2010/05/18(火)07:47
アクマイザー3
石ノ森章太郎が原作を担当した「アクマイザー3」は
「秘密戦隊ゴレンジャー」の大ヒットを受けて製作された
集団ヒーローであります。
物語は地底世界に住むアクマ族が地上への侵攻を開始、
アクマ族と地球人の混血であるザビタンは
一族のやり方に反発し彼らに敵対。
それを倒すため送り込まれたイビル、ガブラは
彼の正々堂々の心意気に引かれザビタンへの協力を決意。
3人はアクマイザー3を結成したのだ。
このアクマイザー3のモデルとなったのはフランス小説の
「三銃士」であり、アクマイザー3に味方するアクマ族の
女戦士・ダルニアは同じく三銃士に味方する
ダルタニャンがモデルとなっている。
アクマイザー3の武器はジャンケルと呼ばれるサーベルであり
最終的に敵を倒す合体必殺技がイビルとガブラが手を組んで
足場を形成した上でザビタンが三段跳びで突撃、
相手を打倒する「魔法陣アタック」である。
またアクマイザー3は変身能力を持ち、
「魔法力・変わるんだら~」にてザビタンは
人間に変身し南雲健二という人間の姿になる。
イビルはコップ、バケツ、提灯と無生物に限られており
ガブラはダチョウのガブラッチョに変身するのである。
このアクマイザー3を取り巻く人間たちに
東都タイムズの記者・島一平(千葉治郎)と
女性カメラマン・渚ジュン(早田みゆき)
一平の弟で「どうして?」が口癖の島光彦がいる。
この物語は人間より仮面ヒーローが主役であり
あくまで人間は脇役と言うジャンルを築き上げました。
仮面ヒーロー劇と言う事もあって
声優陣もアニメを専門とする青二プロを中心とし
ザビタンは花形満、ミクロイドS、石川五ェ門の声を演じた
井上真樹夫で、イビルはアニメの名脇役の声や
報道特集、世界ふしぎ発見などで
吹き替え(ボイスオーバー)を行っている矢田耕司、
ガブラは巨人の星の伴宙太、
ヤッタ-マンのボヤッキーの八奈見乗児
そしてダルニアの声を演じたのはアルプスの少女ハイジで
足の不自由なクララや「まいっちんぐマチコ先生」
「氷の微笑」のシャロン・ストーンの吹き替えをした
吉田理保子でありました。
ダルニアを演じたのは女優の日高ゆりで
そのスレンダーなスタイルはファンを魅了しました。
このアクマイザー3を苦しめたのがアクマ族のメザロードであり、
彼はザビタンの弱点である“悪魔の紋章”を見せ
「善の心」と「悪の心」の葛藤によりザビタンは
頭にひび割れ模様が浮かんで激痛に襲われるのである。
そして最終回、メザロードを岩に封じ込めたアクマイザー3に
アクマ族を操る支配者・大魔王ガルバーは
総師団長・ゲベルに不滅の盾を与えアクマイザー3に挑ませた。
アクマ族を壊滅するには最終必殺技・アクマイザーアタックしかなく
この技は大魔王ガルバーの呪いが掛けられており
使用するとその成就に関係なく
カプセルの中に閉じ込められてしまうのである。
しかしアクマイザー3は最終必殺技を慣行し
ゲベルを倒しアクマ族を壊滅したが
大魔王ガルバーによりカプセルの中に閉じ込められてしまい
悪の総統に負けて番組は終了するのでした。
このアクマイザー3は悪に負けて終了するという
特撮ヒーロー史上、初めての敗北ヒーローであり
戦いの続きは続編「超神ビビューン」へと受け継がれるのです。
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S.I.C. VOL.31 アクマイザー3