにより、会話量が増えます。 4.みんなで部門目標を作る 上から押し付けられた仕事は、いやなものです。 やらされている仕事は、生産性は三分の一で、疲れは三倍になります。(アメリカの労働衛生学) 自分の意思でやろうと決めたことには、積極的に取り組めますので、生産性が上がり、疲れも少ないです。 できれば、食ったり飲んだりしながら、目標を決めるのが望ましいです。 5.なら の しか 「○○さん、この仕事をしてください」と言われて仕事をするよりも、「この仕事は、○○さんならできるだろう」と言われて、仕事をする方が、気持ちよく仕事に取り組めます。 「○○にしかできない」といわれると、もっと気持ちの良いものです。  人は感情の動物ですので、こういった小さなことを積み重ねることで、だいぶ部下のやる気が違ってきます。 6.「やりたいことをやらせ」→「褒めて認め」→「部下に成長してもらう」 やりたいことと言っても、当然ながら会社にとって必要なことの中での話しです。 そのために、部門の仕事調べをして仕事内容を書き出し(現在はしていないがするべきことも含めて)、その中から選んでもらうのが良いです。 そして、「やりたいこと」「できること」「やらなければならないこと」の3つが重なる部分を大きくしていくことが、大切です。 7.過去の経験のうち、「がんばったこと」「楽しかったこと」「伸びたこと」を書き出す。 これによって、その人の特性を生かすことができます。 例 学級委員をしていた若手に、部下をつけたら、楽しく仕事をして成果を出した。   おとなしい女性が、接客経験があるのでそういう部署に移動させたら、良い評判を得た。 その人の棚卸をすることで、適材適所につながる。 8.回りの人間による評価 本人の隠れた特性を知るために、周りの人間が評価する。 例 課長は、時々すばらしいアイデアを出す。→新規事業を担当したところ、成果を上げた。   世話好きなパートさんが居る→社員教育を担当させたところ、好評で、成果を上げた。  こういった組織活性化のための仕組みについて、説明が続きます。 ちょっとした工夫で、組織が活性化します。 「現在の仕事をこなすだけで、手一杯で余計な事を考えてる余裕や無いが!」 「いらんこと言わんといて!」 という声も聞こえてきそうですが、できることだけでもしてみてはどうかなと思います。 ホームページはこちら ヤフーでのブログはこちら

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