少年サンデーに連載されていた同名劇画
「男組」の映画化第２弾「男組・少年刑務所」は
前作の続編として1976年に製作され、主役を星正人から
舘ひろしへバトンタッチしました。

前作にて関東少年刑務所から名門青雲学園の
特待生として迎え入れられた流全次郎（舘ひろし）は
学園を牛耳っている竜剛次（神有介）率いる
神竜組と対立し火花を散らし、

神竜の婚約者・山際涼子（竹井みどり）は
二人の対立を止めさせようと積極的に働きかけるが
二人の死闘は展開されていったのだった。

今回の物語は神竜の日本刀に傷ついた流が
その傷を癒す為に刑務所へ戻った所からスタートする。

学園は神竜の意のままになり再び恐怖が訪れた。
神竜組の乱暴な仕打ちに耐えきれなくなった涼子と
生徒会長の阿部ら少数の抵抗派は神竜に反発した。

都内の学園を神竜組の統治下に置き
やがてはその手中に収めようという野望を持つ神竜にとって
抵抗派は邪魔な存在であった。

神竜はには強者たちを揃えた“四天王”に命じ
これら少数の抵抗派、婚約者の涼子までを
宙吊りの刑に処すのだった。

四天王の一人、相撲部主将の大田原は神竜の冷酷なやり方に
嫌気が差して組を抜け、刑務所内で傷を癒しながら
神竜組攻略を練る流に学園が危機に晒されている事を伝えた。

再び学園に戻った流を待ち受けていたのは
校内で行われるアメリカン・フットボールの試合であり
流は神竜の罠とも知らず試合の挑戦を受けた。

ルールを無視した一方的な試合運びに流は痛めつけられ
この試合を見ていた関東番長連合総長の堀田（谷隼人）と
その十人衆は神童の汚いやり口に怒り流に加勢した。

翌日、平静さを取り戻した学園に妖しいまでの美少女
桜魔子（大関優子）が転校して来た。
実は魔子は神竜の差し金で学園にやって来たのであった。

魔子は数人の生徒を自宅に呼び出し、その妖艶で
生徒を虜にし絶対服従を誓わせた。
そして学園は魔子の為に再び混乱に陥った。

流は神竜組に手口に怒り刑務所仲間の“五家宝連”を率いて
四天皇と全ての配下を集めた神竜組に
真っ向から激突し、そして２度目の決闘に挑むのであった。

この映画で主演を果たした舘ひろしはロックバンド
「クールス」のボーカルとしてデビューし
石原プロモーションに入った切っ掛けは
社長の石原裕次郎ではなく渡哲也への憧れからであった。

その入社の際に渡から「お前は、渡プロに入ったんじゃない！
石原プロに入ったんだから！」と訓告を受けたそうです。

また自宅を新築した時、浴室の浴槽が渡哲也の自宅の浴槽より
大きい事に気付き「社長の家の風呂より大きいなんて
とんでもない!!」と大至急、浴室の大改装をするほど
渡哲也に対し敬意を払っているのです。



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